第3話 水の魔物セイレーン設定

もしも水の魔物セイレーンが空を飛ぼうとするならばどうなるだろうか。


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〈このお話のセイレーンの設定〉


〔生態〕

歌で航海にでた人間の男性を誘惑して精気を喰らう女体の魔物。

多種多様な美女がいる。

いくつかのグループに分かれる。


〔生息地〕

海や川、湖など比較的広く深い水場。

条件付きで陸地での生息も可能。


〔繁殖〕

人間の精気を奪う、又は陸地で人間の姿になり交尾を行う。


前者は、半人半魚の姿。

後者は、姿は人間で手足の指の間に薄い水掻きや脚に緑色の鱗が出て来る。


〔異類婚姻譚〕

条件付きで人間の姿となり婚姻もある。


条件1.陸に上がると声が出ない

条件2.週一回は姿を見られてはならない

条件3.浮気や疑念を持たない


これらの条件が破られる場合、

人間の姿を取ることが出来なくなり水に帰る。


〔歴史〕

その昔、セイレーンは半人半鳥の魔物であった。

しかし、ジョアンナという半人半鳥が人間を誘惑するよりも空を飛ぶ事を優先させてしまった為、神によって海に落とされて今の半人半魚になった。


異類婚姻は若いセイレーンが美丈夫な人間男性に騙されて起こるケースが多い。

美人で歌も上手いセイレーンを観賞用にするために一時期乱獲されることがあった。

戻ってきたセイレーンによって人間の文化・生活、言語・文字などが伝えられている。


〔月刊セイレーン〕

毎月発行のセイレーン雑誌。

昆布紙に今月のNo. 1セイレーンや人間の生態についての最新情報を載せている。

第1号の特集は

『ジョアンナ、飛べず!』


〔昆布紙〕

セイレーン界では一般的な用紙。

持ち運びに便利だが、ベタベタする。


〔骨ペン〕

セイレーン界では一般的なペン。

主に人間の骨が使われている。

劣化しやすいため、新鮮で骨密度の高いものほど値が張る。


〔セイレーンの歌〕

人間を惑わせる歌。

魔力を乗せる事で効果を発揮する。

基本的な狩りは歌で惑わせて水に落とすものだが、時折現れる脳筋セイレーンは力尽くで引き摺り込む。


〔セイレーンの学び舎〕

若いセイレーンの誘拐や人間による乱獲などで一時期セイレーンの個体数が激減してしまった為、学び舎で人間の生態や歌の歌い方などを教えて対応している。

月刊セイレーンが教材として使用されている。

美魔女なお婆が教壇に立つ。


〔母体〕

セイレーンは1人で狩りができるようになるまで学び舎と母体セイレーンに狩りの仕方を学ぶ。

一人前になると、親子の関係は無くなる。

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