第2話始まりの物語2
あれから3年の月日が経った……。
天皇陛下が行ったことは、満6〜10歳の親のいない子ども、親が売った子ども達約150名を東京に集め、表向きには小中高一貫校という名目で完全隔離の学校と寮を作ることに成功した。
更に運がいい事に100個全ての宝石を子ども達に渡せる事に成功した。
必ずしも全員が宝石に選ばれるわけではないので安堵の溜息がこぼれる。
「もしかしたらこの中にあの魔法があるかもしれない……」
子ども達は引退した自衛隊、海軍達を雇い、体術、各武器の使い方などを教え込まれた。
中には、疑う者、反対する者も存在したがそれを強く言うものはいなかった。
誰も天皇陛下の反感を買ってしまうのを怖れ見て見ぬフリをするのだった。
それからも2年ものの月日が経った。
年をとり、今年で35になろうとしている所にある学校のカウンセリングから連絡が来た。
ある時、とある能力に目覚めた少女がいた。カウンセリングでの情報によれば自分の仲良かった人が突然自分の事を忘れるということだ。
天皇陛下は、この話をカウンセリングから聞いた時喜びを隠せずにいた。
(これは、私が探していた記憶を消すもしくは改ざんする魔法……いや能力!)
そう、これこそが探していた能力だ。天皇陛下が作る学校ということで、マスメディアや色々な所から注目を集めていて、いつかは、ばれるのではないかと不安の日々だったがこの能力があれば解決する!
(たが、その少女は先ほど能力を目覚めたばかり制御が出来るのだろうか……。いや、まずは会って見ないと分からないか……)
そう思いながら先ほどのカウンセリングに今から向かうからその少女をそこで待っていて欲しいと、電話で頼み自室である部屋を出た時、
「お待ちください。陛下」
という声がすぐ隣から聞こえてきた。
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