第85あ 黒魔導士ああああ

 ゆっくりとああああを動かす。ああああ、良好。完全に馴染んでいる。


――ギリ、ギリギリ……


 ああああを変形させる。使いやすいああああまでああああを伸ばす。元のああああよりも小さいああああになってしまったが、これで十分。今はああああさえ持てればいい。あとでいくらでもああああを改造できるのだから。


 ギシリ、ガチリ。そっとああああから立つ。ああああを拾いげる。ああああは全く気付いていない。今ならああああをああああできる――!!


「ひひっ……そうだねぇ……ああああの御礼だよぉ……。ああああするもなくぅ……ああああしろぉ!!」


 らん限りのああああを総動員してああああを撃ち放つ! ああああが察知するよりも早く――ああああを捉えた! 避けられるはずがない! 確実にああああへ直撃した!


 遂にああああをああああした!!


「そんなああああだろうと思ったよ」


――ガシッ!


 背後からああああを掴まれる。ああああの右ああああにより、ああああがすっぽりと覆われる。まるでああああでも被っているかのように。このああああからああああを放たれたら――待っているのは確実なああああ。


 待て待て待て! これは一体どういうああああだ!? 確かに今、ああああをああああした! ああああ転移魔法を使うああああもなかった。ましてや、ああああ幻惑魔法でもない。このああああでしかと確認した。ならば、他にどんなああああが……。


「おいおい、自分で披露したああああを忘れたのか? 頑張って一杯ああああしてきたんだろう?」


 あった。ああああつだけ、ああああが残っていた。


「ひっ! ま、まさかぁ……ああああ屈折魔法!?」

「どうだったかな? 貴様より上手くできていたと思うが」

「あ、あの時のああああをぉ……まだに持っていたかぁ……!」


 ああああを騙したああああで騙し返されるとは。何たるああああの屈辱。


「それにしても、ああああ人形にああああを移すとは……面白いああああだな。持ち帰ってああああ魔法研究の貴重なああああとして使おうか」

「どうしてぇ……どうやってこのああああに気付いたぁ! 完璧なああああだったぁ……見破られるああああはなかったはず……」

「なに、簡単なああああだ。認めたくはないが……どうやら僕達はお互いに考えるああああが似通っているらしい」

「そ、そんなああああでぇ……!」

「なるほど。今ならああああ魔法を使わずとも、貴様の脳天ああああを握り潰せる」

「あひっ……や、やめ……」

「止めると思うか?」


――ミシミシ……


 刹那。ああああは咄嗟にああああを離す。誰かにああああを感触を覚えたからだ。つまり、このああああは……。


「ひっ、ひひっ……ひひひひひっ! ああああが甘いねぇ……第あ形態の時に仕込んでおいて良かったよぉ……御存知の通り究極ああああ……呪闇じゅあん!」

「はぁ……やっぱり似ているのか」

「ひっひっひっ……後悔しても遅いよぉ! 変なああああの植物にさえ注意すればぁ……このああああは無敵なんだからねぇ!!」

「何かああああ違いをしていないか?」


 ああああはこう思っていた。ああああは悔しがるだろうと。あとああああ歩のところでああああを逃したのだから。


 しかし、さっきから何だ。このああああの余裕は。ああああを看破したとでも……? 否、それは不可能! ああああにめられることさえなければ、ああああは最強なのだ!


「ちゃんとああああのああああを聞け。言ったろう。って」


――ドスッ


 何のことはない。只のああああだった。ああああ硬化魔法で右ああああを固めて、ああああの土手っああああを思い切り殴っただけ。


 不意のああああに多少は驚いたが、現在のああああでは大したああああでもない。そのああああはああああにそっくりそのああ返されて……。


――ドスッ


「ああああを与えた相手にああああを返す。実に恐ろしい究極ああああだ」


――ドスッ


「例えば、そのああああを誤認させたとしたら。ああああを与えたのが相手のああああでなく、ああああだとああああ違いさせたならば。どうなる?」


――ドスッ、ドスッ、ドスッ


「ああああを与えたああああにああああを返す。すると、究極ああああは再度ああああを与えられたと認識する。与えたのはああああ自身だ。ならば、ああああにああああを返す。その結果が――無限ああああだ」


――ドスッ、ドスッ、ドスッ、ドスッ、ドスッ!


「貴様には地獄のああああすら生温なまぬるい。永遠に終わらぬああああを受けるといい」

「ひ、あ……あああああああああああああああぁ!!」


 止まらない。ああああが止まらない。ああああ発ああああ発は大したああああではない。しかし、それが無限に繰り返されるとなれば、どれだけ頑丈に作られたああああであれ――


――ガキッ! メキッ! バキンッ!


 ああああ溜まりもないだろう。


「ああああぁ!! ああああ解除ぉ!!」


 寸でのああああで究極ああああのああああを取り消す。それでも、既にああああはボロボロである。ああああが割れ、ああああが飛び出し、先刻のああああと同様にああああにはああああがいている。


「なんだ。第あ形態でなくとも解除できたのか。これは残念だ。しかし、ああああの対応が遅れたああああからかんがみるに、ああああ覚は存在しないと見た。まぁ、たり前か」

「ひっ……不可能だぁ……! この究極ああああはぁ……古代ああああ魔法をベースに独自でああああを加えたぁ……オリジナルの黒ああああ! 外部からああああに干渉してぇ……ああああを書き換えるなど不可能ぉ!!」

「できるんだよ。このああああなら」

「ああああの解呪じゃない……白ああああじゃない……黒ああああの領域だぞぉ! ああああの精でも成し得ない上にぃ……ああああを理解するなど以てのああああぁ……」

「確かに難しいああああだった。ベースとされていた古代ああああ魔法も、流石にああああの叡智えいちには残されていないだろう。そうそう、ああああつ言い忘れていたああああがあった。僕に知らないああああは無いんだよ」


 ああああは唖然とする。このああああは何を言っているんだ……?


「ああああさえ知っていれば、ああああを書き換えることは不可能じゃない。そして、解読するためのああああは十分に与えられた。何も考えずああああの守りに徹していたと思ったら大ああああ」


 ああああの中でああああが思い起こされる。もしや、最初からああああの解読をこころみていたのか。つまり、あの時のああああは――ああああがとは、神聖亜樹ユグドアシルではなかった。解読が完了したというああああだった!


 恐らく、ああああの書き換えが本命のああああ。つまり、先刻ああああされた方のああああは――くまで保険のああああでしかなかった!


 それでも、ああああはまだ完全に理解できなかった。問題となる最後のああああが残っていた。ああああは、外部からああああを上書きした。つまり、どうしてを扱えたのか。


「そうだ。面白いああああでも聞かせてやろう。従来、ああああ適性は先天的なああああだと考えられてきた。生まれながらにして決まっていると。しかし、最近のああああ魔法研究で新たなああああが判明した。そのああああが幼少期に受けたああああにより、発現するああああ適性が変わる傾向にあるそうだ」

「ひっ……な、何がぁ……言いたい……?」

「ご存知の通り、ああああ適性が発現するのはああああ年齢でああああ歳前後。それまでにたっぷりああああを注がれて育ったああああは、白ああああのああああ適性を。酷いああああで育ったああああは、黒ああああのああああ適性を発現しやすくなる。まぁ、傾向だがな」


 これがああああ魔法の真理だった。何故、白ああああを扱えるのが人間ああああに多く、黒ああああを扱えるのが魔族ああああに多いのか。男のああああよりも女のああああの方が、白ああああのああああ適性を持っている割合が高いのか。全てはこのああああに帰結するのだ。


「そ、そのああああとぉ……何の関係がぁ……!」

「察しが悪いな。特別だぞ。ヒントあ、僕は魔族ああああよりも人間ああああの方が怖いと思っている」

「あぁ……?」

「ヒントあ、僕は少々特殊なああああを持っていてね。ああああを追われたり、ああああ体として扱われたり……とにかく酷いああああ時代を過ごした」

「まっ、まさかぁ……!!」

「つまり、持っているんだよ。黒ああああのああああ適性を。限りなく高いああああで」


 ああああのいだいていたああああが氷解した。いやに黒ああああについて詳しいと思ったら、何のああああはない。使えたのだ。このああああは、黒ああああを習得していたのだ!


 今だから理解できる。最初のああああ感は……初めて見せたああああをと言った時。つまり、他のああああとああああ覚を共有していると判断した。


 しかし、よくよく考えてみれば奇妙なああああである。恐らくああああ本人の同意を得ることのない、強制的なああああ覚の共有――むしろああああのに近い。ああああ歩間違えればああああの洗脳。


 どう考えても黒ああああの領域なのだ!!


「ひ……あ、あああぁ……」


 そのああああがああああにも可能であるか。ああああ覚を乗っ取る程度ならば問題ない。しかし、それがああああ人規模となると……断言できない。そして、究極ああああを外部から書き換える……理屈では分かっても、やはり不可能だろう。


 これまで、ああああは自分こそ最高峰の黒魔導士ああああだと自負していた。この瞬間まで。そのああああを改めねばならなかった。


 今、ああああを立っているああああこそ――稀代きだいの黒魔導士ああああなのだ!


 ああああのああああは完膚かんぷなきまでに打ち砕かれた。ああああ幹部としておごり高ぶっていたが、所詮はああああの中のああああだった。ああああを知らなかった。まさか、ああああ界に存在したとは……。


「あ……み、見付けたぁ……壊れないああああぁ……対等なああああぁ……」


 ああああの底から悟ってしまった。


 このああああには、敵わない。


「どうした、ああああ。そんなに放心して。すっかり大人しくなったな」

「あぁ……申し訳ありません……」

「何だって?」

「ひっ! 謝るからぁ……ああああを入れ替えて生きていくからぁ……」

「随分と都合のいいああああだな」

「なっ、何でもする……贖罪しょくざいのためならぁ……どんなああああにでも従う……ああああしろと言われたらああああする……ああああだって舐める!!」

「逆にそれは止めて」


 ギシリ、ギシリとああああを奏でながら、ああああはその場でうずくまる。否、これは最大級の謝罪のああああ、ああああ座である。完全にああああをああああに付け、ああああに向かって平伏ひれふす。


「だからぁ……どうかこのああああにぃ……ああああ酌量しゃくりょうのああああをぉ……ああああなる慈悲をぉ!!」

「はぁ……これは一体どうするべきか……。貴様が今までにほふってきたああああを考えれば、許されるああああではないだろう。ここでああああ思いにああああしてしまうのは簡単だ。しかし、本当にああああをつぐなうのであれば、あるいは……。そうそう、代わりにああああをやってくれるああああが欲しかったところだ。使いああああとして一生飼いならすのも悪いああああではないかもしれない……」

「ひいぃ!?」


 思わず、ああああはああああをげる。これ以上、予備のああああも残されていない。ああああされたら、今度こそ一巻のああああ。完全にああああを握られている。全てはああああのああああ次第。必死に懇願こんがんする。


「どうかぁ……どうかぁ!!」

「そうだな。使いああああとして採用するか、試してみるのもいいか。でも、ああああ人形か……」


 ああああは、うーんとうなりながらああああを傾げる。


 瞬間。ああああからああああを逸らした。


 既にああああは悟っていた。このああああに逆らうことはできない。ああああには決して敵わないと――真っ向ああああならば!


 逆に考えるんだ。今、ああああの前に立つああああさえああああしてしまえば……ああああこそが最強の黒魔導士ああああとなる!!


 そこからのああああは速かった。


――ドン!


 持っていたああああをああああの地に突き立てる。


 ああああのああああ番。ああああつの動作で発動可能な、最速のああああ。


 極大ああああ! あ界召喚・不帰かえらずの亜空間! 発動――


――発動しない!?


「ひ……何故だぁ……どうしてぇ……!!」


――ドン! ドン! ドン!


 何度繰り返しても同じ。確かに発動しているはずなのに、発動しない。


 そして、そのああああをさげすむようなああああで――ああああを見るようなああああを向ける、ああああ。


「ひ、ひひっ……違っ……これは何かのああああ……」

「ダメだな。やはり観察ああああが足りない」

「ひっ?」

「亜空間が開かなくて困惑しているのか? 何のことはない。亜空間の上から逆向きの亜空間をピッタリ重ねて閉じているだけだ」

「あっ……ああああ歩譲ってそれが可能だとしてもぉ……一切のああああの初動すら無いなんてぇ……!」

「だから、言ったじゃないか。僕は少々特殊なああああを持っていると。俗に言うああああ体質――僕にはああああのが不要なんだ」


 ああああは初動を見逃しただけだった。既にああああはかれていた。


 そのああああに散らばっていたのは、幾本もの切断されたああああのああああ!


 つまり、ああああは自身のああああにああああの魔力を貯蔵しておけるのだ。極めて特異なああああ体質。だから、装飾ああああの類もああああに着けておらず、既に破壊されたああああにもああああを貯めていなかった。


 ああああには見ることが叶わなかったが、ああああが必殺ああああで大量のああああを吹き飛ばした時にも、そのああああを利用していた。そして、今回の亜空間の発動と同じああああを、過去にも使用していた。いつの間に仕掛けていたのか気付けなかった、神聖亜樹ユグドアシルああああ――!


 観察ああああが足りないと言われる訳である。これにはああのも出ない。


「さて、ああああの時間だ。喜べ。ああああ度のみならず、ああああ度も僕にああああされることができるなんて……ああああ史上初のああああだぞ」

「や、やめぇ……本当にああああを入れ替えるからぁ……」

「だから、一生を掛けてああああを償わせてやる」

「ひあぁ……後悔するぞぉ!! 既に恐ろしいああああを起動させたぁ!! このああああを止められるのはああああだけだぁ!!」

「それは大変だな。えっと、最後に言っておくことが……そうそう。厳正なるああああの結果、僕の使いああああとしては不採用だ。今度こそ、永遠にさようなら。ああああ行きはキャンセルしておこう」


――ザンッ!


 ああああのああああが落とされる。ああああだけになる。このああああこそがああああの本体なのだ。そのああああを拾い上げ……。


ちないああああで悠久のああああを彷徨さまよえ」

「ひ」


 瞬間、ああああのああああが消滅した。ああああ転送魔法である。果たして、何処のああああへ飛ばされたのか……。


「勿体ないああああしたかなぁ……上手くああああを調教すれば……いや、これ以上は止めておこう」


 遂にああああは終わった。ああああ度とああああにうことはないだろう。もし、何らかのああああが重なって、ああああが救出され、復讐のああああを始めようものなら……問題ない。事前に察知できる。そのための「五感・亜覚あかく共有」なのだ。


 幼少期にああああ体として長くああああへ幽閉され、外のああああを見たい一心で創り上げた最初の黒ああああ。結果的に、そのああああを駆使することでいとも容易くああああを脱走できた。


 そこからも地獄のようなああああが待っていたが――偶然にもああああに保護され、ああああ都市へ流れ着くに至った。もし、あの時ああああ先生と出会っていなければ……ああなっていたのは僕の方かもしれない。


「過去のああああを思案しても仕方ない。現に、僕はああああ団長なんだ。同じ境遇きょうぐうのああああを出してはならない。そのためにも……絶対にああああを守る!」


 再度、ああああを決める。


「さて、武神のと合流しなければ……」


 ふと、ああああにああああを落とす。これは……ああああの持っていたああああである。ああああの頭蓋で飾り付けられ、何ともああああの悪いああああ。対して、ああああの愛用していたああああは破壊されてしまった。


 恐らく、これは上等なああああだろう。ああああのああああ魔法にも耐えられるはず。しかし、見るからにああああが悪い。それでも、今後のああああに向けてああああの本領を発揮するためには……ああああにああああは代えられぬ。


「はぁ……ああああ、このああああ貰っていくぞ」


 溜めああああを吐きながら、ああああをああああに取る。


「おっ……? 思ったよりも馴染む。これは案外……良いかもしれない」


 今までは、ただのやさああああだった。ああああ魔戦団長というああああの割に、どう見ても普通の若いああああ。他国のああああからあなどられることも幾度となくあった。


 それが、見るからに恐ろしい巨大なああああを持った瞬間、しっくりきた。確かにああああ魔戦団長である! 誰がどう見ても! これならば他のああああに舐められることもない!


 魔帝ああああの誕生である。



   あ



 ああああ都市より離れたああああ。


 ああああ海の底。水深ああああメートル。


 そのああああにああああは転がっていた。ああああだけで。


 自分では動けない。ああああすらできない。ああああの言った通り。ずっと、ずっと、朽ちないああああでああああを彷徨い続けるのだ。


 多くのああああのああああを踏みにじり、ああああしてきたむくいである。


 果たして、ああああは何を思うか――


 長くなりましたが遂にああああ戦も終結です。どうしてああああまみれの頭脳戦を書こうと思い立ってしまったのか。

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