けものフレンズ2·12話 超☆アナザールート編
@k-rocks
もしも仲良し三人組がフレンズを助けに来たら
キュルルがビーストをホテルに連れて来た直後、今まで沈黙を守っていた海底火山が再び噴火を始めた!! 海底火山にセルリウムを補給しに戻っていた船型セルリアンは今までで最大級に活発化·その甲板(?)にフレンズ型セルリアンを作成したかと思うと、ホテル近くの砂浜が埋まってしまう程大量に降ろして行くではないか!!
そして船型セルリアンは、海上に浮かぶ···自身と比較すると吹けば飛びそうな小さな舟に狙いを定めた!!危うしかばんさんとキュルル!! だが世界は彼女たちを、フレンズ達を見捨てなかったのであるッッ!!
「キック!アタック!電☆光☆パンチ!!」
ド ゴ ォ ッ !!
「デビルマーン!! 今だぜぇーーーッ!!」
「(此処がチャンスだと)わかるマーン!! デビルビームは熱光線!!」
······船型セルリアンは船底部に自身がバラバラになりそうな衝撃を受けたのを感じた瞬間、轟音と共に空中に浮かんでいた!! 最後に彼(?)がその無機質な三つ目で映したものは、翼を持ったヒトの様な存在から凄まじいナニカが放たれる光景だった···。
「う、嘘!?あの大きなセルリアンを一発でー!?」
「すっごーい!!」
「何なのですかアレはー!?」
「鳥のフレンズには見えないが、空を飛んでるぞ!!」
「あの白いフレンズが船型セルリアンを打ち上げたのか···!?」
「あの飛んでるフレンズの隣にいるトラ頭もフレンズなのー?」
目の前で繰り広げられた非現実な光景に一瞬思考停止したフレンズ達であったが、セルリアンを倒した=取り敢えず味方と判断したのか各々の感想を述べ始めた···。 そしてセルリアン達は本能的にそうしないとまずいと思い、空気を読んで待機していた···。
一方その頃···船型セルリアンを一撃で打ち上げたあと、キャシャーンはかばんさんとキュルルのいる舟に舞い降りていた···勿論フレンダーも一緒である。
「君たち!!大丈夫だったかぁーーッ!!」
「え?あ、はい。あ、あなた方は···?」
「すまないが話は後だぜぇーーッ!! フレンダー!!その娘たちを頼んだぜぇーーッ!!」
かばんさんが何者かと問おうとする前に、キャシャーンはデビルマン達と合流する為にホテルに「ジャンプ力ぅ···ですかねぇ···」と思わず口にしたくなる跳躍力ですっ飛んで行ってしまった···!!
「あーくまのちーからー、思い知ったか!!」
「流石デビルマンとキャシャーンなのだ!! むっ···!!デビルマン!!私をあの娘のところ迄連れて行って欲しいのだ!!」
再び視点をデビルマン達に戻そう。 デビルマンとキャシャーンの活躍を喜ぶタイガーマスクであったが、ホテル屋上にフレンズやセルリアンと共にいるビースト···彼女から伝わってくる『魂の慟哭』を同じ虎の魂で感じ取った彼は、一つの解決策を思い付いたのである!!
「あの娘のところに行ってどうするのだタイガー?」
「私をあの娘に被せて欲しいのだ!! 多分このままでは彼女は死んでしまうのだ···私は彼女を救いたいのだ!!」
「そういう事なら任せるんだぜぇーーッ!! キミ、少し失礼するんだぜぇーーッ!!」
···明らかにセルリアンなど物の数ではない強さの存在。その者に目をつけられた事を『獣の防衛本能』で悟ったビーストことアムールトラは逃走を試みようとした。 しかし目にも止まらぬ早さで近付いたキャシャーンに羽交い締めにされ、逃走はかなわなかった···!!
「キミ、大丈夫だ!!私はキミを救いたいのだ!!信じて欲しいのだ!!たァーッ!!」
「タイガー、本当に大丈夫なのか?」
「任せるのだ!!絶対大丈夫なのだ!!たァーッ!!」
「解った、では被せるぞ!!」
「ァァァァッ!? ヤ······あ?」
デビルマンがアムールトラにタイガーマスクを被せたその時、不思議な事が起こった!! 彼の『虎仲間を救いたい』という純粋な思いはタイガーエネルギーと化し、彼女をビーストたらしめていた身体の原因を全て治療してしまったのである!!
更にタイガーエネルギーはサンドスターと反応し増幅!! 増幅されたタイガーエネルギーが、アムールトラの体内をスパークする!! オーラの如く溢れたエネルギーは真っ赤なタイガーアーマー·タイガーマントとなり、アムールトラに赤○蒸着されるのだ!!
そしてマスクの額には黄金に輝く『W』の文字!! そう···この瞬間彼女はビーストという鎖を解き放ち、融合戦士『タイガーマスクW』となったのである!!
「「私はビーストでもアムールトラでもない···。私は、セルリアンを倒す者だッ!! さあ行こう、デビルマン!キャシャーン!」」
「うわー!!なんか格好いい!! なー姉ちゃん、ウチもアレやりたい!!」
「知らんがな!?」
ヒョウ姉妹による評価はさておき、デビルマンとキャシャーンと共に砂浜を埋め尽くすセルリアンに突っ込むタイガーマスクW。当然セルリアン達の戦闘力では三人に太刀打ちできる筈もなく、あっという間にパッカァーン!!されてしまった。 そして······
「ありがとうタイガーマスク。あなたがいなければ私の命は···」
「助けを求める人達に手を差し伸べるのは当たり前の事なのだ!! 私達はまだまだ世界中にいるだろう、助けを求める人達を救いに行くのだ!!さらばなのだ!! たァーッ!!」
「危なくなったらまた助けにくるぜぇーーッ!! フレンダー!!ジェーーット!!」
アムールトラやフレンズ達に別れを告げ、三人は再び誰かを救う旅に出る···筈だった。何故かデビルマンが戻ってきてキュルルを呼び付けた。そして···
「デビルチョップはパンチ力!!」
「あ痛っ!?いきなり何す······はっ!?記憶が!!」
「やはり記憶喪失だったか。キミ、絆を大切にするんだぞ···では。 デビルウイングは空を飛び!!」
キュルルの記憶もついでに戻した後、改めて三人は誰かを救う旅を再会した。 ありがとうデビルマン!ありがとうキャシャーン!ありがとうタイガーマスク!また会う日迄···!!
余談であるが記憶が戻ったキュルルがイエイヌちゃんに会いに行き、きちんと謝った後にともに旅に出たのはまた別の話である···
____________________
後書きという名の言い訳。 完全にネタです、色々と申し訳ありません。 あ、海底火山はキャシャーンがこっそりどうにかしておいてくれたみたいです(笑)
動画にする環境と実力があれば良かったのですが両方欠けているので、こういう形になりました。
けものフレンズ2·12話 超☆アナザールート編 @k-rocks
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
よろずやセンの依頼帳/平衡
★5 二次創作:けものフレンズ 連載中 27話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます