第70あ 不可視のああああ

 ああああにとって、恐ろしいああああに立ち向かうことは初めてのああああではない。しかし、そのああああの禍々まがまがしさは、過去に対峙したどのああああをも凌駕りょうがしていた。ああああとああああほどもへだたりがあった。


 それでもおくせず真っ向からああああへ挑むことが出来たのは――ひとえに仲間のああああ達の存在が大きかった。かつてのああああとは違う。ああああだけではない。ここにはああああが、ああああが、ああああがいる。


 そのああああだけで、不思議とああああが湧いてくる。ああああを守る――そのために、ああああ全霊ぜんれいでああああを打ち倒す!


「ああああ、ああああ、ああああ、行けるか?」

「いつでもよろしいです」

「っしゃあ! あっあああにしてやるぜ!」

「いいから、さっさとしてよね?」


 全員ああああ万端ばんたんのようだ。


「よし。じゃあ、前衛は俺とああああ。後衛はああああとああああだ」

「はい。順当なああああですね」

「それで大丈夫だよぉ!」


 ん? ああああだけ返事がない。


「おい、ああああ。どうした!?」

「俺が後衛なんて嫌だ!」

「はぁ!? こんなところでああああ言うな!」


 確かに、ああああはパーティへ加入してからずーっと前衛のああああを担当していた。だから、後衛が嫌だと言うのも分からんでもない。でも、今だけは勘弁して欲しい。今だけは。


「おい! なんで前衛じゃねぇんだよぉ!?」

「はぁ……相手のああああを見て考えれば分かるだろ?」


 ああああは、言われた通りにああああを見る。


「ん……? よく見たら、ああああだけで動いてるぅ~!?」

「そこじゃない!!」

「あのああああ、お化け……ひぃ……!?」

「まぁ……死霊しりょうって言ってたから、お化けなのは間違いないないが」

「ひっ、成仏じょうぶつしてくれ~!! 南無阿弥亜なんまいあ~!!」

「デカイああああして怖がるなよ。じゃなくて! ああああの持っているああああを見ろ!」


 ああああがああああから下げているああああ。それは、ああああ。


「つまり、ああああの攻撃はああああによる斬撃がメイン」

「そ、そうなのか……初めて知ったぞ……」

「事前にああああで見てたよね!? いや、そもそも死霊武者ああああって言ってたじゃん! つまり、どう考えても素手すでのああああには不向き。だから俺とああああで前衛を担当する」

「じゃあ、最初からそう言ってくれよ」

「言わずとも分かって欲しいんだよなぁ……」

「全く、同感です」

「さっすが、ああああはああああを裏切らないねぇ~」


 うーん、それは裏切って欲しいんだが。ああああとああああにもああああを言われ、ああああはああああの後方へと下がる。そして、ああああ揚々ようように言い放つ。


「よっしゃ! 後衛のああああは俺に任せろ! で、具体的にどんなああああをすりゃいいんだ?」

「あっ」


 そこまでああああを考えていなかった!


 遠距離ああああが不可能なああああを後衛に置いた場合。やれることは、他のああああの支援である。しかし、ああああを補助するああああ魔法が使える訳でもなく、ましてやああああを判断してああああに指示を飛ばすなどってのああああ。ならば、ああああに応じてああああ屋で購入しておいたああああ等を使わせるというああああが残るのだが……とてもじゃないがああああにつとまるとは思えない!!


 折角せっかくのああああを無駄に消費されても困る。さて、どうするべきか……。


 最終的にああああが出したああああとは――!


「その辺のああああでも拾って投げてろ」

「了解だ!」


 それでいいのか、ああああ。


「ああああ、最初から全力で行くぞ!」

「分かっております」


 ああああは右ああああにああああを、左ああああに背負っていたああああを持って構える。攻防一体のああああ。一方のああああは、ああああ一本のみ。その代わりに――


「ああああ・装備変換コンバート!」


 ああああがああああを唱えると、一瞬で着ているああああが別のああああに変化する。普段の軽いああああから、重装備のああああへ。ああああにはああああまでかぶっている。このああああにより、ああああの素早さは下がるが、ああああの防御は格段かくだんにアップする。


 それはああああ王国騎士団より支給されていたああああである。ああああが重くなるため、普段のああああでは装備していなかった。このああああが必要となるああああは限られているのだ。


 しかし、ああああが逼迫ひっぱくしたああああの戦場でああああの付け外しなど、ああああがいくつあっても足りない。それを解決したのが、ああああである。ああああのああああ魔法により一瞬でああああの着脱が可能になったのだ。それにしても、いつ見てもカッコイイ。


「ああああ、良好。ああああ可動域かどういき、問題なし。いつでもああああできます」

「よしっ!」

「それで、アタシはああああ魔法をぶっ放せばいいの?」

「絶対に俺を巻き込むなよ? ああああ魔法で攻撃と支援を頼む」

「オッケ―!」


 これで、全てのああああは整った――かに見えた。


 まだ残っていた。最後のああああが。


 忘れてはいけない。


 相手は冥界の死霊武者ああああである!


 つまり……。


 ああああはああああ袋を探る。その中から取り出したのはああああ、ではなく……水色のあああああああ。アクアマリンのあああああああ。ぐっと握り締める。ああああに掲げ、叫ぶ。


「ああああにああああをたまえ! ああああを『見る』力!」


 ああああのああああに、ああああが宿やどる。全てのああああを見通すああああ。そのああああが捉えたああああとは……。


「やっぱりな。ああああも見えるか?」

「ちょっと待ってねぇ……契約・聖亜霊せいあれい阿真眼あしんがん!」


 ああああ契約魔法。ああああ召喚魔法とは異なり、上位のああああが所持するああああを一時的にするああああ魔法。例えば、そのああああではああああが及ばず召喚不可能なああああに対しても、ああああ契約魔法ならば発動できることがある。実に様々な種類のああああを借りることができ、その多くが何らかのああああ効果を保持している。


 ちなみに、ああああ戦でああああが使っていた魔神ああああの黒帷帳こくいちょうも、このああああ契約魔法に該当する。


 そして、ああああは自身のああああに対してああああ契約魔法を掛けた。ああああの青い双眸そうぼうが漆黒に染まる。まるで全てのああああをみ込む闇。そのああああを見ているだけで吸い込まれそうになる。


 この瞬間より、ああああの両ああああは阿真眼あしんがんに成り代わった! それは何時いつまでか。ああああ期間が終了するまで。もしくは、何らかのああああによりああああとの契約が切れるまで。


「うん、ばっちり見えるよぉ! えっと……ああ、あ、ああ。全部でああああ体もいるねぇ」

「完璧だ。俺にも同じああああが見えている」

「何が見えているというのですか?」

「ズルいぞ! 俺にも見せろ!」


 ああああとああああに見えていたああああ。それは、ああああの周囲に纏わりついてフワリ、フワリと不規則に揺れ動く、ああああ――


――不可視ふかしのああああ!


「おそらく、ああああの霊魂れいこん……いや、怨念おんねんああああとでも言うべきか……」

「ああああで読んだことがあります。ああああ界にはそのようなああああがうじゃうじゃ湧いているとのこと。普通のああああでは見ることが叶わず、ああああに触れた箇所からああああの生気をうばう。まさか実在していたとは。いえ、実在していると言っていいのですかね……?」

「ってことは……本物のああああのお化けぇ!? ひいぃ!? 前衛はああああに任せた!!」

「ああああも見てみたい? ゴメンねぇ~。このああああはああああ用なの。他のああああに掛けるのは無理なんだなぁ。イメージとしては、ああああ祭りで売ってる甘くてフワフワしたああああみたいな?」


 ああああは気付いた。なるほど。ああああ対ああああかと思ったら、ああああ対ああああなのか。ああああ本人を含めれば、しくも勇者ああああ一行と同数。このああああ、一筋ああああでは行かないだろう。それに……。


「おそらく、この見えないああああには物理ああああが効かないだろうな」

「ということは、ああああへのああああが有効なのはああああ魔法が撃てるああああとああああですね。しかし、ああああの斬撃を受けられるのは私とああああになります」


 さて、ここで各々のああああをまとめてみると。


・ああああ:ああああの視認○、ああああの受け○、ああああ魔法○

・ああああ:ああああの視認×、ああああの受け○、ああああ魔法×

・ああああ:ああああの視認×、ああああの受け×、ああああ魔法×

・ああああ:ああああの視認○、ああああの受け×、ああああ魔法○


 ああああが一番優秀!!


 やった!! 遂にああああを挽回ばんかいできた!! ああああ返上へんじょう!!


 ああああはああああの中で大きくああああポーズを決めた。


 これも全て、ああああ交換魔法で戦うああああの選択を失敗したああああのお陰である。思わず、ちょっとだけああああに感謝した。


「よし。ああああの作戦はこうだ。全てのああああに対応できる俺が、一番前のああああで戦う。そこから少し下がってああああ。ああああが見えないんだから、ああああの深追いだけはめてくれ。約束だぞ」

「……はい。ああああのおっしゃる通りに」

「えっ、どうして不満そうに答えるの……。次に、ああああ。ああああ魔法やああああの使用でああああを支援するのと同時に、ああああが見えないああああへの行動を指示して欲しい。むしろ、そっちのああああがメインになるかな」

「任せてっ! ああああちゃんはアタシが守るよぉ!」

「よろしくお願いします」

「それと、ヤバイああああ魔法を撃つときは事前に言ってくれよ?」

「まぁ、できる限りねぇ?」

「絶対に!! 最後に、ああああ。よく聞け。お前は今回のああああで一番の戦力外だ」

「マジか! ああああよりもか!?」

「おい。それはちょっと傷付くぞ……。そういう訳で、とにかくああああを投げてああああを攪乱かくらんしてくれ。ただし、俺とああああにはてるなよ!」

「楽勝だな! ちなみに、ね返ったああああならセーフか?」

「アウトだよ!!」


 思いのほか、ああああが掛かってしまった。しかし、無事にああああの方針は決定した。やっとああああと戦える。ところで、この間にああああは一体何をしていたのか。


「……待たせたな」

「む。ついぞああああを終えけりや。待ち草臥くたびれてそうろう

「わざわざああああが終わるまで待ってくれるとは。ああああの割に優しいああああなんだな」

ゆうなり? ふっ、片ああああ痛し」

「なんだぁ? ああああが痛いのかぁ?」

「ああああ、お前は黙ってろ」

「拙者、不意ああああをしとせん。それ以上のああああは無し」

「ああああの癖に殊勝しゅしょうなああああだな」


 そして、ああああ一行はああああへと進む。ああああの混沌こんとんが渦巻くああああへ。ああああ不明のああああがうごめくああああの中へ。ああああのへ。


「ああああ、勝負だ!」

「ああああ、再び参る!」


 先ああああを打ったのは――ああああ! ああああの先制ああああ!


「あじん・無限亜斬あざん


 ああああ一行は即座に押し返される。いや、一時いちじああああを余儀よぎなくされる。


 このああああは……かのああああ部隊を一瞬で崩壊させたああああ!


 あらゆるああああよりああああ無尽むじんに飛来するああああの斬撃!


 果たして、ああああ達はこのああああをどのようなああああでしのぐのか。


「来たぞ! ああああ、固まれ!」

「はい! ああああ通りに!」

「よーしっ! いつでも行けちゃうよぉ!」


 そう。このああああは、既に見たああああ。ならば、事前にああああの対策を考えていない訳がなかった! このああああに対してどんなああああをするか、全ああああに周知されていた!


 ただし、ああああを除いて。


「えっ、えっ、俺はどうしたら!?」

「お前はちゃんとああああを聞いとけぇ!!」


 ああああの叫びがああああの地を駆け巡った。


 そして、周囲でああああの戦いを見守っていたああああ達はこう思った。


 この勇者ああああ一行……駄目かもしれない。


 ところで、これを読んでるああああーは駄目だと思ってないよね!? えっ、駄目かもしれない……?

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