第1話 俺の白(日常)


俺の名は、桐青 翔。

ラノベを愛する、ただの高校2年生

俺は、ラノベ以外の日常は退屈だと思っている


そう、あの日までは


俺は、今学校にいる。

これは、多分日常なのだろう

でも、俺にとってみれば非日常だ

だが、俺以外はきずかない


「お前たち、このクラスに転校生が来るが、無事に打ち解けることを祈る」

転校生!?

どんな人だろう……

そんな事、考えても無駄か

俺にとってみれば非日常なのだから


そう、非日常のはずだった


「入れ」

担任が、転校生に向かって言った言葉だろう

やけにここに響いた

教室の扉が開きそこから、落ち着いた表情のすらっとした男の子が出てきた

一部の女子は何か話している

「軽い自己紹介をしてくれ」

「はい、名前は佐久間 和樹です。好きな食べ物はパエリアです。緊張しますがよろしくお願いします」

さく……ま……かずき?


どこか懐かしいような感じがした

何故だろう、あったこともない転校生なのにどうしてだろう?

数秒立って考えることをやめた。

めんどくさかったからだ


「お前は、えーと。お、桐青の隣の席が後ろが開いてるな。そこ使え」

へ~、桐青の後ろか……後ろ!?

マジかよ


「君が桐青くんかよろしく!」

俺の後ろから不意にきたさわやかな声

「う、うん。よろしくね」

たわいもない会話が終わり、そして時間がたった


~放課後~

俺は佐久間と自然に話せるまで仲良くなっていた

「桐青くん一緒に帰ろうぜ?」

やっぱり、さわやかな声で後ろからの不意な声はびっくりする

「おう、いいよ」

俺たち二人が教室から出ようとしてるよ、教室の前からかなりの女子が駆けつけていた。

お目当ては、もちろん彼だろう

「佐久間君、佐久間君「佐久間君」」

多くの女子が佐久間に話しかけている

かなり困った顔で「先に帰ってくれる?」と言ってきた

俺は、それを承諾し玄関まで来た


「あれ?翔ぼっち?」

俺は無視をする。

「ねぇ、翔。転校生来たんだって、きいてる?ねぇてば!……殺すよ」

「は、はい。なんですか?」

さすがに殺害予告されたんで無視はやめた

「で、なんだよ千景。」

俺の前にいる優しそうで血の気が強い女は折田 千景。

俺の唯一の幼なじみ

俺の知らないところでかなりモテるらしい


「いや~。翔のクラスに転校生来たんでしょ、イケメン?」

そんなことか、まぁ大体は予想できたが

少しは俺の体の心配ぐらいしてほしいが無駄なようだな……

「ああ、来たよ。俺が言うのもなんだけどかなりイケメンだ。結構モテるよ」

「へ~で、嫉妬してるわけね?」

うん、うん……んん?

あれれ、おっかしいなー俺っていつから嫉妬してたっけ?

「俺別に嫉妬してないよ」

千景は、フフフと笑い話を変えて来た

「翔、ヒマだから一緒に帰ろ」

てか、佐久間ねらいじゃねーのかよ

「佐久間狙いじゃねーの?」

俺はさりげなく聞いた。いや、かなりはっきり聞いた

「まぁ、佐久間君?も気になるけど。今は、翔と一緒に帰ることを優先したいもん」

なぜか、笑顔だった


そして俺の家の前まで来た

ちなみに千景の家は俺の家の真横だ


「じゃ、またね千景」


「うん、バイバイ」


俺にとって、いろいろあった一日が終わった

そう、まだ俺の日常は続く


残りの時間は着々と減っている

















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