第13話 精霊とパレード <一悶着>
「あの!」
淡いオレンジのツインテールをゆさゆさ揺らしながら少女が駆け寄ってくる。
何故今来る!?いやうざすぎん?タイミング悪すぎん?
今、
彼女は「僕と君のflowerdays」の主人公サニィ・キャロル。
まだ、ただのサニィだけど…
この子は伯爵と仕えていたメイドとの隠し子だったが、正妻の病死により伯爵家に入り学園へ行くことになるというのが本作のストーリーなんだけど…
今話しかけてくるとかこの子アホかな?シナリオに異常出てくるよ?ロータスの出会いイベントとか壊れるよ?あれ初対面だから通用するし。
「精霊が……怪我していて1人で森に入るのは怖いのから一緒に行っていい?」
あれ?怪我治しきれてない?というか逆に苦しんでる……?
「ねぇ……ローズ。ローズならこの子治せるんじゃない?」
「はい!お姉様!任せてください。」
やっぱりサニィ、ローズに敵意丸出しだなぁ。
怪我を治しきれない→加護が貰えない→焦った?→私達を見つける→ラッキー!
みたいな感じだろうか…
「ダメ!私が治すの!」
精霊が黒い瘴気に包まれた。これはヤバそう…→私は無理やり精霊を奪った。
「ちょっと返しなさいよ!」
「落ち着いて。ラベンダー……銀髪の子がああしたってことは何かおこっているんだよ。」
「お兄様は見えてないんですか?あの黒いモヤモヤした……」
ライムにはあの黒い瘴気が見えなかった…?
「それよりも、ローズ。この子の治療をお願い。」
そっと優しくローズが精霊の子に触れるとふわふわと光の粒が舞った。
みるみる傷がふさがった。いやうちの妹すげー!!!!最強!天使~
「なっ…」
驚け!驚け!(ローズを)褒めろ!讃えろ!キャラ崩壊してる?気にすんな!
「とりあえず森に入りましょうか。」
みんな無事に森に入れた。……1人を除いて。
サニィが最後に入ろうとした瞬間、茨のようなものに道を塞がれた。
「森が貴女を拒んでるわ。ごめんなさい。運んでくれたことはまたの機会で詫びるわね。……精霊女王として。じゃあ早く行きましょう♪」
「は?森が拒むって何よ!ちょっと!」
……さぁ精霊の森の中心部に行こうじゃないか!
「なぁラベンダー、さっきの黒いやつお前見えたか?」
「えぇ。でもローズは見えてないぽかったわ。」
「……そうか」
私とロータスとミント。
ライムとローズとサニィ。
この差は何……?
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