天空の架け橋
ナオキ
第1章 未来へ紡ぐ架け橋
第1話女神の救済
AD:本番5秒前〜!4・3・2・・
アオイ:初めましての方やお馴染みの方にも改めて自己紹介します。私はOHN、オールヘルネットテレビの『魔王少女物語』で番組メインナレーターを務めますアオイです。このお話ではいつもの魔界から視点を切り替えて天界の一部をご紹介していきます。
天界時間8:00 旧カレイド王国 本国首都跡地
アオイ:天界、魔界、冥界そして皆さんのいる人界。この世はこの4つの宇宙で構成されています。それぞれの宇宙にはそれぞれ特化した部分があるのですが、この天界宇宙は天地創造の
エリカ:フィローネ!
アオイ:この方は魔界宇宙で金融業界を統治する『4大メガバンク』の一角、
フィローネ:エリカ!久し振りね♪
アオイ:こちらがこのお話の主人公にして創造の女神様で新たに神王となられたフィローネ・ローラント新女王様です。
エリカ:ここ・・・だったわね、フィローネの家があったのは。
フィローネ:・・・・・うん。
エリカ:アンタも思い切った事するわね、ここに新しく国を興すなんて。お金はどうするの?魔界宇宙と違って中央政府から助成金とか出ないんでしょ?
フィローネ:少しずつでもお金稼いでいくしかないよね。
エリカ:・・・・はぁ、それじゃいつまで経っても発展どころか復興すら出来ないわよ。ま、『そのために』私は来たんだけどね♪
フィローネ:へ?
エリカ:クラウドファンディングしてみたら?
フィローネ:インターネットを通じて融資をするってアレ?天界じゃあ難しいよ。
エリカ:誰が天界でって言ったのよ、『魔界に向けて』訴えかけるのよ♪
フィローネ:ま、魔界⁉︎
エリカ:私もそうだけど、魔界宇宙の人達って皆んな情に熱くて涙脆いから直ぐに集まるわよ♪
フィローネ:仮にそれが成ってもお返しするものが・・・
エリカ:私達魔族を
フィローネ:ふえ!ご、ごめん!
エリカ:それに・・・
モニターに映るリストを見せるエリカ
フィローネ:これは?
エリカ:これ全部この国の被災者達への義援金よ♪私が全支店と協力して呼びかけたら3分くらいでこんなに集まって現在進行形で増え続けてるわ。
フィローネ:いち、じゅう、ひゃく・・・さ、3000兆ヘブンド⁉︎
アオイ:ヘブンドは天界宇宙の共通通貨で、この場合は人界の通貨で3
フィローネ:エリカが呼びかけてくれてるならクラウドファンディングする必要ないんじゃ・・・
エリカ:何言ってんの、クラウドファンディングはなにもお金だけじゃない。『技術』や『設備』だってそうよ。それも『個人』じゃなくて『国相手』にするのよ♪
フィローネ:くっ、国⁉︎
エリカ:それも新興国や大国じゃなく上から2番目の国家ランク『超大国』からね♪
フィローネ:だ、大丈夫なのそれ!
エリカ:だいじょ〜ぶ、だいじょ〜ぶ♪裕福な巨大国家ほどこういう復興事業に積極的になるのよ。
フィローネ:でも、ウチの国ネット環境が・・・
エリカ:それもノープロブレム♪レイラ!
レイラ:はいは〜い♪
アオイ:この方は魔界宇宙通信事業最大手DNSグループ社長のレイラ・A・壱宮さんです。彼女、魔界宇宙最強の元天才ハッカーなんですよ♪彼女について詳しくは本編の138話『DNSグループ』で。
レイラ:ふむふむ・・・天界の通信手段は電波によるものかぁ・・・ならここに基地局作って・・・空間通信に切り替えてっと・・・はい出来た♪
デバイスでホームページを作成するレイラ
レイラ:はい出来た。あとは本人の声でメッセージ添えてね♪
カメラの前に立って訴えかけるフィローネ
フィローネ:魔界の魔族の皆さん初めまして。私、このローラント王国を建国する事になりました新女王のフィローネ・ローラントです。この地の前の国は私の生まれ故郷で次元エネルギー精製プラント爆発事故によって次元大震災を引き起こされ被災しました。幸いな事に国民は全員無事でしたが、国はこの様な有様です。どうか皆さんのお力をお貸しください!
深々と頭を下げるフィローネ
レイラ:はいオッケーで〜す!お?早速反応あったよ♪
画像を見るレイラ
レイラ:今この段階で名乗りを挙げたのは・・・農林水産超大国カントリア王国のラクス・カントリア王、造船水産超大国シャークハルト共和国のレオナルド・シャークハルト大統領、金融超大国バンクフルト合衆国のギリウス・G・バンクフルト大統領だね。
エリカ:どれも国力5000億超えの超大国ばかりね♪
レイラ:あ!カントリア国王からメールがきてる。読むね。
『貴国の現状を画像でみて儂も心を痛めてるでブヒ。貴国へこの足で趣き詳しい現状をこの目で見てアドバイスと技術支援をさせてほしいでブヒ。 カントリア王国魔王ラクス・カントリア18世』
エリカ:カントリア王、流石の行動力ね。
フィローネ:国力100のこの国じゃ、5000億超えの超大国の魔王様をお迎えするおもてなしなんて出来ないよー!
エリカ:別に良いわよそれくらい。あっちだってちゃんと察してるって。魔族は上から下までそんなモンよ♪
フィローネ:で、でも最低限のおもてなしくらいは・・・
エリカ:どうしてもって言うなら何かこの国の郷土料理作ったら?アンタ料理凄く上手いし♪
フィローネ:うん!そうする♪
次回へ続く・・・
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