第17話 冒険に必要なものを揃えましょう




キングのギルド対抗イベントやってた時にギルドメンで何チームかに分かれて攻略した時に、ジャックさんと同じチームだった時、こう、もっと何か若い感じがしたんだけど、イメージと違う。

でもゲームの中では顔も見えないし、キャラになりきってる人もいるくらいだから、まぁこんなもんなのかな????





キース「よぉお二人さんはなんの武器を使うんだい」


キースさんが声をかけてくれた。


ジャック「私は銃と槍を使ってましたので、どちらかをお願いします」


あぁそうだそうだ!

華麗なるガンさばきからこれまた華麗な切り換えからの鋭い槍の突き!

ゲームの時使ってた!!

勝手に美青年を想像していたんだ私。笑



ロミ「そういえばこの世界では、二つの武器を装備できるんですか?」


キース「そうだなぁ。初心者には切り換えが難しいだろうが使い分ける冒険者もいる。と聞くから、可能なんじゃないか。」


私も、剣を持ちたいから、試す価値はありそう。


キース「銃と槍はこの辺りなんてどうだ?」


ドサっとテーブルに置かれる


ロミ「ジャックさんは、私と同じでかなりの経験者なので、初心者向けじゃなくハイランクの武器を見せてもらえませんか?」


キース「ほぉ、まぁ今朝の魔神の攻撃を防ぐだけのあんたが言うんだから、相当なんだろうな、ちょっと待ってろ」


ジャック「そんないいもの持つ資格ないと思うけど。。」


ロミ「なんでですか?ジャックさんなら大丈夫ですよー」




沢山の装備を見せてもらって試着してしっくりくるものを選ぶ。


私はふと、目の前に置かれた、グローブの詳細を見てみた


"戦闘時武器の装着脱を行う為のグローブ。

適正レベル5〜。

守備 +5

回避 +5"



ロミ「もしかしてこれで、武器の切り替えを行う感じですか?グローブタイプ以外もあったりします???」


キース「あるぜぇ。女性用だとバングルやブローチタイプなんかもあるぞ。スムーズに武器を取り出すための装備だから、グローブや指輪、髪飾りやイヤリングのような装飾品タイプまで色々あるが、好き好きだな。アイテムBOXから取り出すよりこの、アイテムを装備しておけば、数秒早く武器を取り出せるから冒険者には必需品だな。試してみるか?」


私とジャックさんは、アイテムBOXから武器を取り出すのと、グローブを装備し武器を取り出して比べてみた。


ジャック「断然グローブの方だね。アイテムBOXから取り出すと、アイコンを選択する時間にどうしても手間がかかるけど、グローブを装着していれば、イメージしただけで一瞬で武器が手のひらに出てくるから、戦闘になった時には絶対に役に立つね」


うんうん

ジャックさんに同意見。

他にも、それぞれの武器にはゲームでいうショートカットキー要素があって、あらかじめ登録しておけば回復アイテムをすぐに取り出せるようになっている。

武器によって、登録できる数にはばらつきがあるようだ。


ますますゲームそのものな気がしてきた


一通りみんな装備品を選び終わった所で、実際に装備をしてみた。



桜子「ロミちゃんみてみてー」


桜子さんがくるりと一周回って装備を見せてくれた。

ふわりとスカートがまるで天使を連想させる!!!

ロミ「桜子さんマジちょー可愛い〜♡」

桜子「うふふ〜♡ありがとー♡あっ!上城君、似合ってるー」

上城「ほ、ほんと?恥ずかしいんだけど。。。」


軍服っぽい出で立ちがまたなんとも言えないカッコ良さがあって、これはこれで、好き!

イケメンにしか着こなせないスタイル!!!

ちょっと長めのコートがガンナーぽい!

この姿、会社の人達が見たら、黄色い声援が絶対聞こえてくるであろう!!!

照れ臭そうにしているその仕草、写真撮らせて頂きましたよ。(o´罒`o)♡


白バラさんは、騎士なんだ!カッコいい!

スマートな西洋お姫様みたいな感じも素敵!

レイピアがまた似合ってる!

赤い月さんもハンマーが存在感ハンパない!

みんなそれぞれ個性が出てて、尊敬しちゃう!!!


ジャックさんも軍服チック!!

スーツ感がたまらんです!

中のベストがチラ見えしてて、萌ポイント!(o´罒`o)むふふ

しかも、電子タバコ吸われてて、ダンディなおじさまが軍服にタバコにメガネ!!!

バッチリ写真に収めさせていただきましたよー( ・`ω・´)キリッ




あれ?なんか、ファッションショーみたいになってない?


私は大きなフードのついたジャケット。大きなブローチの着いた黒リボンを首元に飾って動きやすさ重視のパンツスタイル。

シンプルだけど、ちょっとだけオシャレを取り入れてみた。



桜子「ロミちゃん可愛いよ!!ロミちゃんらいしねぇ♡」

ロミ「ほ、ほんと?よかったぁ。みてみてナターシャ!」

ナターシャ「素敵っ!すごく似合ってます!」


先に座ってたジャックさんと上城さんがニコニコしながら私を見ていた


ロミ「な、二人して何笑ってるんですか」

上城「いや、とっても似合ってるなぁと思って(ニコニコ)」

ジャック「とっても可愛いですよぉロミーさん(ニコニコ)」


(//∇//)


ぷはぁ!これ照れる!

イケメン二人に褒められるなんて!



キース「これで、全員必要なものは揃ったな」


みんなスマフォの画面で自分達のステータスを確認しあっている。

普段スマフォでのプレイ画面を見慣れているから、みんな中々、スマフォから目が離せない見たい。



ナターシャ「明日は皆さん何をされるんですか?」


明日。。。

何しようか。。。

帰る方法は分からないし、目的もまだ無い。。。


アカギ「駆け出し冒険者でも簡単な狩場ってありますか」


そうだ、それだ!まずは生活する為にモンスターを狩らなきゃ!


キース「それもならいい場所がある。ここから東に行ったところに、廃坑があるんだ。そこならちょうどいいと思うぜ。ただし、下に降りれば降りるほど敵も強くなるから油断は禁物だぜ」


白バラ「なら、そこにいきましょう!」


キース「その前にハンター協会に冒険者登録しに行ったほうがいいぞ」

ロミ「そうそうそれ!気になってた」

キース「詳しくは明日、直接行って受付の姉ちゃん達に聞くといい!報酬も増えるからまずは登録からだな」


上城「じゃ明日は各自ハンター協会で登録をしに行こう。冒険はその後だね」








スマフォの時計を見ると20:40

桜子さんはまだ飲むみたい

上城さんとジャックさんはお風呂に行くらしい

私もお風呂入って、夜の街を散歩してこようかなぁ


ナターシャ「ロミー、お風呂入りますか?案内します」

ロミ「ありがとーナターシャも一緒に入ろー」

ナターシャ「私はまだ片付けがあるので」


ぶーぶー

まぁいっか一人で入るかぁ






サッパリした私は髪をタオルで拭きながら外に出た

空を見上げると星がたくさん見えた

都会じゃこんなに星見えないわぁ

すごい綺麗だなぁ


お風呂は宿の裏手に別棟があって、外にはちょっとしたテーブルとベンチもある。

洗濯場も完備されている。


私はベンチに座ってボーーーっと星を眺めた



ここまでまだ3日しか経ってないけど、濃い三日間だったなぁ

あぁそういえば、神殿からの帰りに気を失っている間の司祭様との会話を教えてもらって、夜は月光浴をするように教えてもらった。

濁った魔力が浄化されるんだって。ここからだとちょっと月が見えないなぁ


この場所は建物の陰になってるけど、ちょうど二階から上の部屋は月明かりが当たってるのが見えた

私の部屋は大丈夫そう!

部屋に戻って窓から月を見てみようかなぁ


ゆっくり立ち上がり、宿に入ろうとした時、男湯の方からジャックさんと上城さんが出てきた


上城「ジャックさん着痩せするタイプなんですね。ってか、腹筋割れてて尊敬します」

ジャック「何行ってるんだい君こそシックスパックじゃないか」


なにそれ、詳しく聞きたいんですけど

年の差のあるイケメン二人が肉体美について褒め合っているとかこんな良いネタ聞き逃すわけにはいかないでしょ。笑


ロミ「お二人とも腹筋割れてるとかメッチャ見たいんですけど」


ジャック、上城「ロミーさん!」

上城「人に見せるほどじゃないよ。お恥ずかしい」

ジャック「こんなおじさんの体見ても良いことないよ」


いや、謙遜しちゃってるけど、その服の隙間からチラリと見えてる腹筋といい腕といいどう見ても良い身体つきだろ笑



私達は一緒に部屋に向かった


上城「ジャックさんも僕たちの部屋に来ません?ベット余ってるし」

ロミ「おぉナイスアイデアですねぇ」

ジャック「良いのかい?」


部屋に入り、私は椅子を窓の前に持っていき月明かりを眺められる位置に座った


ジャック「本当にここで寝ても良いのかい?」

上城「実のところ女性二人と男一人って抵抗あったんで、ジャックさんが来てくれたらだいぶ助かります」


私は、うんうんと頷いた


ジャック「どうも、若い男の子達の中に入るのが苦手でね。彼等は何も悪くないんだけど、どうしてもね」



バニラがテーブルにピョンと飛び乗りジャックさんの目の前に座った

しばらくジャックさんと見つめあった後その場に丸まった


ロミ「なんか言うのかと思った」

ジャック「はは、バニラくん、なでていいかな?」


ジャックさんが優しくバニラを撫でるとゴロゴロと言っている

おぉ、こいつゴロゴロ言うんだ!


ロミ「ふわぁ、昼くらいまで寝たいなぁ」


上城「あぁそうだねぇ明日はちょっとゆっくり起きようか?」


ジャック「そうだね、みんなも疲れてるだろうしゆっくりするのも良いかもしれないね」


私は窓から入る月明かりを浴びながらウトウトしてきた


上城「ロミーさんベットで眠りなよ」

ロミ「いやー、月光浴を最低でも一時間くらいしとかないとなぁと思って」


ジャック「風邪ひかないように毛布かけるかい?」


ジャックさんが、毛布を背中にかけてくれた


ロミ「ありがとう、ござ、、、す。むにゃむにゃ」









気がつくとベットの上で目が覚めた

あ、寝てた

しかも誰かが私をベットに運んでくれたようだ。。。(//∇//)

うわぁぁぁぁぁぁあ


みんか寝てる?

桜子さんも戻ってきたんだ。


スマフォの時計を見てみると夜中の1:25か


うーん

なんか変に目が冴えた。

すこし外を散歩しようかな

私はそっとベットから降りると窓の前に置いた椅子に座ってタブレットを持ったジャックさんが居た。


ロミ「あ、まだ起きてたんですか??」

ジャック「うん、眠れなくてね」

ロミ「私散歩に行ってきます」

ジャック「え、こんな時間に?危ないよ。私も行くよ」


二人で夜の街をお散歩する事にした

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