第10話 園長

と、途中で園長は話すのをやめてしまった。

かばん「どうしたんですか!?顔色が悪いですよ!?」

園長「すまん…ちょっと…」

園長は涙目になりながら答えた。

ミライ「園長…皆さんこの話題は打ち切りでお願いします‼︎」

オイナリサマ「過去を話すから…もう休んだ方がいいわ」

かばん「僕が部屋まで!」

園長「すまんなオイナリ、せっかく集まって貰ったのに…」

よろけながら園長は謝った。

オイナリサマ「また明日話しましょう、解散!」

こうして第一回目の作戦会議は御開きとなった。

園長「キタキツネ…すまん…まだお前を探せそうにない…」

かばん「え?…」

しかし疲れてる園長に聞き返すと悪いと思いかばんはそっと部屋を出た。

かばん「キタキツネ…?」

かばんは不思議な気持ちを胸の中にしまい、

部屋の前を去った。



シーサーレフ「園長大丈夫かな…?」

シーサーライ「分からない…」

オイナリサマ「あいつは自分の目標をやり遂げるまでくたばる男じゃないわ」

クジャク「目標…?園長は何かするつもりなんですか?」

オイナリサマ「………」

キュウビギツネ「………」

シーサーライ「何で黙ってるの?何か知ってるの?」

キュウビギツネ「これは話した方がいい

のか…?」

オイナリサマ「そうね、この際全部話しましょう、園長の過去を」




時は6年前まで遡るわ。

もちろんパークは大繁盛、来園するお客さんも増えたわ。

そしてセルリアンの増加傾向があった年よ。

フレンズ勢員が人と関わるようになったわ。

特に園長はキタキツネと言うフレンズと仲が良くて、ギンギツネというフレンズを含めた三人でゆきやまちほーの温泉宿に暮らし

てたわ。

そして園長とキタキツネの仲はどんどん深まっていったわ。

園長は幸せだった、でも、セルリアンを束ねる女王が現れた。

クジャク「女王って、園長が言ってた

あの…」

キュウビギツネ「ああ、その女王だ」

もちろんパーク総動員で対処に当たったわ。

でも、女王の力は強大だった。

それでも何とか四神と園長で何とか

封印したわ。

でも、女王と戦った時の衝撃で地割れが起きたの、その時キタキツネは女王の攻撃の反動で落ちてしまい、奈落の底へと消えて

いったわ。

園長は絶望したわ、フレンズ(友達)の域を超えた家族を失ったのだから。

園長はそのあとギンギツネと一緒に必死にキタキツネの事を捜索したわ。

でもキタキツネは見つからなかった。

そして何故か封印から目覚めた女王がまたパークを襲撃してきた。

シーサレフ「その時に前田さんが…」

ええ、そしてなによりその時に世界政府のお偉いさん方がその襲撃で骨にヒビが入る怪我をしてしまって…そしてジャパリパークは、入園禁止及び観光禁止となったの。

そして世界政府はセルリアンを特定危険地球外来生物に指定、フレンズを特定危険外来生物に指定してパークとフレンズを危険視

した。

シーサライ「ひどい…フレンズは悪くない

のに…」

キュウビギツネ「ここまでにしよう、続きは時が来たら話す」

そして四神たちも解散することになった。

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