冴えない男の日常

そこらへんの社会人

第1話

ジムで筋トレを終え、帰ろうとしていたとき。


出入り口に男達5.6人が談笑していた。


邪魔だなぁ~カード通さないと帰れないからどいてほしいんだけど・・・


男達は話続ける。


その中に彼は居た。


タンクトップの露出部分からでも十分に分かる。正に太マッチョ、ゴリマッチョ、黒光りのマッチョ。


掘りが深い欧米系の顔立ちをしていた。


外国人、しかも留学生が一定数このジムに通っているのは知っていたが、それでも初めてみる顔だ。


日本人「おまえいつからきてんの?」

ムキムキ欧米イケメン「先週からっすね」


いや日本語ペラペラすぎやろ!!!ーーっすって正式な日本語でもねえぞ多分!!


日本人「あのプール行ったか?」

ムキムキ欧米イケメン「行ったっすよ」

日「どやった?かわいかったろ?」


ムキムキ欧米イケメン「いやーあれはだめっすね。スタイルはいいけど、可愛くないっす。スタイルだけっす。」


無茶苦茶かっこいい顔して流暢な日本語でいかにも『ヤりまくりのチャラ男』みたいなこというなよ!!やめてくれ!!!

しかもそういう奴に限って女の人喰い漁ってんだよ!!!お前もか!黒光りのマッチョ!!!


俺は受付の、これまた別の欧米イケメンに助けられ(道を空けてくれた)無事ジムを後にした。


ジムの自動ドアを通りすぎ、外に出ると夕方特有の少し肌寒い風が吹き抜けていた。

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