呪髪のレンラ
空川 新
プロローグ
プロローグ
赤色の水たまり。
散らばる臓物。
その光景は、今でも脳裏に焼き付いている。
昨日まで生きていた人。昨日まで話していた人。
それがただの『もの』になったことに、強い衝撃を受けた。
もう笑うことも、泣くことも、怒ることもない。
皆、記憶の中の存在になってしまったのだ。
同じ時を過ごすことは、もうできない。
どうして、あんなことになったのだろう。
傷つくのは、俺一人でよかったのに。
世界は、残酷だ。
誰かの不幸の上にしか、幸せは成り立たないのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。