第17話 恋の導火線 後編

メアリーは、よく見ると、青い目をしていて、可愛いなと、大輝は思った。


メアリーが教科書を開き、

「ねえ、大輝、ここ、インポータント?」

と尋ねた。大輝の耳には、「大輝は、インポなの?」と聞こえた。

大輝は「俺、インポじゃねえし」とはぶてた。

「ばっかねー大輝、ここは、重要なところなのとメアリーは、聞いてるのよ?」とはるか。

「ああ、そうか?」と思いつつ、はるかを見ると、また、あの夜の出来事が、記憶の底から、蘇ってくることを、押さえきれない。


「ごめん、メアリー」と大輝は、謝った。

「ドン ウォーリー 大輝」とメアリーは言った。


それにしても、と大輝は、思った。

俺は、はるかに、恋をしているんじゃないかと感じていた。


はるかとなら、幼馴染2人も去っていくまい。しかも、据え膳食わぬは、武士の恥と、性に目覚めたのか、はるかの方ばかり、見ている。


あすか「くらえ、エルボー」と言って、肘を大輝の顔に叩きつけた。恋する女の子は、男の子が、何を見ているか、気づいている。


「いってなー、この男女」と大輝。

「あーそれ、ひどい、ショック受けた」とあすか。

「すまん、あすか」大輝は、頭を下げた。

メアリー「日本人の女の子は、クレージーですね」と笑った。


大輝は、知らなかった。恋の導火線に火がついた。もう少しで、はるかと恋に落ちそうだった。


はじめての女の子は、男性にとって、永遠の女神様なんですね。はるかに告白するのか?そしてはるかは、それを受け入れるのか?


君はネバーランドの夢を見る。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る