第18話 園長のジャパリパーク研究

ゆきやまちほー:スノーステージ

園長「懐かしいな…ここも…」

ここはゆきやまちほーのイベントステージ。

iceandsnowステージだ。

ギンギツネ「本当はPPPのクリスマスライブが開催されるはずだったのにね…」

長い間使われなかったステージはホコリを被ってしまっている。

キタキツネ「このステージ近くのゲームセンター楽しかったのにもうこんなに廃れちゃった…」

園長&ギンギツネ「そっちかぁ…」

園長「よし行くか!我が家へ!みんなバスにLET'S GO!!」

3人はバスに乗車し、ゆきやまちほーおんせん宿に向かった。


園長「たぁいまー」

キタギン「おかぇりぃー」

温泉宿に帰った頃には既に夜の10時を過ぎていた。ギンギツネ1人で管理していた温泉宿はパークを出る前と変わらず綺麗だった。

園長「よく一人で全部掃除できたな…」

ギンギツネ「当たり前でしょ。いつか2人が帰ってくるってしんじてたんだから…」

園長「ありがとうギンギツネ」

キタキツネ「げぇむは…?」

ギンギツネ「ちゃんと動くわよ。それより先にお風呂!」

園長「今日は汗たくさんかいたしな…先に入ってくる。40分したら交代しよう」

キタギン「わかった…」

そして園長は大浴場に向かった。お湯に浸かると温泉宿の地下にあるサンドスター鉱石から発生してる磁場で体の疲労回復を促進してくれる。今までの戦いの疲れが一気にお湯に流れ出してゆく。

園長「やっぱり風呂はここが1番だな〜」

時間を見るとまだ五分しか経っていない。

園長は残りの時間をサンドスターの考察に使うことにした。

園長「まず確定してること…

・サンドスターはサンドスターとサンドスターロウの混じった混合物質である。

・四神のフィルターにサンドスターを通すことでサンドスターロウを取り除きサンドスターだけを強調して、純粋なサンドスターをパークの火山から噴出させている。

そしてこれは外の世界での研究で分かったことだが…サンドスターの中にセルリウムというセルリアンの素になる素材が多数存在すること…

次に今回の難題点…

・海水に触れても溶岩化しないセルリアンの出現。(四神の1人シーサー姉妹からの報告)

・空中飛行型セルリアンの出現。(実際に目撃、撃破)

・カコの消失(ジャパリパーク退園の三日前から行方不明)

特に1番目と3番目の問題が深刻だな…

2番目の問題はハクトウワシとかオオワシとかの鳥系フレンズに任せればいける…

だが…1番目は海系フレンズが主体の組織を作ることになるだろうな…しかし今ジャパリパークで確認されてる海系フレンズの内90パーセントはセルリアンとの戦闘経験がないはず…海水でセルリアンは固まってたからな…となると海系フレンズの戦力がシロナガスクジラとか四神のシーサ姉妹とかに頼るしかなくなるんだよなぁ…ここは各えりあからの連絡を待ってから決めるとしよう…」

園長は一旦思考をストップしてお湯に浮かんだ。時間はあと20分はある。

園長「問題はカコの方か…カコの協力なしでは実験が進められないからなぁ…」

と、考えてる内に大浴場の引き戸が開いた。園長「!?」

キタキツネ「相変わらず大浴場は広いねー」

ギンギツネ「当たり前じゃない…大 浴場だもの…」

園長(なんで2人が入って来てるんだァ!?おかしい…さっき確認した時にはあと20分あったはず…時計が狂っていた?いや、あの時計は温泉用に作られた時計だ…そんなことは無い…なら俺が時計を読み間違えた?いや、いくら頭悪い俺でも時計くらいは読める…(当たり前じゃボケぇ)後は考えたくはないが2人が時計を読み間違えたか…?)

園長の脳内に一筋の電撃が走る。

園長「ありうる!」

キタキツネ「何が?」

園長「ほぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

キタキツネ「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」

ギンギツネ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


数分後…


キタキツネ「びびびびびびっくりしたぁ…」

園長「落ち着けけけけキタキツネ…」

ギンギツネ「園長ここそそそそ落ち着きなさいよ…」


数分後…


園長「なんで急に入ってきたんだ?時間はまだあったはずだろ?」

キタキツネ「いや一緒に入りたくなって…」

園長「ふぇ?」

ギンギツネ「別に私はキタキツネについてきただけよ…うん…」

園長「いや男と入る風呂なんぞ嫌でしょ!?なんで!?」

キタキツネ「別に園長とならいいもん…」

園長「ふぉあ!?」

キタキツネ「駄目…かな…?」

園長「うぐっ…!わぁかったよ!もう…」

キタキツネ「やったぁ!」

ギンギツネ「この2人尊い…てか羨ましい…」

キタキツネ「あと寝る布団も一緒ね!」

園長「なんでだよ!?」

キタキツネ「その方が園長の近くにいられるから…」

園長「うぐっ…」

キタキツネ「駄目…?」

園長「いやでも、ギンギツネいるし…」

園長は助けを求めるようにギンギツネに目線を逸らした。

ギンギツネ「ノープロブレム!そのまま発展しちゃってー!」

園長「なっ…発展!?どういうことだよ!?」

園長は顔を赤らめた。

こうして楽しいしお風呂の時間は過ぎていった。


次回!雪降る夜の営み?ズッコンバッコン

大騒ぎ!

園長「いやしないからね!?」

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