第12話 精霊とパレード<もうひとつの出会い>

「面白い子達ね。」


大人な声なのに3歳くらいの見た目が違和感しかない。


この子(?)、ローズと一緒に人質になっていた子だよね?

さっきまでポロポロ大粒の涙を流してたけど。


「貴女は何者?」


「ここでは目立つから移動しましょうか。」


みんな戸惑ってたけど騎士団にお叱りを受ける前にこの子(?)の話を聞くのが先だと言うことになった。


「ねぇロータス、こっちは精霊の森よね?」


「あぁ…。俺らをわざわざこっちに連れていく意味が分からないな。」


肩を置かれて振り向くとライムが真顔だった。。


「ロータス…何話してたの?」


「何も話すようなこと話してないけど…」


精霊の森の入口付近に着くと少女が超絶綺麗な20歳くらいの……精霊になった。


なんか…神々しい…絶対上位精霊じゃん…


「私はレミリア。精霊女王よ。」


はぁ…さらに上の存在か…というか精霊界のトップが普通にお祭り来るんだ…


みんな敬う感じで礼をしようとすると


「やめて!敬わないで!私は貴方達と友達になりたくてここまで連れてきたの!」


そう言うと私と同じ年くらいに姿を変えた。


なんでもありだな…というか世界滅亡って精霊を怒らせたからドカーンで滅亡なんだよね。

これってラッキーじゃね!?精霊のトップと友達だよ?戦争をもし防げなくても…いや何とか戦争止めるけど。


もしもの場合があるかもしれないし。というかヒロインが逆ハー選ばなければ解決なんだけどなぁ…


「もちろん!友達になりましょう!」


やっぱりローズは天使!!!!!可愛すぎる…やはり真っ白な心の持ち主!


「立ち話もなんだから早く森に入りましょ!」


本当お茶目な人だなぁ…というか私森に入れるかな?


あ、入れた。これで入れなかったら泣いた。というか私そこまで性格良くないし。


「あの!」


出会ってしまった…1番出会いたくなかった人に。


淡いオレンジの髪をツインテールにした少女は気味が悪い、他人から見たら可愛らしいただの笑みを浮かべていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る