第46話 色々考える

「うーんそうですね…とりあえず私は魔法はいらないですね。」

「俺も…とい言いたいが《アタックブースト》は自分でかけて使うとかならありなのかな?」

「じゃあ《ストーンバレット》は俺が貰えばいいのかな」


 今出てる意見はこんなところだ。《ストーンバレット》を俺が貰うと遠距離攻撃が出来るのが2人になり、《ガトリング》をどっちが使うかが問題かな。

 まずはファーナさんが覚えた場合だが、使いどころはボスや強敵に会ったとき。矢を使い切った後は短剣での戦闘に切り替わる。特に問題はなさそうかな。

 次に俺が覚えた場合。やはり使いどころは同じ。使い切ると魔力が切れ回復が出来なくなる。まあ回復が出来ない場合は回復剤があるからさほど問題がないといえばない。もともと攻撃手段は武器で殴ることだったしな。


「《ガトリング》は俺とファーナさんどっちが覚えてもよさそうだから、ファーナさんに譲るよ。ストーンバレット貰うし」

「いいの?なんか1撃必殺見たいで強そうだけど」

「ぐっ……オーケー…俺は出来るだけ怪我とかせず進められればいいから」

「ありがとうっ」


 ファーナさんの笑顔が眩しいなー…俺は一度決めたことを取り消すなんて出来なかった。だって流石にそれは男らしくないからね。

 ということでファーナさんが《ガトリング》健太が《アタックブースト》俺が《ストーンバレット》という分配に決まった。


 分配が決まったので俺達は別れ今日のダンジョン探索が終わった。いつもだったらここで魔法を覚えて試し撃ちとかするところなんだが、今回は使用せずに取っておこうと思う。もしかしたらスキルや魔法も合成できるかもしれないから、いくつか手に入れて確認してからにしようという考えだ。


 今のところ合成で出来たのは武器、防具、食べ物…健太じゃないけど他にも何か出来ないか少し考えて見るのもいいかもしれない。

 たとえば…極端なところで武器と防具の組み合わせとか…違う種類が出来るかどうかってところか?でもこればかりはどんなもので組み合わせればいいのか俺には検討がつかない。健太ならば何か面白いアイデアとか出てくるかもな。


 俺には無理だとあきらめ部屋に戻ると風呂や夕食を済ませ、残りの課題に取り掛かることにした。今日やれば終わりそうなので明日からは色々と時間的にもゆとりが出来そうだ。


 2階層…壁で仕切られず広く、ボスだと思われるものを倒したのに出なかった3階層へのパネル…その先へ進むには一体どうすればいいんだろうか。そんなことを布団で考えながら俺は目を閉じた。

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