話そうぜ色々なこと(名状しがたいエッセイのような何か)
誰かに何かを伝えることの意味が分からなくなった人間は、その事実さえも他人に伝えることが出来ないから、誰にも知られず消えていく。
死者は語らぬ。
逆もまた然り。
語らぬは死者。
僕は今、限りなく死に近い場所にいる。
でもとりあえず今は生きている。
ただ昨日よりも今日は少し死に近づいている気がするから、明日辺りには、なんならこれを投稿した瞬間から死ぬ気がする。
いつか復活できるといいのだけれど、しかしそんなことは叶うのだろうか。
生死は不可逆であるから価値を持つ。終わりがあるから人は安心して生きられる。永遠や永劫は人類とは相容れない概念だ。
これはある意味では遺書に近いものなのかもしれない。
物質的、肉体的な死ではなく、社会的な存在としての「僕」の終わり。別に飛び降りたり首をくくったりはしない。そこは大丈夫。
とりあえず、このよく分からない、それこそまさに文字をつないだだけの何かに意味を見出す人間がいたのなら、そこにどんな教訓を見出してもいいから、感じたことを伝えてほしい。コメ稼ぎとか♡欲しいだけとか思われるのは心外なので一応釘を刺しておくけど、別に伝えなくてもいい。
ようするに、自分が伝えたいと思ったなら伝えてくれればいい。これを読んだ人間が僕のような死者になるのは後味が悪い。別に日頃の愚痴でもなんでもいいから、意味とか面白みなんてなくても誰かに伝えたいことがあるなら伝えてくれていい。存在不定の代名詞、正体不明の透明人間にくらいなら、流石に死人の僕でもなれるから。
生きていたいなら是非とも言葉を。
死者は語らぬ。
逆もまた然り。
語らぬは死者。
裏もまた然り。
語るは生者。
くだらないレトリックが希望の光になることを切に願って。
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