潜行せよ、廃界第九圏

月白鳥

付録

付録-1:潜行士一覧

※一覧表の見方

名前/『通し名』

分類/【階梯】

簡単な説明


[現・潜行士]


天元(テンゲン)/『八重函(やえばこ)』

保帯士/【貝札】


 第九圏で死亡した潜行士『衛』を追い潜行士となった青年。現在は潜行士救助隊『鵲』に所属している。二十五歳の森霊人エルフ。男性。

 ヤボシが作成した時計型霊具“北辰ほくしん”及び山刀型霊具を所持。時空間の神性から加護を受けており、時間の遅延・早送り・逆行・停止および顕微の術、抗反帯の展開を兼ねた空間固定の術を操る。その他、火・水・地術に高い適性を持ち、応用力が非常に高い。また、森霊人エルフの秘伝と称した高度な時術を行使することがあるものの、詳細は不明。

 聖符の作成や簡単な霊具の修理等、道具の整備にまつわる多数の技能・資格を有する。現状、それを廃界の攻略に使う気は毛頭ない模様。


夜通(ヨド)/『鈴炯艇(りんけいてい)』

保帯士/【白金札】

 遭難・死亡した潜行士を救出・葬送する潜行士救助隊『かささぎ』のリーダー。人間であると自己申告されているが、常時黒防護帽ヘルメットを被っているため素顔は誰も見たことがない。もとい、なかった。年齢不詳、男性。

 星神から譲り受けた櫂型の神器“可惜夜あたらよ”を所持。星神の権能に準拠する火・星・影属性の術を操る。抗反帯の展開は星神の持つ神域展開の恩恵によるもの。

 霊力オドの生成力が高い割に制御力が低いため手加減が出来ない。彼と術勝負、とりわけ火術を以って競うのは賢明ではない判断である。絶対にしないよう。


梓堯(シギョウ)/『導杖(どうじょう)』

探索士/【白金札】

 潜行士救助隊『鵲』のメンバー。種族は人間。二十八歳、男性。

 光神から下賜された杖型の神器“旭暉きょっき”を所持。光神の権能に準拠する火・光属性の術を操る他、治癒の神性の権能に準拠する強力な癒しの術を操る。

 霊力オドの生成力がやや低く、攻撃術の性能は低め。攻撃や遺体の焼却などは同潜行士隊内の者が主に務めている。


連綴(レンテイ)/『提本(ていほん)』

探索士/【銀札】

 廃界を専門に物資輸送を請け負う行商隊『麻葉あさば』の隊長。三十五歳、人間。

 物資収納用の本型神器と猟銃型霊具を所持。地・水・時・影術に対して適性を持ち、特筆すべき点として亜空間への干渉術に長けている。多次元庫アーカイヴを始めとする物質収納空間の形成は然ることながら、他の亜空間の拡張・縮小を可能とする比較的珍しい術士の一人。

 探索士ではあるが攻撃術は使用不可。攻撃は全て銃と隊商内の仲間任せとなっている。


冠木(カブラギ)/千貫(せんかん)

探索士/【金札】

 第七圏を主な活動域とする攻略隊『野荊のいばら』の副長を務めていた潜行士。三十二歳、男性。一度死亡し、その後山神によって神霊『鎮め祀る旅仔イリシアム』に格上げされた。現在は潜行士救助隊『鵲』に所属中。

 猟銃型霊具、及び多数の聖符を所持。地・火・錬金・水属性に対して適性を持ち、神霊としての強力な権能を多数操る。上位存在そのものであるため抗反帯の展開も可能だが、本人は探索士として登録を希望中。

 一度眠りに就くと正確に八石刻が経つまで起きられない体質の持ち主。交代での見張り番などには絶望的に向いていない。


[元・潜行士]


楓糸(フウシ)/『衛(ちどり)』

保帯士/【白金札】

 白金札で構成された潜行士隊『白鈴』のメンバー。森霊人エルフ。三十五歳、男性。

 五つ一揃いの鈴型霊具“五響ごきょう”の内一つを所持。複数の上位存在から加護を受け、火・水・地属性の攻撃術および起源不明の空間固定の術を操る。

 廃界第九圏にて死亡が推定されたため、潜行士一覧より除名。


八星(ヤボシ)/『鳴響(めいきょう)』

保帯士/【銅札】

 第一圏を中心に活動していた潜行士。森霊人エルフ。先祖返りの形質が強く、活動時点で齢百を数えながら、その外見は二十代そのものであった。男性。

 鉄小人ドワーフ作製の銃型霊具を所持。時空間の神性より加護を受け、その権能に準拠する時空間への干渉術を数多く操る。森霊人エルフに特有の地属性攻撃術も所持するが、廃界では役に立たないとの自己申告あり。

 廃界第一圏にて正体不明の実体に襲撃を受け、生還。直後に潜行士協会より脱退した。


風禮(フウライ)/『龍墜(りゅうつい)』

探索士/【透札】

 潜行士隊『黒鏃こくぞく』の長。人間。第八圏への潜行を最初に成功させた。現在は年齢制限規定により引退し、潜行士組合中央本部の組合長を務める。六十五歳、男性。

 短剣型神器“灼烏かくう”を所持。また陽輪龍ヘリアンタスから得た加護により、陽術、火術、光術に高い適正を持つ。

 現状正規の潜行士としての資格は持たないが、緊急時の予備隊に継続して所属中。

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