収穫の朝
おれたちの野菜は死んだ
自殺したのだ
それはもう見事なまでに
片っ端から自殺していった
「ブラボー」
遠くで誰かが叫んでいた
わざわざ近寄ってまでぶん殴ってやった
たりめーだろ
(どうして栽培に失敗したのだろうか?)
おれは思った
全く思い当たる節が無い
それでもくたくたの野菜が転がっていた
死因は脱水症状
「それじゃあ自殺じゃねーじゃん」
おれたちの仲間の一人が言った
仲間………それはこの地球上で最も尊い関係性
仲間のためなら喜んで火山活動の活発化している地域にも足を踏み入れることが可能だ
おれたちは夕日が完全に沈みきるまでそこで立ち尽くしていた
最初に口を開いた奴を半殺しにしようと考えながら
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