8. 「進化型どこでもドア」を所望します。

「どこでもドア」と言えば、誰もが一度は真剣にほしいと思う物の一つでしょう。

何を隠そう、いや、隠す間もなくバレバレなのだけど、グータラにとっても、どこでもドアは必須アイテムの一つである。


私は決して「片付けられない女」ではないのだけど、片付けたいと思うタイミングの来る間隔が広い女ではある。

そのくせ、「片付け術」的な話が大好きで、読んだり見たりしては、いつかこのように片付ける! と夢見ている、かつ、なかなかやらないグータラである。


以前、見るか読むかした「片付け術」で、曰く「『出して使い終わったらすぐしまう』が大事。その際、『しまうためのアクションはなるべく少なくあるべき』。でないと、しまうのが億劫になってしまう」というのがあった。


アクションとは、たとえば、扉つきの棚にしまう場合は「扉を開ける」という動作がワンアクションとみなされる、というようなことだったと思う。

「アクション」なんて、ずいぶん大げさな…と当時の私は思ったのだけど、トシとともに自分を知るにつけ、確かにこのような何らかのアクションがいかに自分にとってメンドくさいものであるか、頭をかきむしりたいくらいに実感するようになって来た。


そう、何をするにも、そこにはハードルがある。


仕事はキライではない(ないに越したことはないがキライではない)。でも、会社に行くまでが面倒。

入浴はキライではない。でも、服を脱いだり着替えを用意したり、ソファからお風呂場へ移動するのが面倒。

ジムで運動するのはキライではない。でも、そのための支度をしたりそこまで行ったりするのが面倒。


万事、この調子だ。

「今夜はもう面倒だから、朝少し早く起きてシャワーを浴びよう」って思って寝て、翌朝、眠くて眠くて昨夜の自分の判断を呪う、というのを何度も何度も繰り返していた。

さすがに仕事は行くのが面倒とか言って辞めたりできないけれど、ジムは必然的に行かなくなって、好きなマシンをやってる図を夢想するようになる始末。「支度して行く」というハードルが越えられない。


よく、腰が重いとか、お尻に根が生えるとか言うけど、春夏秋のソファも冬のこたつと同様になかなか離れられないものだ。離れるだけでも大変なのに、いろいろ面倒なアクションを経て、さらにそこまで行かなきゃならないなんてハードルが高過ぎる。


というわけで、私が切にほしいのは、ドアを開けるだけで目的地に着くだけのどこでもドアではない。

ドアを開けたらトレーニングウエアを着た状態の自分になってジムの中にいる、ドアを開けたら素っ裸になった自分が着替えを持ってお風呂場の扉の前に立ってる、ついでに、ドアを開けたら仕事があと少しで終了くらいの状態の自分として会社の席に座っている、みたいな「進化型どこでもドア」がほしい!!


★今日のグータラ指数80/ダメダメ指数20

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