応援コメント

第18話 老化」への応援コメント


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     ここまで、全体として説明や描写が少ない気がします。

     別にそれで文章の分量を増やすということではないのです。切る部分はスパッと切ってもいい。ただ重要な部分、例えば序盤の通常ではあり得ないものの描写はもっとイメージを伝えられるようなリアルな表現が欲しい。土下座のシーンは心情か行動か、その行為を際立たせる何かが欲しい、ということです。

     説明については、収入の少ない公務員であることのいきさつ。
    「定職を失って途方に暮れていた俺を昴成が拾ってくれた。仕事に見合った待遇じゃないが、感謝している」
     くらいの説明はあってもいいですね。

    作者からの返信

    油布 浩明さん、コメントありがとうございます。

    重要なご指摘だと思いました。
    先の返信のときにもお伝えしましたが、僕は自分の中の心地良いテンポを重視する人間だと思います。それが、読者に伝えるべき情報の不足を招くのでしょう。今回の作品では、「描く」「描かない」の取捨選択はまだまだ十分ではなかったと反省しています。もっと自覚的にやりたい。
    ただ、「どこが重要かの判断」は作者の重要な裁量かなとも思うのです。
    例えば、油布さんがおっしゃられた序盤にイメージを伝えられるリアルな表現を入れ込むことについては「確かに」と思いましたが、一方で、公務員であることのいきさつは、物語の早い段階で主人公が公務員を辞めることを考えれば、「そこまで気を遣わなくてもよい」と思います。

    何が重要で、何が重要でないか。その判断が作者の個性であり、こうして意見をぶつけ合うことで、自分とは異なる判断基準を体感することが、意見交換の大きな意味であり価値なのかなと、今回のご指摘を受けて感じました。