第1話
起きた瞬間に遅刻したと理解する
これは人間の持ってる何かしらの能力と僕は思う
時計は10時を指している
完全に遅刻
心の中で、起こしてくれなかった
両親に舌打ちをして朝の支度をする
テレビはつけっぱなし
多分お父さんだろう
今年の夏は猛暑になる そんなニュースを
まだ4月なのにするなんて...
そう思いながら僕は準備を済ませて学校へ向かう
家の近くの小さなトンネルを潜り、
駄菓子屋の角を曲がれば学校の近くへ出る
いつもの裏道だ
狭い道を車が通るのを気を付けながら渡る
学校の門は当然閉まっている
これで何度目だろう そう思いながら門をよじ登ろうとしてると、突然の叫び声
僕は思わず門から落ち尻もちをついた
声の主はゴリ松こと本田先生だ
ティッシュ箱並みにでかい手で懸命に
ガラケーを弄りながらメールをしている
恐らく僕の担任に連絡がいくだろう
「お前また遅刻か 今度の理由はなんだ?
次は誰を殺す気だ?」
ゴリ松は笑いながら近付いてきた
逃げたいけどお尻が痛くて動けない
ゴリ松はそんな僕の様子を見て何か閃いたようだ
「よし、先生がお姫様抱っこで教室まで連れてってやる!」
このゴリ松事件が学校中に広まった事は言うまでもない...
僕とボク アイマスク出張中 @curry_hikarii
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