ギルドには色んな人が来ます

どうも

平凡モブな少女のヨミです

今日はなんと

ギルドの受付嬢をしていまーす♪

モブの癖に受付嬢とか草って言ったやつ

相手になってやるから出てこい

なーんてね

今日は憧れの受付嬢になれたので

心の広い私は許してあげましょう

まぁ

1日受付嬢なんですけどね

私の友達が受付嬢をしていて

急に予定が入って

その代わりに受付嬢をすることになりました

えっ急に受付嬢をやって大丈夫か?って

大丈夫♪

受付嬢になりたくて勉強してたから♪

さぁ

今日は頑張りますか

受付嬢の机には1つのボタンがあります

このボタンを押すと

ギルドに来ている人が目の前に現れます

なにせ全小説から登場人物が居るので

並んでいたら

えげつない列になりますから

パソコンを起動させて

ちなみに

このパソコンの画面は宙に映し出されるタイプなんです

すごいですよね

それじゃあ

初めてのお客様をお呼びしましょう

ヨミがボタンを押すと

金髪碧眼の美少女が目の前に現れた

「ようこそ、ギルドへ、椅子にお座りください、今日はどういったご用件ですか?」

美少女は椅子に座りながら

「あれ?いつものやつは?」

「申し訳ありません、急な予定が入ってしまい、私が今日担当させていただきます」

担当の受付嬢がいる場合

優先的に呼ばれることがあります

「そうなのか、じゃあ仕方ないな」

「それでは小説名と名前をお伺いしてもよろしいですか?」

「おう、オレは[異世界光源氏計画。]のネルだ、よろしくな」

「[異世界光源氏計画。]のネル様ですね」

ヨミはパソコンに打ち込んだ

「ネル様、今日はどういったご用件ですか?」

「おう、実はなオレはもっと強くなりたいわけよ」

「はい」

「だから、オレが強くなれるような所はないか?」

「ネル様が強くなれる場所ですか?少々お待ちください」

ヨミはパソコンで調べ始めた

「お待たせ致しました、それでしたらこちらはいかがですか?」

ネルの前に画面が現れた

「自分の限界を知りたいやつは誰でも来い!!限界を超えろってこれは何なの?」

「こちらはネル様の様に強くなりたい方や戦闘大好きな戦闘狂が集う武道場のようなものです」

「じゃあここに行けば、強くなれるんだな?」

「はい、きっと」

「じゃあ、ここに行ってくるわ」

「かしこまりました、こちらが地図になります」

ネルに地図を手渡した

「ありがとよ」

「いえ、それではいってらっしゃいませ」

ヨミは軽く頭を下げ

ボタンを押すと

ネルの姿は消えた

さて次のかたを呼びますか

ボタンを押すと

目の前に現れたのは

艶やかな栗毛の美女でした

私は心の中でまた美女かよと思いながら

「ようこそ、ギルドへ椅子にお座りください、どのようなご用件ですか?」

美女は椅子に座り

「あの、初めてなのですが?どうしたら良いのでしょうか?」

「それではまず、小説名と名前をお伺いしてもよろしいですか?」「はい、わたくしは[何故私が王子妃候補なのでしょう?]のジゼル=ウェリスですわ」

「ウェリス様ですね、何か困っていることとかございますか?」

ウェリスは立ち上がり

「あります!!」

「そうですか、それでは困っていることを教えてください」

ウェリスは恥ずかしそうに顔を赤らめ

椅子に座り

「いきなり、すみません、実は私には婚約者がいるんですけど」

「婚約者様ですか、よろしいですね」

「全然よろしくないんです」

「どういう事ですか?」

「はい、その婚約者というのは王子様なんですが」

「王子様ですか?それのどこがよろしくないんですか?」

「はい、私は結婚に憧れはあるんですけど、王族というのは性に合わないといいますか」

「なるほど、それで」

「それでどうにかして婚約を解消したいんですけど、何だかどんどん外堀を埋められているような気がするんですよ」

「そうなんですか、それは大変ですね」

「はい、大変なんですよ、どうすれば良いのか、困ってるんです」

「そうでしたら、こちらの講習はいかがですか?」

ウェリスの目の前に画面が現れた

「〈悪役令嬢による悪役令嬢の為の講習会〉ですか?」

「はい、こちらの講習会では悪役令嬢がどうすれば悪役令嬢になれるかを教えていただけます」

「それはわかりましたが、それが私の困り事と関係があるんですか?」

「あります、悪役令嬢になれば王子様から嫌われる可能性が出てくると思います」

「なるほど」

「どうしますか?3日後の15時からですが」

「是非、参加します」

「わかりました、では参加登録しときますね、当日キャンセルも出来るのでご安心下さい」

「わかりました、ありがとうございます」

「いえ、3日後の15時までに総合受付にて名前を言っていただければ、係の者がご案内します」

「あの出来れば、参加していることを知られたくないんですけど」

「大丈夫ですよ、参加者の皆様には顔を認識できない魔法が掛けられているので」

「それは良かったです」

「それでは、3日後にお越しください」

「わかりました、ありがとうございます」

「仕事ですので当然のことです、また悩み事がありましたらお越しください」

「えぇ、そうするわ」

ヨミがボタンを押すと

ウェリスは消えた

まぁきっと失敗するんでしょうけど

それでは

私はまだまだ仕事があるので

次話でお会いしましょう

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