勇者の本性その1
「おい、どういう事だ?」
「勇者はレオさんの次に召喚された方で、容姿端麗な美少年でその上ステータスは過去最高のオール500でした。城の人達は皆喜んでおりました。私もそうでした。」
。。。。
。。
。
イグニス王国、レオが召喚されから
「今日は次で最後か。」
「はい。国王様。」
魔術師達が召喚魔法を発動し、現れたのは容姿端麗な美少年だった。
その姿にその場にいたものは目を奪われ、期待せずにはいられなかった。
国王はこの世界の説明などせずにすぐ鑑定に入った。
「お、おい鑑定石を。」
美少年は訳が分からずにいたが指示にしたいが鑑定石に手を置いた。そして鑑定石から浮かび上がったのは
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名前 レン・ユウキLv 1
種族 人間 男
体力 500
攻撃力 500
防御力 500
魔力 500
俊敏性 500
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「「「おおおおお!!!!」」」
城内は割れんばかりの歓声。3人目にしてやっと勇者が、それも過去最高値のオール500だ。
その後召喚された勇者にこの世界の事などを教えた。
。
。。
。。。。
なるほど。過去最高の勇者か。イケメンな美少年とかムカつくな。
『マスター……。』
「初めは皆に優しく、訓練も真面目に取り組んでいて素敵な方だなって思っていました。ですが、本性は違いました。あいつはクズヤローでした。少しでもあいつに惹かれてた自分に本当に腹が立ちます!」
「お、王女様……。」
「おい、落ち着けよ。」
「これが落ち着いて入られますか!」
「そんなこと言われたって俺は事情を知らねーんだぞ?」
「そ、そうでしたね。すみません。」
「別にいい。続きを聞かせろ。」
「はい。………勇者がイグニス王国が所有するダンジョンから帰ってきて数日後、お父様の容態が急に悪くなっていきました。」
「飯に毒でも盛られてたか?」
「私もそう思って1番信用しているガレオスに調べてもらったのですが、毒は入っていなかったんです。ですが気づいたんです。毒は直接勇者に与えられていた事に。」
「ほぅ。」
「勇者は食事をお父様と取るようにしていて、よくお酌していました。」
あんな国王になぁ。俺だったら絶対しないが。
「ガレオスの話によると、勇者はダンジョンでレベルが上がった際に毒を生み出す能力を取得したと言っていたのですが、もしそれが毒に変える能力だったら。」
「なるほどな。だがそれは憶測だろう?」
「ですが!それ以外に考えられません!そのせいでお父様はお亡くなりになられたのです……うっ………ぐすん……。」
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