完全に


空が

何色かと尋ねられ

「あお」

大きな声で

叫ぶ人間を射殺すべく

わたしは歩き始めた

狂ってはいない

完全に

狂ってはいない

そしてわたしは言うだろう

誰かにとっての戯言を

返り血を浴びた真っ赤な服装で

そして訂正をするだろう

「やっぱり空は青い、お前の言う通りだ」

死体となってしまったお前からの返答は今のところまだ無い

ぬるい風がわたしの鎖骨を撫で何処かへ消えた


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