第222話 挨拶巡り2
ケビンはシーラたちと別れた後、気配を消しつつ物陰に入って行きその場から本宅の玄関先へと転移した。
「ただいまー」
急にドアを開けて現れたケビンを出迎えたのは、メイド長であるカレンであった。
「ケビン様、別宅で過ごされる予定では?」
「あっ、カレンさん。こっちには用事があって帰ってきたんだよ」
ケビンはカレンの姿を捉えると、贈り物であるブローチを【無限収納】から取り出して蓋を開けながら中身を見せた。
「カレンさんにはいつもお世話になっているから、そのお礼の品だよ。これはカレンさん専用で汚れないし壊れない。いざって時には結界が守ってくれるから」
「私のような者には身に余る品物です」
「みんなに配っている最中だから受け取って。そうしないと俺が困る」
「しかし……」
「もう、じれったいなぁ」
ケビンはケースからブローチを取り出すと、カレンの襟元に取り付けるのであった。
「うん、似合ってるよ」
「ふふっ、ケビン様は強引ですね」
「カレンさんが強情なんだよ。じゃあ、他の人にも渡してくるから」
カレンの元を去ったケビンは、次々と使用人を見つけては恐縮されて受け取って貰えないので、強引に贈り物を渡していく。
「あ、アレス!」
「如何なされましたか?」
「はい、これあげる」
アレスはケビンからケースを軽い感じに渡されると、蓋を開けて中身を確認する。
「これは……懐中時計ですか? 私のような者には身に余る品物でございます」
「やっぱりそう言うのか……みんなそう言って中々受け取ってくれないんだよね。だから、趣向を凝らして軽い感じで声をかけたのに」
「一目見ればこれが如何に高級品かがわかります。私のような若手でそうなのです。中堅、古株といった方々には一発で見抜かれるでしょう。恐縮してしまうのも致し方ないのです」
「でも受け取ってね。それはアレス専用で汚れなくて壊れないから。しかも、なんと! 永久稼働で時間を合わせる必要がなく手間いらずなんだよ」
「そ、そのような高級品を私めに……」
「返品不可だからね。さっきも言った通りアレス専用だから、他の人は使えないんだよ」
「……ありがたく使わせていただきます」
「良かった」
アレスとのやり取りを終えたケビンは、残りの使用人の元へと向かって歩き出した。
「ニコルー」
庭で洗濯物を干しているニコルが次のターゲットとなり、ケビンを迎えるためにニコルはその手を休めた。
「ケビン様、本日も実に凛々しくご壮健でなりよりです」
「いつも頑張ってくれているニコルにお礼のプレゼントだよ」
ケビンは手慣れた手つきでケースを開けて、中身のネックレスをニコルに見せる。
「ケビン様、こう言ってはなんですが、私のような者にそのような品はもったいなく思います」
「あぁ……それ、みんな言ってるから。大丈夫、みんな受け取ってるからニコルが怒られることはないよ。ちなみに1番はカレンさん」
「メイド長が受け取ったのですか!?」
「渋ったから強引にあげたんだよ。でも、その後は嬉しそうにしてたよ」
「では、私が頂いてもよろしいのでしょうか……」
「いいよ。ちなみにこれはニコル専用で他の人は扱えないから、受け取らないと捨てることになるね」
「そのような高級品を捨てるなどと!」
「それなら受け取ってもらえるね?」
「……はい」
「つけてあげるよ」
ケビンは素早くネックレスを取り出すと、ニコルの首につけてあげるのであった。
「これはニコル専用で汚れなくて壊れないから。あと危機的状況になると結界が発動してニコルの身を守ってくれるよ」
「……あ、ありがたく頂戴致します」
ニコルに贈り物を渡したケビンは残る使用人に渡すため、再び屋内へと戻るのであった。
「あとは……調理場か……そういえばお昼ご飯まだ食べてないから、余ってるか聞いてみようかな」
調理場へ差し掛かったケビンはその場にいるであろう者に声をかけたが、それが思わぬ事態となってしまう。
「ルルー、ご飯ってまだ余ってる?」
「はい、大丈夫です。ご用意しましょうか?」
調理場の中へと入るとルルがケビンの方を向いていたが、ケビンはルルを2度見してしまう。
「――? ッ!?」
「どうされました、ケビン様?」
「ル……ルルが2人いる……」
「?」
そう、調理場にはルルが2人いたのだ。ボソッと呟くケビンの声はルルには届かず、2人してケビンのことを見つめて首を傾げている。
「あれ? もしかして作業の疲れが残ってるのかな? この歳で乱視ってことはないよな? いや、あるのか!?」
何度も何度も目をこすってはルルを見てみるが、どうやっても2人から1人になってくれない。その様子にルルも何かあったのだろうかと心配で声をかけてしまう。
「「どうされたんですか? ケビン様」」
その上、声までダブって聞こえてしまえばもうお手上げである。あまりの事態に混乱を極めたケビンは大声で助けを呼ぶのであった。
「カレンさん! カレンさーん!」
すぐさまカレンが現れてケビンに声をかけた。
「どうされました? ケビン様」
「ル、ルルが2人いるんだ!」
「?」
カレンは唐突に告げられたケビンの言葉に一瞬疑問が頭を過ぎったが、ケビンから目を離すと調理場内の光景を見て得心がいった。
「ケビン様、ルルは1人ですよ」
「えっ!? 俺、おかしくなったの!? ルルがずっと2人いる!」
「いいえ、あれはララとルルです」
「は?」
「向かって左のメイドがララ、右がルルです。双子なんですよ、見分けがつかないくらいの」
「ふ……双子……」
「はい、双子です」
「え……いつから双子……?」
目の前で起きている現実に頭が追いつかず、ケビンはアホの子のような質問をカレンにしてしまうのだが、カレンはそんな質問にもちゃんと答えるのであった。
「生まれる前からですよ。母親のお腹にいる時から双子です」
「……」
ケビンは深呼吸しながら冷静に2人のことを見据えてみた。だがしかし、同じ人が2人いるようにしか見えない。
見分けがつかないくらいと言われてたので、どこかに見分けるポイントがあるのだろうと冷静に観察して分析してみる。
先程カレンは瞬時に見分けていたので、どこかにヒントがあるはずなのだが、見れば見る程に同じにしか見えない。
「……うん、無理」
結局、ケビンには見分けがつかなかった。見分けるポイントが全然わからないのだ。全く同じ人が2人。どこで見分けろと言うのだろうか?
ケビンが悩みに悩んだ結果行きついた先は、今は諦めるである。それを感じ取ったルルは言葉をもらす。
「はぁ……悩まれていたケビン様……尊いです……」
「ッ! わかった! 今の発言は絶対にルルだ!」
何とかルルからこぼれた狂信者的な発言で、いつものルルを特定することに成功したケビンは、反応しなかった方のルル(注:ララ)を見つめてみる。
相手も普通に見つめ返してきているが、次第に顔が赤く染まっていく。そして僅かにプルプルしだすと口を開いた。
「ケビン様、そんなに見つめられると、恥ずかしくて死んじゃいそうです」
そう言って視線を外して俯くルル(注:ララ)。
「し……しおらしい……しおらしいルルがいる……」
「ケビン様、彼女はララですよ」
いつまでもルル呼ばわりしていたケビンをカレンは窘めた。
「そ、そうだった……ごめん、ララ」
「はぁ……怒られてシュンとなるケビン様……尊いです……」
本物のルルは至って正常運転で我が道を行っていた。
「ねぇ、カレンさん。ララっていつから家で働いてるの?」
「ルルと同時期ですよ」
「え……? あの……ララ……俺、もしかしてララのことルルって呼んで話しかけたりした?」
「はい、ケビン様がルルのことをルルと呼ぶようになってからは度々」
「ごめん!」
「滅相もありません。カロトバウン家へ奉公に来た時から間違われてましたから問題ありません。私自身否定もしませんでしたから」
「え? でもルルが来た時って俺はルルと話したことないよ?」
ケビンは当時使用人たちの名前を主要な人以外はあまり覚えておらず、ルルたちが奉公に来た時に、呼び止めて話し込んだことがないのでちんぷんかんぷんであった。
「その時、ケビン様と会話らしい会話はしていませんから。私が一方的に怒られただけです」
「嘘っ!? 俺、使用人に怒った記憶ないよ!」
「当時、実家からの長旅でルルが体調を崩していたのをケビン様が気づいて、カレン様に休ませるように言ったのです。その後、ルルは休んでいたのですが双子ゆえでしょうか……私も体調が思わしくなかったようで、ばったりケビン様と鉢合わせてしまってルルと間違われてしまい、『何で寝てないの!』って怒られちゃったんです。ケビン様は再びカレン様を呼んで、しっかり寝かせるように言って私もルルと同じく休んだのですよ」
「そんなことが……」
「せっかく奉公を受け入れて下さったのに、初日から体調を崩してしまいその日はルルと2人で落ち込んでしまいました」
「でも、長旅だったなら仕方ないよ」
「当時もそのように私たちを庇ってくれたんですよ。正確には1人と思われていたのでルルのことですが、長旅の影響で体調を崩したんだろうから責めないようにって」
「そっか……」
「ですから、私たちにとってケビン様は特別な存在なのです。感謝してもしきれません」
「ありがと、そう言ってもらえて嬉しいよ。で、ルル?」
「はい、何でしょうか?」
「余り物でいいからご飯ちょうだい。お腹空いたから」
「かしこまりました」
ご飯を求めるあまり肝心の贈り物が抜け落ちてしまったケビンに、カレンがすかさず助言する。
「ケビン様、贈り物を」
「ッ! そうだった! それがメインだ! ありがとう、カレンさん。危うくご飯だけ食べて帰るところだった」
「お気づきになられて良かったです」
ケビンは【無限収納】からケースを取り出すと、ララの分がないことに当然気づく。
「ララの分を作らなきゃ」
「何を作られるのですか?」
ララは自分の名前が出たことにより、ケビンが今から何を作るのか気になって尋ねたのだった。
「お世話になっている人へのお礼の品だよ。ララの場合はお詫びも含めてだね」
「そのような品を頂くわけにはいきません」
「大丈夫、みんな受け取ってるから。ちなみにルルのがこれ」
パカッとケースの蓋を開けて、ケビンが中身をララに見せる。
「このような高級品……」
「双子だから同じのにしようかな」
そこでカレンが気になることをケビンに尋ねた。
「ケビン様、別々の物にすれば見分けがつくのでは?」
「それは絶対にしない。物で2人を判断したくないのと、1人の個人ごととして2人を見分けられるようになりたい。カレンさんのように瞬時に見分けられるようになることが目標かな、道のりは遠いけど」
「ご立派です、ケビン様」
カレンは自らが提示した安易な道には走らずに、難しい道を選択したケビンを褒めた。たとえ、安易な道を選んだとしても提示したのは自身であり、それを責めるつもりは毛頭なかったが。
ルルが着々とケビンの昼食を準備している間に、ケビンはルルの物と全く同一のネックレスをもう1個作り上げるのであった。
やがて昼食の準備が終わり、ルルがケビンに声をかける。
「ケビン様、リビングへお持ちします」
「いや、ここで食べるからいいよ。その方が片付ける時も楽でしょ?」
「ですが……」
「それよりも、これ。2人にプレゼント。こっちがララ専用でこっちがルル専用。汚れないし壊れない。危機に瀕したら結界が守ってくれる」
「「ありがとうございます」」
「それじゃあ、1人ずつつけていくね」
ケビンがルルの前に立つと、ルルは恍惚とした表情を浮かべながら今か今かと待ちわびる。そんないつも通りのルルにケビンは苦笑いしながらネックレスをつけた。
ルルが終わると今度はララの前に立つが、ルルとは対照的で真っ赤な顔をして俯いていたが、必然的にケビンと目を合わせることになり、更に赤くなってギュッと目を閉じるのであった。
その様子を見ながらケビンはネックレスをつけて、ララに声をかける。
「終わったよ、ララ」
ララはゆっくりと目を開けると、自身の首からぶら下がっているネックレスの先にある宝石を何度も触って、自然と微笑みをこぼすのであった。
ケビンは調理場で昼食を食べ終わると、次の目的地である別宅へと向かうために転移したのだった。
別宅に到着すると早速使用人たちへと贈り物を配り始める。ここでもやはり恐縮されてしまうが、本宅で慣れてしまったためにどんどん配っていく。
意外だったのがマイケルさんの対応だ。カレンさんが受け取るのを躊躇っていたのに、マイケルさんはすんなりとお礼を言って受け取ってくれたのだ。
気になってしまったので聞いてみたところ、「仕える当主からではないものの、そのご子息から家紋入りの品を頂けるなど執事としての誉れであります」とのことだった。
やはりマイケルさんは他の使用人と比べても、ひと味もふた味も違うと思った瞬間だった。
残る使用人はプリシラとライラだ。一緒に仕事をしているようだから、せっかくなので2人がいる所へ突撃した。
「プリシラ、ライラ」
「御用でしょうか? ケビン様」
「どうかされましたか? ケビン様」
「2人がいつも頑張っているお礼にプレゼントを持ってきたよ」
「しかし、私どもがそれを頂くわけにはいきません」
「みんなそう言って断わってくるけど、最終的には受け取ってくれたよ。ちなみに、マイケルさんはすんなり受け取ってくれた。執事としての誉れだってさ。カレンさんも渋ったけど受け取ってくれたよ」
「……そうですか……」
「残るは2人だけ。受け取ってくれる?」
「はい、ありがたく頂戴致します」
「私も同じく」
「これはその人専用になってるから違う人は使えないよ。汚れないし壊れなくて、万が一危ない目に合っても結界が守ってくれるから」
「そのような高級品を……」
そして2人にそれぞれつけてあげて、使用人への贈り物はようやく終息したのだった。
彼方此方巡った結果、少し疲れたので父さんが帰ってくるだろう夜までは休憩することにして、この日は終わることにする。
その後、夜になりそろそろ戻ってきているだろうと、再び本宅へと転移して父さんの元を訪れた。
「父さん、入るよ」
「何だ、ケビンか……」
「そんなあからさまにガッカリしないでよ」
「お前が帰らないとサラが戻って来ないのだ。愛する妻が家にいないのだぞ、ガッカリもするだろう」
「俺はその内学院に帰るから、母さんもその内こっちに戻ってくるよ」
「お前の“その内”は当てにならん」
「じゃあ、母さんに聞いてあげようか? 父さんが寂しがってるから本宅に帰ったらって」
「やめてくれ……それでもし、俺よりもお前を選ばれたりでもしたら、ヤケ酒で執務が滞りそうだ。しかも、俺が
「まぁ、そんなことより」
「俺のブルーな気持ちを“そんなこと”で済ませるなよ」
「まあまあ、今日は父さんにいつものお礼としてプレゼントを持ってきたんだよ」
「……何を企んでいる」
「……父さんの中での俺ってどうなってるの?」
「当然、厄介事に首を突っ込んでるトラブルメーカーだな」
「首なんか突っ込んでないよ、気がついたら厄介事に巻き込まれてるんだよ」
「物は言いようだな」
「そんなこと言うなら父さんにだけプレゼントあげないよ。しかも、母さんに言いつけてやる。プレゼント渡しに行ったら拒否されて追い返されたって」
「ちょ、お前! サラに言うのはルール違反だろ! そんなこと言われたら怒られるのは俺なんだぞ! しかも、拒否してないし追い返してもないだろ、捏造だぞ!」
「じゃあ、素直に受け取りなよ」
「……仕方ない。出せ」
ケビンはギースとのコミュニケーションが一段落したので、【無限収納】から贈り物を取り出してそのまま渡す。
「これだよ」
「ほう……大した造形だな。作ったのか?」
ケビンから受け取った木箱に家紋が刻まれており、更には装飾が施されていたのを見て感嘆とするのであった。
「もちろん、手作りだよ。蓋を開けてみてよ」
「ん? 何だ、これは?」
木箱に収められていた初めて見るひょろ長い棒に、どういった用途の品なのかギースが訝しむ。
「ペンだよ。前に陛下の使ってる羽根ペンを借りたんだけど、細くて握りにくい上に力加減間違えたら壊れそうでさ、使いにくかったんだよ」
「……お前、人に借りておいてそれはないだろう……しかも、陛下のだぞ? 普通、そんなこと起こりえないからな?」
「で、俺が使いやすいと思う物を作ったわけ。実際、羽根ペンよりも使いやすいと思うよ。その部分がペン先を収納する形になってて、引いてみると外れるから取ってみなよ」
ギースは言われた通りにケビンの指さす所を引いてみると、中から羽根ペンの先のように尖った部分が出てきた。
それからケビンは使用方法を教えていくと、ギースはケビンの言う通りに作業を行っていたが、あまりにも羽根ペンとは違いすぎて驚愕した。
「……握りやすいし、書きやすいな。何より、その都度インクを付けなくていいのが素晴らしい」
「ちなみにそれ、汚れないし壊れないようにしてあって、父さん専用で他の人には使えないから盗むこともできないよ」
「こんなポケットに入りそうな物が盗めないのか?」
「それ、俺と父さん以外の人が持とうとすると、重くなってビクともしないんだよ」
「は?」
「いや、だから、他人はそれを持つことができないの」
「お前、頭大丈夫か?」
「もーっ! 相変わらず頭が固いなぁ! カイン兄さんなんか、はしゃいで受け入れてたのに!」
「カインにもペンをやったのか? あいつは勉強なんかほとんどしないぞ? 勘だけで生きてるようなものだしな」
「剣をあげたんだよ。ちょっと待って、証明するから。アレスいるー?」
ケビンが呼びかけるとアレスが部屋へと入ってきた。
「お呼びでしょうか?」
「父さんがわからず屋だから、ちょっと手伝って」
「具体的には何をすればよろしいでしょうか?」
「ちょっと父さん、ペンを机の上に置いて。で、アレスはそのペンを持ち上げてみて」
ギースが渋々言われた通りにペンを机に置くと、代わりにアレスがそれを拾おうとする。
「ッ!」
「アレス、どう? 持てそう?」
「いえ、ビクともしません」
「……俺をハメようとしてないか?」
「はぁ……アレス、ペンはもういいよ。懐中時計持ってる?」
「ここに」
ケビンは懐中時計を受け取ると机の上に置いた。
「父さん、その懐中時計取ってみなよ」
ギースは怪訝に思いながらもケビンの置いた懐中時計を取ろうとする。
「ッ!」
「わかった?」
「……」
「何か言うことは?」
「……う、疑って悪かった」
「今度疑ったら今日のことを母さんに言いつけるから。頭のおかしい子扱いされたって」
「ま、待て! 早まるな! 俺とお前の仲だろ?」
「……カイン兄さんって絶対父さんに似たんだと思うよ。母さんが絡むとそっくりだもん。調子のいいところとか」
ケビンはその後もギースと中身のあるようでいてないような世間話を楽しみつつ、その日の夜を過ごすのだった。
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