利き腕に力を込めて
わたしは
この薄暗い草原で
星を眺め
誰かを待っていた
あるいは
存在しない何かを
風に
そよそよと草がなびき
わたしに何かを話したがっているようだけれど
きっと思いちがい
完全なる虚無がもうじきわたしを包み込もうとしていた
星は空から撤去させられた
そろそろ死ぬのだ
わたしはこのまま夢の中に埋没して目覚めなければ
それはきっと希望に似たようなことなのだと思い
ようやく取り戻しかけた意識を刺殺する
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