LIE ー真実と真逆の物ー

ミルミル

第1話 生 (せい)

「君は、いつになったらこれぐらいの事が出来るんだ」

「すみません、店長」

俺は、怒られながらも内心こう思っていた。

『クソ野郎が、自分より位が高いからって調子乗るなよ』

「はい、すみませんでした」

アルバイトが終わり、家に帰宅してテレビをつけるとそこには、赤い文字が書かれていた。

・・う・・そ・・・・・つ・き・・

『なんだ、嘘つきだぁ。ふざけるなよ、くそテレビが』

と、思ったときには俺は寝ていた。


『起き・・え、起・たまえ、起きたまえ』

誰かが、俺を起こそうとしている。

「起きたまえ、嘘つき」

起きたばかりで、目のピントが合わないが、声は聞こえる。

「うるさ・・・え、誰?」

俺の目の前には、赤色の服を着ている女の子がいた。

「おはよう、嘘つきさん。君に呼ばれて来たよ・・・」

と、彼女は言った。

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