長編は短編と同じようには書けない
野良猫のらん
登場人物を増やし過ぎると人は死ぬ
それまで短編ばかり書きまくり、カクヨムに来て初めて長編に挑戦してみた私。
はしゃぎまくり私はありとあらゆるキャラを登場させまくり――――そして詰まった。
キャラクターを登場させたからにはそいつを活躍させなければならない。
確かそんな感じの格言がなかったか。
私はその言葉をすっかり忘れていた。
そもそも短編を書くときに私はどんな風に書いていたか。
個人的に萌えると思う二人組を登場させ、その二人の関係性を描き、物語的に綺麗だと思う結末に向かって収束させる。
終わらせ方が思いついたら、一番最初まで戻って、結末と矛盾する点は削除し、結末へ向かう伏線を追加する。
私はいつもそんな風に書いていた。
そして同じように長編を書いた。それが駄目だった。
まず公開してしまった部分については遡って改変ができない。
一応章の終わりまで考えてから書き出し公開しているものの、書いているうちに細かいところが変わってくる。「こんな伏線を撒いておけば良かった」と後で思いつく。でも公開した後に大幅な改変をするのは憚られてできない。
次に登場人物を処理し切れない。
短編を書いている時は主な登場人物は二人しかいなかったから、その二人を活躍させて結末を描くのは簡単だった。
だが私は際限なく登場人物を増やしてしまった。
結果として「結末は頭の中にあるものの、登場人物をすべて処理する方法が思いつかず筆が止まる」という状況に陥ってしまったのだ。
長編は短編と同じようには書けないということを私は思い知ったのだった。
現在はまず登場人物Aを登場させ、どんな人物か描き、登場人物Bを登場させどんな人物か描写したらAとBを会話させ二人の間の物語を描き、次にCを登場させてAとCの物語を描き……という風にたくさんの「Aと○○の二人組」を書くという方法で長編を書いている。
あくまでも二人組の物語を書くのが自分にできることなのだと気づいたから。
沢山の登場人物を登場させて管理し切れている方に秘訣を聞いてみたいものです。
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