操縦


爆笑しながら

おれは死んだ

あー良かった

ようやくこの世界から

解放されるのだ

その日、季節外れの雪が東京に降り積もった

おれの親友はジャイアントロボを操作していた

優しい風が草木を揺らして

そしてその全てをジャイアントロボが踏み散らした

そんなつもりはなかったのだが結果的にはそうなってしまった

「わりい」

親友はぐちゃぐちゃになってしまった草花に言った

肉屋も倒壊した

だが過ぎ去ったことにいつまでもくよくよしていても仕方がない

「これからは前を向いて新しい一歩を踏み出そう」

親友はそう呟いた


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