第101話 5階層でレベル上げ
少し早いですが更新再開です
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「健太は移動!」
「おっけー!」
「ファーナさんそっちをっ」
「はいっ」
俺達は次の日5階層へ来ていた。ダンジョンマスターであるレイノアールが言っていたようにいきなり空から落ちるのはなくなっていた。5階層はすぐにパネルの目の前に出るように変わっていた。そして昨日ファーナさんは双子と4階層のボスを倒しにいったがそのとき何があったのかは知らない。ただ、ボスが楽になっていたことだけを聞かされた。
で、今5階層の魔物を処理しているところ。ここに出るのはフライトフィッシュ。鳥が飛んでいるのかと思っていたら実は魚だったという落ち。健太の黒いマントにつられてみんな寄ってくる。そこをファーナさんが狙い落として、俺と健太が止めを刺している。ほとんどが海なマップでは陸へとおびき寄せることが出来てかなり助かっている。最初は《フライト》で飛びながらフライトフィッシュを攻撃してみたのだが、やはり浮いている分ダメージが空中に逃げてしまい、いまいち攻撃が意味をなさない。
装備の防御力を1種類また上げた俺達はお試しのつもりで5階層を見に来ていたのだが、拍子ぬけするほど楽だったため俺達はそのまま狩りを続けている。そして今のところボスの姿は見えない。空にいない以上ボスは海の中にいることは間違いないだろう。
「なんていうか、アイテムがきらきらで見ていて楽しくなっちゃいますね」
ファーナさんの言うとおりフライトフィッシュが落とすアイテムは魔石の他にはなんか赤みがかった丸い石みたいなものが落ちていた。赤いのと黒いのしか落ちず、表面がつるっとしてキラキラしている。
まあこれは後で鑑定か何かするとして狩り続けているわけだ。楽にレベル上げるチャンスだしな。ちなみに今レベルは12ボスを倒すのに貢献出来なかった影響が出ている。ファーナさんは15で健太は13だ。健太との差は大分なくなったがファーナさんとは離れていくばかり。やっぱり遠距離は強いってことなんだろうか。
そして今日は双子を見かけない。今までも見なかった日はあったが、それはマップの移動ですれ違っていたせいもあるからだ。でもこのマップはほとんどが海で陸が少なく、視界がかなり開けている。これで見かけないのなら今日はいない、もしくはすでに6階層へ進んでいるかのどちらかなんだろう。
「よっすー手、止まってるぞ!」
おっと気にはなるが今は目の前のことをちゃんとやらないとな。俺も少しだけ強くなってきたような気もするし、最下層は早く見てみたいからな。
でも1つだけ気になっていることがある。このマップの探索人数が5だったのが8になっていたことだ。これには健太もファーナも気がついていない。
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