第6話 脳内エイリアン

もしもエイリアンが人間に紛れているとしたらどうなるだろうか。

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耳の後ろが痒いと思ったら、ぷくりと腫れ上がっていた。

虫か何かに噛まれたのだろう。

痒み止めの薬を塗って眠った。


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朝から頭がズキズキと痛む。

糖質が足りていないのだろうか。

とりあえず、しっかりご飯を食べて様子を見てみよう。


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昼になるにつれて頭痛は酷くなっていた。

痛み止めを飲んで休憩しよう。


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夜になると痛みが引いてきた。

気分もすっきりしている。

明日も頑張れそうだ。


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昨日からなんだか物忘れが多い。

ついさっきも仕事のメールを送り忘れて上司に怒られてしまった。

こんな事もあるだろう。


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会議をすっぽかして名前の分からない上司に怒られてしまった。

昨日から変だぞ、と言われたが何を言っているのかさっぱり分からない。

こんな事もあるだろうに。


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会社に着くと自分の席が分からなかったので、名前も知らない人に聞いてみた。

上司だと言うのだが、こんな奴は知らない。

よく周りを見渡してみると、知らない奴らだらけだった。

何故こんな所に自分はいるんだろう。

分からないが、家に帰るとするか。

後ろから引き留める声が聞こえるが、

知らない人だから無視する。

こんな事もあるだろうさ。


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帰ろうと思っていたが、どの道を行けばいいのだろう。

そもそも、帰るといっても何処に。


何故歩いているんだろう。

分からない。

何故考えているんだろう。

分からない。

何故分からないのだろう。

分からない。

分からない?

分からない。

分からないって何?



…プツ。


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今日も良い朝だ。

ご飯をしっかり食べて会社に行く。

席について仕事をしていると、上司から昨日の無断欠勤について聞かれた。

体調不良で声も聞こえないくらいだったのだ、と説明しておいた。

今日からはもう大丈夫ですよ、とも。



そう。

昨日までの人間はもういないのだから大丈夫ですよ、と。


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虫刺されからドンドン記憶を奪われて

最終的に乗っ取られる、という感じにしたかったのですが、どうも最後ら辺の意味が理解しかねる。



〈反省点〉

・耳の後ろってしたんだから、海馬の短期記憶から乗っ取られる方が良かったのではないか。

・視力とか運動系等の障害も書いておきたかった。

・脳内設定では人口の2/3はエイリアンで実は人間の方が少ないとか書いてない。


〈総合評価〉

文章を放棄した人。

他力本願案件である。


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