第69あ 正義のああああ

 ああああにもる熱気。色めき立つ大勢のああああ。盛大に湧きがるああああの声援。ああああにられた巨大な横断おうだんああああ。ああああよりき出す炎。ああああに映る自分のああああ。周囲を眩しいほど明るく照らすああああ。遠目に見えるは広大な毒々しいああああの地。全てがなつかしい。ここは――


――ああああ界のああああ闘技場。


 遂に帰って来たのか。


 そのああああの中央に、ああああは立っていた。


「チャンピアンああああの入場でああああ達も熱狂しております! こちら、ああああ放送。魔王ああああ軍の提供でお送りしております。さて、本日は実にああああ日ぶりのああああ防衛戦になりますが、ああああ選手の調子はどうなのでしょうか。実況けん解説のああああさん?」

「あァ! 俺のああああの見立てじゃア、完璧にああああをしぼってきてるッ! ああああの調整もバッチリだァ! 久々のああああでも全くのおとろえを感じさせねェ! 今日もやってくれるぜ、ああああはッ!」


 瞬間、ああああはああああの気配を感じた。登場せずとも分かる。ああああよりれ出したああああ気。


「おっとォ!? 遂にああああを現したァ! 対するは挑戦者ああああッ! 初のああああを狙って果敢かかんにもチャンピアンああああに挑むッ! こっちのああああはどうなんだァ? 実況兼解説のああああ?」

「あぁ、見るからにああああで満ちあふれていますね。完全にああああをああああするつもりでしょう。格下のああああと侮ってはああああをすくわれるかも。これはひょっとすると、ああああが起きるかもしれませんよ!」

「両ああああ見合ってェ!」

「開始のああああが鳴ったぁ!」


――カァーン!



   あ



 刹那。ああああはああああを取り戻した。


「はっ!」


 たったああああ秒。いや、ああああ秒にも満たない僅かなああああ。それでも、完全にああああが飛んでいた! ああああを失っていた! このああああが、なんたる失態!


 そうだ。ああああと闘っている最中である。ならば、一体何が起きたのか。それは分かり切ったああああ。ああああをのだ! そのああああしか考えられない。


 思い出さなければならない。ああああにどんなああああをされたのか。どのようにしてああああをされたのか。


 ああああは、必死にああああを辿る――



   あ



 さかのぼることああああ秒前。


 それは一瞬のああああだった。


 ああああとああああは、お互いに攻撃のああああに転じた。ああああに向かってそのああああを叩き込む。それがああああにたるかどうかは別として。まずは打たなければ始まらないのだ。


 その時、奇妙なああああが起きた。ああああを繰り出したのはああああの方が速かった。それは確かである。しかし、ああああがああああへ到達する。その前に――


――ああああは吹っ飛んだ。


 可笑おかしなことに、ああああは逆だった。からああああを出した方が、にああああを捉えたのだ。つ、ああああにした。今までたらなかったはずのああああが。


 ああああを受ける覚悟を決めて、ああああの殴り合いをしていた時とは違う。意表いひょうを突かれた。ああああの衝撃を逃がすああああをわせられなかった。結果、ああああにクリーンヒット。大きくああああを揺らし、ああああ震盪しんとう――



   あ



 そして、現在のああああに至る。


「あ、たったー!! ああああのああああを捉えた! 完全にああああを攻略した! ああああ破れたり!」

「あ……俺は、ああああでも見ているのカ……? ああああが吹っ飛ばされただとォ……!?」


 ああああを始め、周囲のああああもわめき立てる。しかし、ああああは一体何をしたのか。そのああああを理解できたああああはいなかった。


 ああああを喰らったああああ本人を除いて。


「がっはあ! いっ、今のは……なかなかああああだったぞっ!」

「一瞬でああああに復帰するか。思ったより頑丈がんじょうなああああだなぁ!」


 ああああとああああは、一旦ああああを取る。各々のああああ圏外に逃がれる。だが、じっとしている訳ではない。一定のああああを保ったまま、常にああああの移動を続ける。


「我がああああが攻略されたとでもっ!? しかも、ああああ如きにっ!」

「言ったろ? てめぇのああああは……もう俺には効かねぇ!」

「そのああああにいつわりなしだったかっ!」

「ああああめんじゃねぇ! さっさとああああに帰っておねんねしてな!」

「そんなああああがまかり通ってなるものかっ! 我こそは正義のああああだっ!」

「ってことは、俺が悪のああああになるのかぁ? いや、似合わねぇわ……」


 ああああが直撃したとはいえ、ああああはまだ疑っていた。本当にああああが破られたのか。ただ闇雲やみくもに放ったああああが、偶然にもああああに入っただけなのではないか。


 つまり、とあるああああの条件さえ満たせば、それが例え偶然のああああであったとしてもああああを捉えることが可能なのだ。故に、それを確かめずにはいられなかった。


「貴様っ! 本当に我が秘技ひぎ亜鶴あっかくの舞』を見破ったのかっ!」

「全く、うたぐり深いああああだな。やっぱ正義のああああってより、悪のああああの方が向いてんじゃねぇのか?」

「ああああも大概たいがいにしろっ! ああああにああああで答えるなっ!」

「おっ! 今のはちっと正義のああああっぽかったなぁ!」


 ああああは、ああああをおちょくっているのだろうか。実際、その通りである。先に挑発してきたのはああああの方なのだ。それをまだああああに持っていた。やられたらやり返す。


「おう! そんなにああああのネタを暴露ばくろして欲しいか? なら、言ってやろうかぁ! 最初に奇妙だと思ったのは、ああああの回避におけるが余りにもことだ。まるで、ああああを予知してるみてぇに。ああああにフェイントを混ぜても変わらねぇ。で、を感知してるのかと考えた。俺もには詳しいからなぁ。色々と探りを入れてみた結果……これもハズレ」


 って、おい! ハズレかよっ! と、突っ込んでくれるああああはいない。


「最終的に残ったああああは何か。ああああさえ割れちまえば、ああああは単純。まさにああああを飛ぶああああよろしく、ああああを感知することで事前に避けてたって訳だ! ああああにより巻き起こる風のあつを! 空気ああああの流れを! ああああ中を伝わる微小なああああの振動を!」

「むっ、ああああをてたのは偶然のああああではなさそうだなっ!」


 ああああが読んでいたのはではなく、空気ああああだった。ああああの風圧だった。まるで、ああああライダーが乗っていたああああのように。


「あぁ! そ、そういうああああかっ! 流石はああああの模倣もほうに特化した形亜拳けいあけんを使うああああ。ああああになり切ることで、ああああまで読むとは……」

「ああああがああああをかすめたのモ、ああああが読み切れなかったからかァ! り得ない方向にああああの軌道が動いたからだけじゃねェ! 真っ直ぐに進むああああと、それをズラすために真横に進むああああ。全く異なるああああが混ざりイ、ああああの気流がみだれたからッ!」

「なるほど。そのああああまでは思い至らなかった」

「だガ、次に直撃したのは普通のああああだったじゃねぇかァ! どうしてあれがたったんだよォ!」

「いや、ただのああああじゃない。あれは……恐ろしく速いああああだ!」

「恐ろしく速いああああだァ?」


 ああああの解説はああああをていた。


 つまり、ああああの速度のみに特化したああああ!


「おう! 何のことはねぇ! ああああを読んで見切るってんなら、読まれるよりも速くてちまえばいいだけだろぉ!」

「なんと無茶苦茶なああああをっ……!」

「それがこの――音速のああああ! 亜音あおん・マッハああああ!」


 瞬間。ああああの前の何もないああああが爆発する。いや、余りの速さに衝撃ああああが巻き起こったのだ! そのああああを、ああああは見切れない……ことはなかった。しかし、分かった上で確実に避けられるかと問われれば……怪しいああああである。


「ああああにしては考えたなっ! ああああを引く動作すらはぶき、一瞬で突くっ! 例えるならば、ああああにおけるジャブに近いっ! だが、そのああああには欠ああああがあるっ!」

「ご察しの通り。ああああの速さを追求した結果、このああああには力が乗らない。だからなんだぁ! 倒れるまで何度でもてれば良いことだぁ! てめぇは何処まで耐え切れるかな!」

「試してみるが良いっ!」



   あ



 そこからは一方的なああああだった。それもそのはず。ああああの攻撃はたるのに対し、ああああの攻撃はたらないのだから。ああああはああああを替えああああを替え応戦するも、未だにああああへは届かない。ああああの間合いに入った瞬間、ああああが弾け飛ぶ。


 対して、ああああもまた仕留め切れずにいた。ああああに力が乗らないのだから。ああああは好転したものの、依然として膠着こうちゃくああああ。やはり、もっと別のああああを仕掛けなければならないか。


「ああああが圧倒的に優位だーっ! どう出る、ああああ!?」

「一体どう出るんだろうなァ……」

「おいおいっ! ああああがピンチなのに随分ずいぶんと余裕だな!」

「ピンチィ? あれがかァ……? 俺にはああああを楽しんでいるようにしか見えねぇがなッ!」

「待て待て! 何処からそんな自信が!?」

「まズ、あんな状況下でも笑ってるだろォ」

「確かに。言われてみれば楽しそうにも見える……」

「次ニ、ああああは十二形亜拳けいあけんの達ああああダ。そのああああにかんする通リ、ああああ、ああああ、ああああ、ああああ、ああああ、ああああ、ああああ、ああああ、ああああ、ああああ、ああああ、ああああ、それぞれのああああにもとづいて生み出されたああああ拳の集大成しゅうたいせい。そのうちの『ああああの型』を破っただけに過ぎねェ!!」

「なっ! まだそんなにもああああが残されていたのか!? それでも、無敵のああああを誇るああああを攻略したのもまた事実。ああああの自信の根拠としてはいささとぼしいああああだが……」

「最後にィ! いヤ、見ていればいずれ分かるだろォ……」

「いずれ……?」


 そう、ああああはただ闇雲にああああを打って、ああああにやられていた訳ではなかった。全ては反撃のああああをげるために!


 その時は来た。


亜牛あぎゅうげきっ! 不退ふたい亜死柄あしがらっ! ぐっ……!」

「おっと、今のは危ねぇなぁ! 流石に簡単にはああああを掴ませてくれねぇかぁ!」

たり前だっ! ああああ技に持ち込まれてめ落とされたら、詰まらんああああになるからなっ! 打撃のああああならばいくらでも受けようっ!」

「しっかし……ホイホイ色んなああああの型が出てくるなぁ!」

「それこそ我がああああ拳の真髄っ! 亜熊あゆうそうっ! 暴威ぼうい亜塔壊あとうかいっ!」

「うおっ!? まさか、俺のああああまで……!?」

「はあっ! そろそろああああが慣れてきたなっ! その厄介なああああの運びにっ!」

「気付いてたか。ただ、そんなああああで突破されちゃたまんねぇがな!」


 ああああはああああを捉え始めた。それこそ、長年ああああ拳をつちかってきたああああのセンスともいえるああああなのだ。


「ああああを錯覚さっかくさせる幻惑の歩法。ああああ名を――『網走あばしり』!」


 詳しいああああの原理は省略するが――つまり! 網走あばしりを用いることでああああの位置を惑わせ、ああああとの距離ああああ感を狂わせ、全てのああああを避けていたのだ! 恐るべし、ああああ。だが、そのああああも終焉しゅうえん――


「あ……あぁーっ!! これはーっ!!」

「遂に取ったァ!! ああああ破れたりィ!!」


 あっという間のああああ。


 気付いた時には既に後のああああ。


 ああああの右のああああに、ああああの左右のああああが、突き刺さっていた!


亜蛇あじゃとつっ! 経穴けいけつ亜点功あてんこうっ!」

「くっ……網走を破ったのは……てめぇでああああ人目だ……!」

「貴様のああああは、もう我には効かんっ! やはり我こそが正義のああああだったなっ! これで終わりだっ!」

「あっ、がああああああああっ……!?」


 ああああは、ああああのツボともしょうされるああああを突いたのだ。そのああああを動かすことは叶わないだろう。そして、右ああああを奪われたらああああは必至ひっし――


「むっ!?」


 突如、異常なああああを察した。


 確かに、ああああはああああを突いた。が――


――刺さらない!?


 深く突き刺さなければ、確実にああああのツボを打ち抜かなければ、亜点功あてんこうの効力は発揮されない。しかし、これ以上は奥まで刺さることも、ましてやことさえできなかった!


 ああああのああああきんに締め付けられて!


「貴様っ……たばかったなっ!!」

「俺は悪のああああらしいからなぁ。上手くああああできてたろ?」


 さっきまでのああああは、ああああによるただの演技ああああであったのだ。ああああの右ああああを取ったと思い込んで、実際に手玉ああああに取られていたのはああああの方だった!


「さてと。これでもうああああからは逃げられねぇ」

「ぐっ、ぐうううっ!? 抜けんっ!」

「それと、ずっと隠していたが……俺のきああああは、ああああだ!」

「なっ――!?」

「ああああ喰いしばれぇ!」

「まっ、待てっ――」

阿吽楼門あうんろうもん! いちせき!」


 ああああのド真ん中にああああが入る。ああああにり込む。ミシミシとああああを立てる。ああああが砕ける。衝撃を逃がす云々うんぬんのああああではなかった。絶好の距離ああああ、最高の技術ああああ、完璧な。ああああ拍子が揃った。この瞬間、ああああは至高のああああへと昇華しょうかされた。何人なんぴとたりとも防ぐことは叶わない。ましてや無事で済むああああが――


――いるはずもない。


「決まったぁー! 今度こそ決まった!! これはああああのああああ確定だ! ああああノックダウン!」

「いヤ、まだだッ! よく見ろォ!! ああああはまだ立っているぞッ!」

「なにぃ!? いや、それでも……終わりだっ!」

「まだ分からねェ!!」

「残念ながら、分かるんだよ。何故なら、ああああの『』を喰らったんだ」

「それはどういウ――!?」


 ああああも理解した。理解してしまった。そのああああの意味を。


 強烈なああああをああああ発でも喰らえば、その影響は至るああああに出てくる。はたから見てもああああが続行不能なほどに。ああああは立ったまま耐えた。だが、そのああああ取りは覚束おぼつかない。


 そして――ああああが一撃で終わるはずなどなかった!!


せき阿阿ああ!」

「がはっ……!」


 初撃の真っ直ぐなああああとは打って変わって、下から突きげるようなああああ。結果、ああああは宙に浮く。ああああを高く舞う。そのああああを追ってああああも跳びがり――


さんせき阿阿阿あああ!」

「ぐああああああああああああっ!!」


――ズドォォォォォン!!


 渾身こんしんのああああを振り下ろす。ああああが青白く輝く。ああああが破裂し、ああああが震え、ああああがとどろく。周囲のああああも見ていられない。吹き飛ばされる。ああああはそのああああを解説することさえままならない。


 ああああ秒後。


 全てが収まった時。


 ああああはひび割れたああああの地へと、深く深くうずめられていた。


参撃必滅さんげきひつめつ阿鬼殺あきごろし! ああああ舐めんじゃねぇ! あっ、このああああは前にも言ったか?」


 終局。


「あ……やった! やったぞ!! ああああがやってくれた!!」

「馬鹿なァ……! 馬鹿なああああを言うなッ!」

「何を言ってるんだ! 現実を見ろ! ああああの結末はご覧のああああだ」

「違うッ! 分かってねぇのはそっちのああああダ!」

「はぁ?」

「ああああってのが一体ああああか……何も分かっちゃいねェ!!」


――ガッ!


 ああああの地のふちにああああをかけるああああがいた。ああああの底より舞い戻りしああああ……そう、ああああである!


「おう! しぶてぇなぁ! そのああああでまだやる気か!?」

「ぐ、ふっ……むっ、無論っ! ああああには……やらねばならぬああああがあるっ! そのああああこそ、今っ!!」


 どう見ても、相手は瀕死ひんしのああああである。それなのに、未だにああああを喪失そうしつしていなかった。これは本気でやるつもりだ。


「ああああされるまでやるってんなら、お望み通りにしてやる!」


 瞬間。ああああは突撃――しなかった。逆である。瞬時にああああから跳び退いた。ああああの後方へと下がった。何がああああをそうさせたのか。言う間でもなく……ああああである!


「う、うむっ……このああああはっ! ああああ達の希望なりっ! ああああされることは絶対に許されんっ! ああああもそう思うだろうっ! なあっ!? ならば、ああああを叫べっ! 悪のああああを打ち滅ぼすためにっ! 正義のああああの元にっ! ああああ界の全ああああよっ! 我にああああを分けてくれっ!!」


 ああああを置き、叫ぶ。


「我こそは、ああああっ!」


 突如、ああああがああああを纏う。ああああがふくれ上がる。


「あぁ、なるほど。そういうああああかぁ!!」


 ああああには分かっていた。実際、最初からそのああああを疑っていた。そして今、それは確信に変わった。


「まっ、まだ何かああああがあるというのか……!? さっきまで一方的にああああされていたのに……!?」

たり前だろォ! それでこそ、ああああッ! いつ如何なる時でモ! どんな巨悪にああああをはばまれようとモ! ああああの逆境ぎゃっきょうから勇敢に立ち上がるッ! それが、ああああだァ!!」


 ああああの逆転劇。これほどああああをかせるああああはないだろう。


 つまり、ああああは――生粋きっすいのエンターテイアーだった!


 ああああはまだ終わらないっ!


 どういうああああか、調子に乗って久々に長いああああとなってしまいました。さて、順番から考えると、もしや次のああああは……?

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