古代妄想

西居ちき

邪馬台国

思い込みと願望と決め付け

 古代で真っ先に連想されるのは宇宙戦艦ヤマトの古代進……ではなくて邪馬台国でありましょう。これに関する論議は江戸時代から始まっていると言います。決着は付いていませんが、色々と通説になっている部分もあります。


 しかしそれは本当に正しいのでしょうか?


 この手の分析等はどうしてもある程度の決め付けを必要とします。証拠として足りない部分を想像で補う訳です。

 その想像に思い込みや願望が入ってしまったら果たして正しい答えが導き出せるでしょうか?

 たまたま事実と一致すれば正しい答えに辿り着けますが、大抵は的外れになります。


 間違っていたとしても思い込みであれば自覚することで訂正も可能です。しかし、願望であったらそうはいきません。不都合が有れば無いことにしたり、詭弁を弄したりして願望に沿った答えを導こうとします。

 そしてそうした場合、多くは攻撃的になります。喧嘩になるのです。


 そんな喧嘩をしながら誰かの願望の中から多くの人が妥協できる点を拾ったものが、あるいは名高い人の願望に誰も意見できずに、通説となっていると思われます。


 殊更、邪馬台国に関しては通説から疑って掛からなければなりません。


 思い込みや願望による決め付けが集中するのは次の部分です。

   ・当て字の読み方

   ・方角

   ・距離

 方角と距離は遣使による錯誤であるとする意見が多いです。


 だからと言って、決め付けを何もせずに話ができる内容ではありませんから、ここからの論はこれでもかと言うくらいに決め付けていく所存です。

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