第573話 勇者たちの決意

 会議室に残された勇者たちとガブリエルは、戦争に参加するかしないかの話し合いを始める。


「私は元より騎士だったため、此度の戦争には参加するつもりです。相手が魔王軍というのなら尚更ですね」


 いち早く参戦を口にするガブリエルに対して、勅使河原てしがわらは相手を殺すという心境において、どういった気持ちなのかを参考にするため問いかけた。


 それに対してガブリエルは自身の考えを伝える。


「私は騎士として勤めていたので、そこまで忌避感があったわけではありません。当たり前の仕事として受け入れていましたから。レイラさんたちの国はとても平和な所だったと話には聞いています。魔物はいなくて、戦争もしないんですよね? そういう理想郷で過ごしていたのなら、人同士が殺し合うこの世界は異常に見えるかもしれません」


 真剣な表情でガブリエルの話を聞いていた勇者たちだったが、勅使河原てしがわらは“理想郷”というガブリエルの言葉を否定する。


「確かにこの世界から見れば平和なのかもしれませんけれど、それでも世界のどこかでは人殺しがあり、紛争だって起こっていましたわ。私たちの住んでいた国も例外ではありませんのよ。理想郷というには程遠いですわね」


 勅使河原てしがわらがそのように伝えていると、別の場所では無敵が九鬼に対して参加するかどうかを尋ねていた。


泰次やすつぐは参加するのか?」


「多分な」


「はっきりしないな」


「好き好んで戦争に参加したいとでも言うと思ったのか? こういうのは仕方がなくってところが大きいだろ」


 その回答に納得がいったのか無敵は「確かにな」と言葉を返すと、それ以上の会話は不要と口を閉ざした。


 そして、また別の場所では【オクタ】のメンバーが、神妙な面持ちで話し合いを行っている。


「小生……参加しようと考えているであります」


 そのように呟くのはあずまである。だが、あずまの意志をいちじくが咎める。


あずま、人殺しになるつもりなの?」


 いちじくから言われたことに対し、あずまは苦々しい顔つきで答えた。


「僕だって本当は怖いし参加したくないよ。いずれあーちゃんとの間に子供ができたとして、その子を抱く自分の手が、魔物じゃなくて人の血で汚れているなんて嫌だ」


「だったら――!」


 先のことを真剣に考えていたあずまの気持ちを聞いたいちじくは、たとえ“あーちゃん”と人前で呼ばれたとしても、そのことよりかは参加して欲しくない気持ちの方が大きく、必死にあずまを止めようとする。


 だが、かぶせてくるように告げてきたあずまの言葉によって、いちじくは言葉に詰まってしまう。


「仮に敗走した魔王軍の残党がイグドラへ向かったとしたら、僕はとっても後悔する。イグドラの人たちは僕を奇異な目で見ることもなく、普通に接してくれた大事な人たちだから」


「まーくん……」


 今にも怖くて泣きそうな目で笑いかけてくるあずまを見たいちじくは、もうこれ以上は何も言えないと思ったのか、静かにイスから立ち上がるとあずまを抱きしめて、自分の決意を口にする。


「私も行くよ。まーくんの手だけを汚させない。魔物とは違う血で汚れるなら私の手も一緒に」


「あーちゃん……残ってて欲しいって思うのは、僕のワガママかな?」


「本気で言ってるなら怒るよ? 私を惚れさせたんだから最後まで責任を取って。ずっとずっと、いつまでも一緒にいるんだから」


「……うん、ありがとう」


 あずまいちじくの決意が参加の意思で固まると、他の【オクタ】メンバーも同じように決意を固めていた。


「巻き込んでごめん、桜梅さらめ……」


「智ったら……私としては“ありがとう”って言って欲しいんだけど?」


「……ありがとう桜梅さらめ


「どういたしまして。貴方のことは私が守るよ」


「ははっ、それって僕が言わなきゃいけないセリフだよね」


「いいのよ、別に。貴方は錬金術師で私は大魔導師なんだから」


 男勝りなカッコ良さを見せるつなしによって、にのまえの沈んでいた気持ちは軽くなり、ようやく笑みを浮かべてつなしの手をギュッと握りしめるのだった。


「みこちゃん、無理しなくていいんだよ?」


「無理じゃないよ。しーくんのいるところが私の居場所だから。置いていかれた方が辛いから、泣いちゃうよ?」


「わかった。それじゃあ、みこちゃんが泣かなくていいように、ずっと一緒にいよう。みこちゃんは僕が絶対に守るよ」


「それなら私は、かっこいいしーくんがもし怪我をしたら治すね」


 お互いに笑みを浮かべながら、百武ひゃくたけ大艸おおくさは決意を固める。それらメンバーの決意表明を見ていた猿飛は、考え込むようにして呟いていた。


「困ったでござるな……」


「どうして?」


「拙者の中では、女子たちは残していく計算だったでござる」


「私たちって足手まとい?」


 特に怒るわけでもなく服部が猿飛に尋ねると、猿飛は自身の気持ちを打ち明ける。


「拙者はケビン殿と同じ考えなのでござるよ。拙者は自分の彼女や友人の彼女たちが、人殺しをするところを見ていられないのでござる。汚れ役になるのは拙者たち男だけで充分でござる」


 猿飛はそのように言うと、テーブルの上で組んでいた小刻みに震えている両手をギュッと握りしめて、不安を悟られぬように隠そうとしていたが、その両手を服部が優しく包み込む。


「宗くん……宗くんのその優しいところ……私、好きだよ。だけど、その優しさで宗くんが傷つくのなら、私は受け入れられない。傷つくのなら私も一緒に傷つくから、一緒に癒し合おう? 誰かから傷の舐め合いだって言われたっていい。私は宗くんが一緒にいてくれるのなら、それだけで頑張れるから」


「翡翠ちゃん……」


 【オクタ】のメンバーたちがそれぞれ決意を固めていたのとは別で、ケビンの立ち去ったドアをチラチラと見ている九十九へ近づき、そして話しかける者たちがいた。


ももちゃん先輩」


「ん? なんだ、穂ノ香たちか」


 そう。九十九を心配して話しかけてきたのは、かつて生徒会長グループとして一緒に旅を続けていた八月一日ほづみ四月一日わたぬき春夏冬あきない、越後屋の4名だ。


「戦争に行かれるんですか?」


 4人が九十九を取り囲んでいる中で、八月一日ほづみが代表してそう問いかけると、九十九はなんてことのないように答えた。


「ああ、そのつもりだ」


「その……大丈夫なんですか? 不安そうにケビンさんの立ち去ったあとを見ていましたけど」


 そのような八月一日ほづみの心配する気持ちは、いつもと変わらない九十九によって打ち崩されてしまう。


「ああ、とても不安なんだ」


「やっぱ「いやな、抹茶を飲み干してしまったから、おかわりをもらいに旦那様を追いかけようかどうしようかと迷っていてな」……り…………え?」


 予想していたことと全く違う、かすりもしない内容を聞かされてしまった八月一日ほづみは、呆然と立ち尽くしてしまう。


「恐らく旦那様は、戦地となり得るアリシテア王国の国王陛下に知らせるため、この場を退室したのだろう。ということは、今はお仕事の話をしているに違いない。旦那様が珍しくお仕事をしているものだから、それを邪魔するのもどうかと思ってな……抹茶のおかわりをもらいに行っても怒られないだろうか? そのことを考えると不安で不安で、仕方がないんだ」


 神妙な面持ちで告げていく九十九の話によって、同じく神妙な面持ちで心配をしていた面々はどっと疲れると肩の力が抜けた。


「ほら、やっぱり心配するだけ無駄なのよ、穂ノ香ちゃん」

「いつも通りってことだよな」

「相変わらずだよな、九十九先輩」


ももちゃん先輩……」


「どうした、穂ノ香? 抹茶が飲みたいのか? だが今は、あいにくと持ち合わせがなくてな、次の機会でも良いだろうか?」


 相変わらずの九十九節が炸裂しているさなかで、それを聞いていた八月一日ほづみが俯いてしまうとプルプルと震えだす。


 そして、バッと顔を上げると叫んだのだった。


「……の、バカーーーー!」


 そのまま走り去る八月一日ほづみをポカンと眺める四月一日わたぬきたちだったが、我に返った四月一日わたぬきが慌てて八月一日ほづみを追いかけていく。


「穂ノ香ちゃん待ってー」


 残された春夏冬あきないと越後屋は、九十九の態度に呆れ返ってジト目を向けていた。


「九十九先輩……あれはないっすよ」

八月一日ほづみさん、結構心配していたんですから」


 九十九は2人からの苦言に笑みを浮かべると、思いもよらぬことを口にした。


「君たちは戦地に赴く者を見送る側なのだ。余計な心配はかけるべきではないだろう? ただでさえ戦争なんてものは、平和な日本で生きていた私たちとは無縁の世界なのだからな」


 急に真面目なことを言い出した九十九を見た2人はポカンとしてしまい、八月一日ほづみに限らず、ここに残る者たちのことを思いのほか考えていたことに気づくと、目の前にいる人物は本当にあの九十九なのかと疑ってしまう。


「明日は雨か……?」

「雨なら普通すぎるだろ、雪かもしれない……いや、抹茶か……?」


 春夏冬あきないと越後屋の反応を見た九十九が困ったような笑みを浮かべると、走り去った八月一日ほづみや追いかけた四月一日わたぬきに関しては、これで問題ないだろうと結論づけるのだった。


「ねーねー、麗羅ちゃん」


 ケーキがなくなったことでテンションがやや落ちたのか、弥勒院みろくいんはテーブルに手を伸ばして突っ伏し、勅使河原てしがわらに声をかける。


「何かしら、香華」


 そのような弥勒院みろくいんの姿を見た勅使河原てしがわらは、淑女らしからぬ子供っぽい行動に苦笑いを浮かべていた。


「麗羅ちゃんは戦争に行くの?」


「そうですわね。それが私にもできることの1つでもありますし」


「そっかー」


「香華はどうしますの?」


「ケビンくんのお手伝いで行きたいけど、どうなるかわかんない」


「ああ、先程ケビンさんが仰っていた余程のことってやつですわね」


「うん。ケビンくんって残酷に見えて意外と優しいから。魔物を倒すなら許可してくれるかもしれないけど、魔族が出てきたらお城に帰されるかも。冒険者のお嫁さんたちも人種殺し関係はさせてもらえないって、前に言ってたよ。ケビンくんが止める前に経験したことのある人は、あまり止められることもなく参加できる場合があるんだって」


「そこが線引きになりますのね」


「心が壊れるのは自分だけで充分なんだって。家族には笑っていて欲しいって言ってたみたい」


「愛されていますのね」


「私はケビンくんが壊れていくのは見たくないよ」


 ケビンのことを心底心配する弥勒院みろくいんの様子によって、勅使河原てしがわらは親友が人妻になってしまったことを改めて実感する。


 そして、夫を心配する妻である親友に対し、何かしら手伝えることはないかと思考を巡らせた結果、思いついたことを提案するのだった。


「それなら、その負担を私と一緒に軽くしてみませんのこと? 魔物相手なら止められはしないでしょうから、そのまましれっと残ってケビンさんの負担を軽くしましょうか?」


「麗羅ちゃん頭いい! 私、ケビンくんの負担を軽くする!」


 勅使河原てしがわらの提案に飛びついた弥勒院みろくいんが、ガバッと上体を起こして賛同すると、勅使河原てしがわらは作戦の注意点を伝えていく。


「その代わり、私たちが落ち込むようなところは見せられませんわよ? たとえ途中で気持ち悪くなっても平静を装い、戦争が終わっても笑顔を見せ続けないと、ケビンさんはきっと心を痛めますわ」


「うん! 麗羅ちゃんが一緒なら頑張れる!」


 勅使河原てしがわらからの注意点を聞いた弥勒院みろくいんは、握りこぶしを作ると満面の笑みでそう答えたのだった。


 そのような中でケビンと関わりの強い三姉妹は、既に気持ちが固まっているのをお互いに理解しているが、あえて口に出して意思確認を行っていた。


「おねぇ、参加する?」


「当たり前じゃない。健兄だけに嫌なことを押し付けるわけにはいかないでしょう?」


「にぃを守る」


「そうね。今度こそ健兄と一緒にどこまでもいられるようにしよ。もう離れ離れは嫌だから」


「じゃあ、それまでとことんレベリングだね」


「行こう」


 参加に向けて意気込む三姉妹の行動指針が決定すると、3人は立ち上がってダンジョンへと向かうのだった。


 そして、忘れ去られたかのようにして残されている3人は、どうしたものかとお互いに視線を向ける。


結愛ゆあちゃん先生たち……行っちゃったにゃん」


 ポケーっと三姉妹が出ていったあとを見つめている猫屋敷がそう言うと、月見里が自分たちの問題点を洗い直す。


「私たちはどうする? 寧子ちゃんは戦闘向きだけど、私と乙姫ちゃんは後方支援だしねーダンジョン攻略とは勝手が違うよね」


 そう言う月見里に後方支援らしい活躍の仕方を提案するのは龍宮だ。


「救護所のメンバーとして活躍するのはどうでしょうか?」


「おお、それなら寧子ちゃんは護衛ってことで、私たちの傍にいられるね」


「護衛は任せてにゃん! うさぎちゃんと乙姫ちゃんは私が守るにゃ!」


「じゃあ、そういうことで」


「みんなで頑張りましょう!」


 3人が前線で戦わなくても役に立てるかもしれない方法を確立すると、それに向けての準備のために、やはりダンジョンへレベリングに向かうのだった。


 彼方此方で勇者たちが各々の決意とともに戦争への参加を決めている中で、現実というものをケビンによって突きつけられた能登は、答えの見つからない袋小路に迷い込んでいた。


「能登君……無理に人々を守ろうとしなくてもいいんだよ」


 思い悩む能登を励まし続けているのは、副委員長であった剣持だ。心配そうに能登を見つめているも、その言葉はどこか自分に言い聞かせているような感じでもある。


「雪菜も無理はしなくていいからね」


 剣持の心情を理解しているのか銘釼めいけんがそう伝えると、剣持は困ったような笑みを浮かべた。能登と同じ【勇者】であるのに、自分だけが逃げるわけにはいかないと理解しているのだろう。


「高光、お前がどっちを選んだとしても、俺はお前の味方だからな。だから、期日までに大いに悩むといい。悩んで悩んで悩み尽くした結果、それがどんな答えであろうとも、俺はそれを支持する」


 そう励ますのは、この世界に来てからずっと一緒に戦ってきた辺志切だ。親友がどのような答えを出そうとも、それを支えていく覚悟を告げていた。


「うーん……戦争なんて寝ている間に終わってくれないかなー?」


 どうも気乗りがしていないのは、寝ることが大好きな南足きたまくらである。今日は会議だと言うのに南足きたまくらが頭を乗せているのは、会議室に持ち込んだマイ枕だ。


 そのようなやる気のない南足きたまくらに苦言を呈するのは、感情の変化をあまり表に出さない不死原である。


南足きたまくらさん、不適切です」


 ズバッと言ってくる不死原に、南足きたまくらは返す言葉で問いかけた。


泉黄みよちゃんは参加するのー?」


「絶対に死なせてはいけない、守らなければならない人たちがいますので」


 表情を変えずそう言う不死原の言葉は確固たる意志が感じられ、それを聞いた南足きたまくらは不思議そうにするが、立ち入ったことは聞くまいと聞き流すことにしたようだ。


「まぁ、別に泉黄みよちゃんが誰を守ろうといいんだけどねー」


 勇者グループがそのような結論に至っていると、別の場所では所帯を持つ者たちが話し合いをしているかと思えば、ただ単に子供自慢をしているだけだった。


「マジで俺の子が1番可愛いって」

「いやいや、俺の子だろ」

「俺の子なんて、『マーマ』って言って嫁さんを喜ばせているんだぜ」

「もう1歳を超えたもんなーこの前、俺のことを『パーパ』と言ってくれた時には、マジで感動したぜ」


 戦争とは全く関係のない話で盛り上がりを見せているのは、小鳥遊、百足ももたり六月一日うりはり一二月一日しわすだの4人である。


 子供が1歳を過ぎてから徐々に言葉を喋るようになり、それが嬉しくてここのところ子供の話しかしていない親バカ4人衆だ。そのような幸せ絶頂の親バカたちを見つめる2人の男性がいた。


「なぁ、大輝」


「なんだ、士太郎」


 その2人とは、蘇我と卍山下まんざんかという、基本的に適度にやる気を見せて適度に手抜きをするコンビだ。


「俺……子供もいいかなって思ってる」


「もちろんそれは、嫁相手に子供を選ぶってことじゃないよな?」


「バッ、当たり前だろ! 子供に手を出したら犯罪だろ! みんなにロリコン認定されるだろ! ロリコン滅ぶべしとか言われたくねぇよ!」


「いや、この世界だと10歳の時に、既に嫁入りしている人もいるって聞いてな。更に驚くべきは子供を生んだらしい」


「う、嘘だろ!? 10歳って言ったら小4だぞ! 19歳の俺たちからしてみれば、9歳も年下じゃねぇか!」


「芸能人だって年の差婚とか、普通にやってるだろ。たかが9歳年下なだけで、驚くようなことか? エルフだと実年齢何百歳なのに、見た目が20代ってこともあるんだぞ。それに比べたら、9歳分の年の差なんて気にするほどでもないだろ」


「でも、実年齢何百歳で見た目が20代と、ただの10歳の少女じゃ話が変わってくるだろ」


「だいたい俺たちの世界では20歳で成人だったけど、こっちだと15歳で成人だ。それを考えると5歳分色々と早くなるのは当たり前じゃないか? 向こうの世界の女子だと16歳で結婚可能だったけど、こっちだと5歳若くして11歳で結婚可能ってことなだけだろ。まぁ、聞いた話は10歳で誤差範囲として認識しているが」


「大輝……お前って色々と凄いな」


 蘇我が卍山下まんざんかの価値観に戦慄していると、話をしていくうちに段々と洗脳?されていき、最終的には『9歳の年の差なんて大したことないのかな?』と、蘇我の価値観が矯正されていくことに蘇我自身は気づいていない。


「何はともあれ、戦争後の話だよな」


「そうだな」


「ちなみにこっちの世界って合コンとかあったりするのか?」


「普通に考えてないだろ。カラオケ屋なんてないんだぞ? それとも、この世界風にダンジョン内でしてみるか?」


「ダンジョンでの合コンかぁ……“ダンコン”ってちょっと流行りそうじゃね?」


「やめておけ、漢字に変えたら危険すぎる。女子たちからセクハラでぶっ飛ばされるぞ」


「漢字……? あっ……」


 卍山下まんざんかが注意したことに思い至ったのか、蘇我は慌てて周囲を見渡すも、先程の話は女子たちには聞かれていなかったようで、ホッとすると胸を撫で下ろした。


 こうして、くだらない話をしている者たちもいれば、真面目な話をしている者たちもいる中で、戦争に参加するかしないかの判断をそれぞれ決めていくのであった。

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