曇り時々晴れ、のちあなた
自由考
プロローグ
子供の頃の話だ。
「ねぇ、いちちゃん。」
仲が良い男の子と女の子がいたなら誰もがするであろう会話。
「私達大人になったら結婚してずっと一緒にいようね。」
子供であるがゆえに純粋で酷く儚い夢
「じゃあ私達がちゃんと結婚出来るようにおまじないをしよう。」
これは呪いだ。
「いちちゃんが私から離れられない、そんなおまじない。」
もう他の恋なんて出来ないであろう、そんな忘れる事の出来ない彼女の呪い。
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