殺す


あいつなんて

くたばってしまえばいいのに

言いたいことなんて他には何も無いよ

これで終わりさ

だから

詩なんて書くべきではなかったのかもしれないな

おれは今

とても苛ついているんだ

文字なんて書いたって

何の救いにもならないことくらい知っている

文字

まったく吐き気がするぜ

けれど他の方法を選ぶと「それ犯罪ですよ」って誰かに指摘されるんだ

例えばあいつの顔面を平らになるまで無慈悲にぶん殴るとか

そういうことをしてはいけないのだ

だから仕方がなく何の解消にもならないけれど詩なんて書いている

殺す

そう思う

あいつを殺したいという気持ちが少しでも伝わればいいと思うが

多分、無理だろうな

今のおれには余裕が無い


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