報われない

いつか、それが今日だった。



「俺さ、お前が好きだよ。」



高校二年生、長年の想いが、恋が、叶った瞬間。

私は真っ暗闇に落ちていく。




耳元では大きなアラーム音。

枕には涎が垂れていて、さっきの告白なんか絶対にされてるわけのない状況。



「夢かよ……。」


ぼそっと呟いた声は、



「早く起きなさーーーい」


母親の声によって、爆音アラームによって、かき消される。



報われるはずなんてないって知ってる。

どれだけ私が想ったって、叶わない。




「……。」




ばーか。





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4月1日、君は死んだ。 @ikirunonigate

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