ある日家に来た達磨
@springsummer
休日
「ピピピピピ.....」
スマホのモーニングコールで目が覚める
トイレの後、洗顔し口をゆすぐ
「6時か」
いつもの出勤と同じ時間に目が覚める
この生活も10年近く続いている
「爺ちゃんが亡くなって、もう10年か」
今日は祖父の命日でもある
「今日は、これにするか」
取り出したのは昨日会社の帰りに購入した
カップ麺 湯を入れ3分待つ 完成
粉末で入れたお茶で喉を潤し
「ズルズルズル」
10分後、完食
歯磨き後布団に寝転び、動画配信サービスを
見る
今日は外は晴れてる
近所の子供は自転車でワイワイしながら
出掛け、近所の、おばさんたちは立ち話
こんな日常は日本が平和だからだな
そんな時インターホンが
「こんにちは」
なんと目の前には達磨(だるま)が、いたのである
身長170㎝くらい幅も広くてドアに入れない
達磨は、こう言った
「お前は何のために生きてる?」
「いや特に」
俺は、その前に達磨に誰か入ってないかの
方が気になった
「金のため以外今やれることは、やった方が良い、生きてるうちは楽あり苦あり、どうせなら楽しく生きようじゃないか」
俺は「確かに、そうだな気持ち次第ではなんとかなる」と思った
達磨は跳び跳ねながら去っていった
俺は休日ながらなにかやることにした
近くの書店に行き普段読まない心理学や
哲学の書籍を読みあさった
次に家に帰り日頃の運動不足解消のため押し入れに閉まってあったダンベルで筋トレをした
そんな夜、実家の母からLINEがあった
「あんた、お爺ちゃんが大事にしていた達磨が見つかったのよ」
祖父が亡くなった、あの日同時に達磨も無くなっていた
「そういえば、さっき来た達磨って」
俺は祖父と達磨のことを思いながら
寝床についた
おわり
ある日家に来た達磨 @springsummer
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