白百合


 あなたはまるであの白百合のよう。


 どこまでも純潔で、気高い一輪の花。


 例え触れている大地がけがれようとも、それは百合を穢すことはない。


 百合はそれすら浄化して自らの力となす。


 そしてより美しく咲く。


 それゆえ百合は誇り高い。


 だから百合のようなあなたを誰もよごすことはできない。


 あなたは汚れに触れても、それでも美しく、そして誇り高い。


 だから私はあなたに触れることができない。


 あなたを手折たおることができない。


 その輝きが、とうとすぎて。


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