第四章における登場人物の活動内容【ガッツリネタバレあります】

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第三章おさらいと、四章あらすじ……


ファイアランス王国へと船を進めたミリュベル海賊団一行とネス。道中海上でレスカの弟のリヴェ、リュードが漂流中しているのを発見し、救出したネス。そんな弟達から、母と姉の死という衝撃の事実を突き付けられたレスカ。

一方兄のレンと戦ったアンナは、神石ミールを一つ奪い返すも重傷を負う。彼女は「ナゼリア」という町で合流しようとエディンに連絡を入れた。

リヴェとリュードを送り届けた一行は、船をナゼリアへと進める――


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これ以降は第四章登場人物の、四章内での活動内容です。


第四章のキャラクターごとのあらすじのようなものになっております。



「あー、そういえばこんな内容だったな」というまとめ的なページですが、作者としては読むことをお勧め致します(強制ではありませんので)。


☆マークがついているキャラクターについては、是非読んでいただけると嬉しいのですが。



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第一章~三章の登場人物紹介で年齢と種族を書いているキャラクターについては、割愛します。




※年齢について


ティリス……【実年齢(仮年齢)】です。ティリスは五年で一歳年を取る為、このような表記です。風貌や内面は仮年齢に比例していますが、老化が遅い種族のため若々しい者が多い。



エルフ……例・三百五十三歳(353) だと、大体三十五歳(35)くらい、百九十七歳(197) 大体十九歳(19)くらいだと思ってください。



ライル族……戦闘民族であるが故、二十歳には体は成熟期を向かえ、その力は六十歳まで持続するため、皆若々しい。



魔法使い……例・四百十一歳 の場合、その年数だけ生き抜いてきたたいうこと。精神年齢がそれに伴っているかどうかは、個々による。肉体は衰えても、大半の者が「回復魔法」で老いをなかったことにするため、目に見えて老化している者は少ない。


(目に見えて老化している翁の場合、過去に致死ギリギリまで魔力を使ったことにより、回復魔法に魔力を回すことが出来なくなるという特異体質になる)



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一応、登場順です。


ネス・カートス☆

主人公。ブース破壊者デストロイヤー

ミリュベル海賊団の船に乗船し、ナゼリアの町でアンナに再会。

その時に第五話で語っていた、エルフに会いたいという夢を漸く叶えるも、不満げ。というのもネスは「エルフとは美しい上に真面目で気品のある種族」だと信じていたので、ミカエルの軽薄な態度に愕然とした。


勉学に対する知識はあるが女性のについての知識は乏しく、アンナとレスカのやり取りに着いていけず、ウェズに説教を食らう始末。

アンナから通信機をプレゼントされ母に通信をし久しぶりに会話をしたが、レスカとの間に後ろめたいことがあったので母と会話をするのが怖くなり、短時間で通信を切ってしまった。

ミリュベル海賊団と共にファイアランス王国へと向かう。



ウェズ・レッダ☆

ミリュベル海賊団副船長。

アンナとの再会を心から喜び大興奮。

とある理由(第三章の同項、ウェズの欄を御参照下さい)からネスの兄ルークに会いたいと思っており、ネスとアンナに同行すれば会える可能性が高いだろうと仮定。二人に同行させてほしいと頭を下げるも、アンナに断られる。

ネスに比べると女性のあれこれに対する知識があるようで、必死に彼に教えを説いた。アンナの懐妊を知り、祝辞を述べる教養はある。


十一年前の騎士団壊滅事件の原因となった張本人。アンナから許可を貰っていなかったので、誰にも話したことはなかった。



レスカ・ライル・ユマ☆

ミリュベル海賊団戦闘員でライル族の少女。

ネス達と騎士団長達の通信の一部を盗み聞きしてしまい、アンナの懐妊を知る。その時に得た知識で、自身がいくら子作りに励んでもまだ意味の無いことだったと知りショックを受けた。


因みに六人いるという彼女の兄弟は、上から

長男ラジュール(九年前に戦死) 長女レイシャ(二年前に戦死) 次女レティア(故人) 次男ライズルー(故人) 三女レスカ 三男リヴェである。



アンナリリアン・F(ファイアランス)・グランヴィ☆

ヒロイン。ルース破壊者デストロイヤー

ナゼリアの町でネスに再会。

その後身籠っていることが判明し、第二騎士団長のベルリナに頭を下げ『母体転移』(……腹の子を他者に移す魔法)という魔法をかけて欲しいと頭を下げた。この時点で妊娠五ヶ月とベルリナに告げられた。

彼女の母国ファイアランス王国では、国王になる者は百歳の誕生日(アンナの場合は六月十一日)に結婚式を上げるという決まりがあり、それを済ませてからでないと無名の討伐には行けないと翁に告げた。


十一年前の騎士団壊滅事件の首謀者。幼いウェズが騎士団員に暴行されているのを目撃し逆上。当人達を斬り殺した。


ネスとレスカの関係に言及し「自分には説教する資格もない」と言いながらも、「サラに対して罪の意識があるのなら、レスカと寝るのはやめろ」と言った。

ミリュベル海賊団の船に乗船し、ファイアランス王国まで同行する様子。



ミカエル・フラウン☆

情報屋兼医者もどきのエルフ。

ナゼリアの町でアンナの怪我の治療をし、彼女に『母体転移』という魔法についても教えた情報屋。


十九年前にアンナと初めて出会った際、彼女を騙してを奪った張本人(外伝で書く予定です)。

(61話で「は――」と、言いかけてアンナに止められたのはこの事だった)

言わずもがなエリックとは不仲で、彼から向けられるあからさまな敵意は、毎回軽くあしらい躱し続けている。

仕事が済んだので、アンナに別れを告げ去っていった。



エリック・ローランド

アンナの婚約者。殺し屋兼情報屋。

ブエノレスパを飛び出した後、アンナを探していた。普段は冷静沈着だが、ミカエルの姿を見ると敵意を剥き出しにしてしまう。ナゼリアでは火のついたままの煙草を彼に投げつけ睨み付けていた。

アンナの懐妊について知った時には腰を抜かし、涙を流して喜んだ。

ミリュベルを団の船に乗船し、ファイアランス王国まで同行する様子。


十九年前にファイアランス王国が母国ペダーシャルス王国とマリカ王国に攻め行った際、アンナと対峙。ティファラがフォードに殺された瞬間が見えなかった為、事実をシナブルから聞かされるまで二年間、アンナがティファラを殺したと信じこんでいた。



エディン・スーラ☆

ジョース破壊者デストロイヤー。ミリュベル海賊団船長。

第十騎士団長カクノシンとは騎士団壊滅事件の時に一悶着あったようで(詳細は後述)、顔を合わせ気まずそうにしていた。

アンナのはからいにより、彼は騎士団壊滅事件に関わっていないことにされている。


第十七騎士団長ローリャの告白により、四年前戦場でレイシャに再会した際、彼女との間にルミアとルミネという双子の女児を授かっていたことが判明。世話はローリャがしているらしく、詳しいことは会った時(無名の討伐時)に説明すると言われ、狼狽した。



ハイル

ミリュベル海賊団航海士見習い。

ナゼリアでミリュベル海賊団一行がアンナに再会した際、エディンが皆に船に戻るよう命令を出した時に「アンナさ~ん! 待ってるからね~」と声を掛けた。

第三章で「女には色々ある」と、女心について言及したあの男。



騎士団の相談役。

アンナがミカエルから無名の本拠地の情報を掴むだろうと予め予測しており、その情報に便乗して騎士団の選出メンバーと共に破壊者デストロイヤーとして無名を撃つようネス、アンナ、エディンに命令をした。

騎士団から選出したメンバーは、くじ引きで決めた。



ユミリヤ・ユキヤナギ【百三十五歳(二十七歳) ティリス】

第二十騎士団長。騎士団壊滅事件に関しては穏健派で、アンナとは仲良くやりたいと思っている。

翁がアンナに通信をしてきた際の橋渡し役で、拡大通信機器の設置などを手掛けることが多い。

柔らかで穏やかな口調。



ベルリナ・ベルフラワー

第二騎士団長兼騎士団総団長。

無名討伐メンバーに選出された魔法使い。アンナから母体転移の魔法をかけてほしいと頭を下げられ困惑した。意地が悪いので、というよりもアンナの恥ずかしがる顔見たさに、またしても彼女に恥をかかせた。

レンに斬られた傷は、ラビエルに治療してもらい無事回復。



デニア・デュランタ

第四騎士団長。

騎士団長でありながら数少ないアンナの友人。

無名討伐メンバーには選出されなかったが、アイザックと共に待機しており、頃合いを見計らって登場し、アンナを激励した。翁に脅されアンナの通信機番号を教えた張本人。



アイザック・アスター

第一騎士団長。

アンナにあからさまな好意を抱く気障な男。

無名討伐メンバーには選出されなかったが、デニアと共に待機しており、頃合いを見計らって登場し、アンナを激励した。



カクノシン・カキツバタ☆

第十騎士団長。

言葉遣いが怪しげな未だ謎多き男。黒い瞳に黒い髪と珍しい風貌(次章で詳しく本人が語ります)。

実力は折り紙つきで、無名討伐メンバーにも選出された。

本編には出てこない話だが(外伝で出てくる予定です)、騎士団壊滅事件の時一対一でエディンと対峙しており、負けを確信したエディンは尻尾を巻いて逃走した、という過去の絡みがある。



ローリャ・ライル・ローズ

第十七騎士団長。

レスカの伯母で実力は騎士団長トップ。

無名の討伐メンバーに選出された。

エディンの双子の子供達を引き取って育てており、騎士団と破壊者デストロイヤー達の通信の最中、その事実をエディンに伝えた。



ファヌエル・フランネルフラワー【二百六十二歳(約二十六歳 エルフ)】

第二十一騎士団長。

無名の討伐メンバーに選出された。

自分の自己紹介中に話を聞いていなかったネスに対し、負の感情を剥き出しにする。

騎士団壊滅事件以前から騎士団長を務めているにも関わらず、珍しく穏健派。



レイシャ・ライル・ユマ【故人 ライル族】

レスカの一番上の姉。ジョース破壊者デストロイヤーの前任者。

直接婚姻はしていないが、子を授かった為エディンの妻となった。エディン曰く「ライル族が子を儲けるということは、婚姻と同義」なのだとか。



ルミア・ライル・ユマ【四歳 ライル族】

エディンとレイシャの間に生まれた双子の女児。ローリャに育てられている。



ルミネ・ライル・ユマ【四歳 ライル族】

エディンとレイシャの間に生まれた双子の女児。ローリャた育てられている。



ルーク・カートス

ネスの兄。

ライランデ半島に息子のリヴェとリュードを残し、無名の本拠地へと戻った。

寒いのが好きらしい。

レンとの会話の中で何かに気が付いた素振りをみせるも、レンに発言を慎むよう忠告をした。妻であるリンネイを殺した彼のことを、今でも相当恨んでいる。



リンネイ・ライル・ユマ【故人】

レスカの母。リュードはルークとの間の子。

二年前ライル族の里が襲撃(二度目)された際、レンに殺された。



レティア・ライル・ユマ【故人】

レスカの二番目の姉。

十二年前にライル族の里が襲撃(一度目)された際、レンに殺された。



シナブル・グランヴィ

アンナ直属の臣下。

四章ではエリックの夢の中に登場。

十九年前アンナに引き連れられてやって来た戦場で、エリックの母国ペダーシャルス王国を一人で滅ぼした。

フォードがティファラを殺した所を、はっきりと見ていた数少ない目撃者。



フォード・レヴァランス【故人】☆

十九年前のファイアランスの内乱時、レンに殺されたアンナの臣下。

元はファイアランス軍の軍人。実力が認められ、王国の臣下に昇進した。

二十年前、アンナの命令に逆らってティファラを殺した張本人。しかしその事実を誰にも言うなとアンナにきつく口止めされており、死ぬまでそれを語ることはなかった。

当時アンナとエリックが不仲過ぎたため、「仲良くしてもらう為にも、その事実をエリックに話したらどうか」とシナブルと話し合った結果、話すことを決意。

しかしその後ファイアランスの内乱が起こり、命を落としてしまった。(内乱の後、シナブルはアンナに全てを語り、彼女はエリックに惹かれていった模様)



ティファラ・マリカ・ラーズ

ヴェース破壊者デストロイヤー

四章ではエリックの夢の中に登場。十九年前当時はマリカ王国の王女で、エリックと将来を約束した仲だった。アンナ率いるファイアランス王国の精鋭三人(アンナ、シナブル、フォード)に母国を滅ぼされる。その際アンナと退治するも、割って入ったフォードに殺された。

確かに殺された筈だが、何者かの手により生き返らされた。無名と手を組んでいる様子。



サラ・コストナー

ネスの幼なじみから恋人へと昇格した少女。ネスがレスカに手をつけたことなど知る由もなく、彼が無事に故郷へ帰ってくると信じて待ち続けている。



レノア・カートス

ネスの母でライル族。夫はシムノン・カートス。

ネスとアンナがガミール村を出発した後、ブース神石ミール浅葱あさぎを奪いにやって来た息子のルークとの戦闘により負傷。その際左足を失っていたが、村の救済に訪れていた第二騎士団のエルフの治療により、足は元に戻った。


ネスとの通信の最中、ルークがリンネイとの間に子を儲けていたと聞かされ困惑。レノアはリンネイとはそれなりに仲がよかった。



レンブランティウス・F(ファイアランス)・グランヴィ☆

世界の終焉を助長する組織「無名」のメンバーの一人でアンナの実兄。彼女との戦闘の後、無名の本拠地へ帰還していた。

レダとの行為の後、彼女に「アンナに殺されたかったとはどういう意味か」と問われたが、真意を告げるとこなく逃走。その後ルークに同じような話をするも、彼には「誰が聞いているかも分からない」からと話を続けることを止められた。

「早くアンナに殺されたい」と言っているが、未だ真意は不明。



レダ

レンの部下で改造型のアグリー。彼のストレスが一定の量に達すると体を求められることにうんざりしているが、嫌という分けではない。

レンの発言から、何か隠していることがあるのではないかと疑い、揺さぶりをかけるも失敗。



セノン・ルイ【十七歳 人間】

無名メンバーの一人。異世界からやって来たので(詳しくは84部【第七十一話の補足説明~無名のメンバー紹介~】に記述あり)、この世界の気候に慣れておらず、且つ元々寒がりだったということもあり、常に厚着。

無名の本拠地でルークに「誕生日の歌」の再指導をしていた。

年頃なので、発言に色々と問題がある様子。



カリスト

レンの部下で改造型アグリー。

無名の本拠地で他のアグリー達と戦闘訓練をしていた。テーベとは深い仲のようで、彼女に変な虫が付かぬよう目を光らせている。



ダフニス

クロウの部下で改造型アグリー。

一章と二章でアンナに殺された、独特な女性口調のあの男。

一度目の死は首をはねられただけなので性格も変わらず直ぐに復活。二度目の死は首をはねられた上に心臓も貫かれたので復活する際に性格も外見も変わるかと思われたが、全く変わることなく復活した。

四章では無名の本拠地で戦闘訓練をしていた。


尚、83部と84部にて作者が名前を間違えていたため、先程修正された。(申し訳ありません)



エウロパ

クロウの部下で改造型アグリー。

二章で溺死直後に復活したにも関わらず、性格が変わってしまったのはクロウに懇願された為。性格が変わったというよりも、敢えてそのように振る舞っている、といった方が正しい。

四章では無名の本拠地で戦闘訓練をしていた。



クロウ・ドレイク

無名のメンバーの一人。

二章で溺死直後に復活したエウロパに助けられ、生き延びており、四章では無名の本拠地でアグリー達の戦闘訓練を見張っていた。

エウロパに話し方や態度を変えるよう懇願。理由は「こっちの方が大好きだった姉に似ていて好みだから」。エウロパが彼に仕え始めた頃からずっとそう思っていたようだが、恥ずかしく言い出せずにいた。



テーベ

ルークの部下で改造型アグリー。

二章でレスカに完全に殺されていたが、ルークが遺体を持ち帰っていたので復活することが出来た。復活後は性格も外見も変わらなかった。

四章では無名の本拠地で戦闘訓練をしていた。



ナルビー

ルークの部下で改造型アグリー。

二章でレスカに完全に殺されていたが、ルークが遺体を持ち帰っていたので復活することが出来た。復活後は熱血漢のような性格に変わってしまい、ルークは苦労をしている。

四章では無名の本拠地で戦闘訓練をしていた。



ボス

無名のリーダーで全メンバーの取りまとめ役。

十二年前と二年前にライル族の里を襲撃した。アグリーを創り出す術を持ち合わせている。

四章ではセノンを呼び出していた。

詳細については未だ不明な点が多い。


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