第51話 通信技術発展

 デルク:よっ!また会ったな、ナレーターのデルクだ。誰とは言わないが、先輩の中には最近じゃ『こんなお堅い番組とっとと後任決めて降板したい』な〜んて言ってるのがいるが、この業界長い俺から言わせてもらえば仕事があるだけ有難いと思わなくちゃだぜ!


 天界時間18:00 通信基地局惑星スターネット


 フィローネ:お〜!星丸ごと基地局なんて凄いねミルフィー♪


 ミルフィー:これが魔界宇宙の最先端テクノロジーの結晶、凄いです!


 奇子:にしても、人界宇宙で最近5G始めたばかりで天界宇宙でも7Gなのに、魔界宇宙は1000Gなんてどんだけ通信技術が発達してんだっての。


 レイラ:次元工学をベースに開発された超空間通信テクノロジーによって可能にした通信技術よ。そうする事で通信料も大幅に安くなるからユーザーの人達の家計に優しいサービスの提供が出来る様になったの♪


 奇子:天界のを見てどう思った? 


 秘書:相変わらず興味のある事には饒舌じょうぜつになりますね。


 レイラ:正直言って次元工学が無くても天界は元々サイバーテクノロジーの優れた宇宙なんだから、その気になれば1000Gとまではいかなくても100Gくらいは出来ると思ってるわ。


 奇子:でしょ〜。


 レイラ:それに、基地局を建て過ぎ!100Gが可能になればあんなに必要ないわよ! 


 奇子:原因は通信事業を独占してる神託ネットグループが通信料でボロ儲けしてるからなんだよ。


 レイラ:天界にも独占禁止法があるのに通信業界を牛耳る事が出来るのも・・・


 奇子:通信技術超大国ネットライド公国がバックにいるからなんよ。


 レイラ:同じ通信技術超大国でも魔界のサーヴァルト帝国とは大違いね。


 奇子:ホントそれ!この星だってなんの見返りも無しにその国が建ててくれたんでしょ?


 レイラ:そう、建設費から何からウチが負担するって言ったら皇帝陛下が個人負担でやってくれたのよ〜。


 奇子:人間がイメージするのは真逆なんだよね〜。それだけに真実知ったら神様の信用問題なるっての!


 フィローネ:これまでの7Gでは遅れがちだった災害情報も最速で送れるわね♪


 奇子:データ通信速度もめちゃくちゃ速いし!


 レイラ:これならこの国全土にある神託ネットグループの基地局を全部撤去して、解約する時縛りがあるならその費用全額ウチが負担するし。


 奇子:そんな事して元取れるの?


 レイラ:だ〜いじょ〜ぶ、この国の神託ネットグループの顧客丸ごとウチに乗り換えれば、天界の顧客獲得に関しては魔界宇宙初になって宣伝効果絶大で元取れる以上の成果が得られるってものよ♪


 奇子:な〜る♪


 レイラ:とはいえ、ネットライド公王と神託ネットグループのトップや経営陣をなんとかしないと天界宇宙の民間神みんかんじんが喰い物にされる。私としてはそれだけは我慢できないわ!


 奇子:だ〜いじょ〜ぶ、魔界宇宙そっちには凄腕閻魔大王と検事さんがいるっしょ♪


 レイラ:それもそうね♪



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