終わりの始まり


そして

じょーしきが

ぼくを

追い詰めた

じょーしきが

ぼくを

不安にさせた

みんな

狂っていた

それなのに

まだそうではないようなふりを続けていて

それが

まるで上手くいっているかのように見せかけて

でも

本当のことを言えば

みんな狂っていたし

中身は空っぽだった

気付かなければ良かった

そして何事も無いかのように

道の上を歩いていれば良かった

きっと何処かへ続いていたはずさ

不透明な存在が笑っているよ

ぼくは

自分がまるでここに存在しないように

歩き出す

あとはきみに任せる

さよなら

誰に言うでもなくそう呟いて

もうこの世界で時計の針を確認することもないだろう


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る