KACあとがき

サヨナキドリ

おわりに

 はじめましてこんにちは!@sayonakiです!あれ?この名乗りで合ってる?


 騒乱の48時間締め切り、狂騒の小説マラソン『カクヨム3周年記念選手権』が終了しましたね。私も参加していました。


 さて、あとがきに代えまして今回の私の10作品、解説させていただきます。


『切り札はOWL』

 初日、「切り札はフクロウ」というテーマでしたね。初っ端からなんてトンチキな。

 容易には思いつきませんでした。でも、素直にフクロウを出すのはちょっとつまらないですよね。

 何かもじりを使いたいものです。フクロウのもじりといえば、ハリーポッターの

『普通魔法レベル試験』の『OWL』を思い出しました。というわけで『OWL』でもじりを考えましょう。で“老魔法使い連盟”『old wizard league』がテーマになりました。(英語として正しいんですかね、これ)


 着想がハリーポッターなので、舞台はイギリス、主人公のアルバートの名前はアルバスから取りました。


 結果として、『ファンタジー版必殺仕事人』みたいになりましたね。今回の10作品の中で、私が一番続きを読みたい作品になりました。きっと、個性豊かな引退魔法使いが沢山でてきますよ。


『二番目でいい』

 ふたつめのテーマは「二番目」でしたか。初日よりはえらいやりやすくなりましたね。


 とはいえ、少し悩みました。タイトルの通り「誰かを好きな人を好きでいる人」を書く方針は決めましたけど、なにぶん内容が文字数に足りない!


 というわけで、妹を出しました。「二番目でいい人の二番目でいい人」という立ち位置で。

 苦し紛れに出した割に、なかなか深みを出していると思います。書きながらぞくぞくしてました。あの情念というかなんというか。


 文体は、ポエム崩れだと自分では思います。書いたなかでは一番現実に近いと自分では思っているんですがいかに。


『両片思いの作戦会議』

「シチュエーションラブコメ」。それまでのキーワード形式と違ってジャンル指定が来ました。というか、シチュエーションラブコメなら自前の連載があるんですけど!そっち書かせてくださいフォロワーだっているんです!


 のたうちまわって出来上がったのが『もうめちゃくちゃなラブコメディ』。10個の中で一番めちゃくちゃで、なんと作者も出てきます。


 ホントはもうちょっとアンジャッシュ的な行き違いを作りたかったんですが、少々エネルギー切れです。タイトルが指すカップルが、実は兄世代でもあるという仕掛けをしたつもりでしたが如何に。


『Devil damn you』

「紙とペンと〇〇」でしたね。というわけで「紙とペンと魔法」です。


 こちらは文体が一番特殊!ほぼほぼ魔女の長ゼリフだけで進みます。

 ほぼほぼってところがチキってますね。書き直すときは100%セリフのみにします。


 嘘には僅かに真実を混ぜると信憑性が出るといいます。ですから、劇中のルーン文字は実在のもの、ウィキペディアとにらめっこして書きました。呪文にも意味があるんですよ?間違ってるかもしれませんが。


 そういえば、非異世界非現代ファンタジー(中世イギリスファンタジーとか)って該当するジャンルがカクヨムにはないんですね。ちょっと困りました。


『ロボットのルール作り』

 テーマは「ルール」比較的やりやすいテーマだと思ったので、ここまでで書いていないSFを書いてみました。我ながら少々イマイチだと思ったのですが、結構評判が良くて嬉しいです。星新一を意識しました。


『能動的3分間』

「最後の3分間」というテーマは悪い冗談です。いや、もうそのテーマで書いたし。よそのコンテストから引っ張ってくんなし。

 仕方ないので、その時に没にしたアイデアを引っ張ってきました。やれやれ。

 テーマは「怖いといえば、決死の覚悟で取った行動が笑いながら否定されるの怖いよね」です。タイトルは内容にはあんまり関係なくて、東京事変の曲名ですね。


『ティーパーティ・ロワイヤル』

「最高の目覚め」というテーマです。夢落ち、というか夢というテーマの話は2、3個考え続けていて、そろそろ温めすぎてゆで卵になりそうなので割ってみました。これは連載できうる異能バトルもののアイデアだったんですけど、いろいろすっ飛ばしてラストだけ書きました。筆は乗りましたね〜。一番、ここまでの話が読みたい作品です。


『アクティ部』

「3周年」でしたっけ?書きにくかったです。どうにかこうにか方針をきらら系日常モノと定めて書きました。ただ、自信がなかったのでタグはあまりつけなかったので、今もって閲覧数は1です。まあ、そのひとりが応援してくれるなんて光栄じゃありません?


『大嫌いな先輩へ』

「おめでとう」でしたね。ノリで書きました。会話文が多い話だと、不思議なくらい文字数が嵩む癖があるみたいです。スタート地点では、「抽選に当選したので彼女になってくれると言ってくる謎の女」の話にしようと思ったんですけど、あんまり面白くならなさそうで。

 気になっているのが、ラストの電話。あれ蛇足じゃありませんか?いや、書かずにはいられなくて。


『カタリィ・ノヴェルの旅』

「カタリィ・ノヴェル」もしくは「リンドバーグ」を登場させることがテーマでしたね。

 はじめに聞いた時は「誰?知らない」と思いましたが、設定を読むとなかなか魅力的なキャラクターなので書くには困りませんでした。やっぱりキャラクターデザインが出来てると楽ですね。

 内容としては、日常ファンタジー王道の中の王道と呼ぶべきものになったと思います。結果的に、今回で一番評価が高い作品になりました。カタリィが食うに困っているのは、手癖から滲み出るリアリズムなのかなぁ。ちょっとひねてるのかもしれません。

 劇中作を出すのは、割と私らしさです。


 書いてるうちに、あの日々も遠くなってしまいました。また、次の話でお会いしましょう!あなたの話も読ませてくださいね!

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