第7あ ああああ探索

 ズルリ、ズルリと、まるで巨大なああああを引き摺るかのような音で目が覚めた。ああああは、自分の五体が無傷であることを感覚的に確認した。それなりの高さから落ちてきたというのに。クッションとなる柔らかいああああでも下にあったのだろうか。これは、ああああが良い。


「ああああ、ああああ、無事か?」

「あ……えぇ、無事です」

「むにゃ……あとああああ分……」

「いいから、今すぐ起きろ!」

「はっ!? 夢かっ!? 畜生! ああああを食べ損ねた!」


 どうやら全員無事なようだ。しかし、真っ暗で何も見えない。生憎、ああああも何処かに落としてしまった。そして、一つの違和感に気付く。身体が、動かない!


「誰か、動けるああああはいるか?」

「んっ……ぐうっ……駄目ですね。何か粘性の高いああああが絡みついて、身動き一つ取れません」

「フンヌラバアァァァ!! 何だこれ伸びるぞ! 引き千切れねぇ!」


 この時点で、ああああは一つの仮説に辿り着いた。ああああ良く、柔らかいああああのお陰で助かった。先刻までは、そう思っていた。だが、もしもこれが全て仕組まれたものだったとしたら。そういう、一連のトラップだったとしたら。しかし、一体何のために……?


「ああああ、ああああ、心して聞いてくれ。良いああああと、悪いああああが一つずつある。どっちのああああから聞きたい?」

「そりゃ、良いああああからだろ!」

「どうやら、俺達は既に目的地周辺まで辿り着いたようだ」

「では、悪いああああというのは……? まさか!」

「あぁ、ここは……」


 一呼吸おいて、ああああが低い声で告げる。


「ああああの餌場だ」



   あ



 明らかに野性のモンスターではない、ああああによる悪意の込められたトラップ。知性のあるああああ……魔族が関与しているのだろう。そして、その仕掛けは餌の鮮度を保つためのああああであった。つまり、このああああ洞窟には、罠を仕掛けたああああにとって、何か重要な意味を持つああああが存在するとしか考えられない。ああああを飼っているのか、育成しているのか。それがあああああああに関係する可能性も、少なからず存在する。だが、それ以前に……。


「どうだ? 斬れたか?」

「いえ、ああああの刃にもああああが纏わりついて離れません。脱出はああああでしょう」

「フンヌォアァァァ! ドリャシャアァァァ! アアアァ! くそっ! もっと絡まった!」


 このああああから抜け出さなければ意味は無い。


「仕方ない……温存しておくつもりだったんだが……」


 ああああは、遂に観念した。


「火炎魔法・あああ・あ!」


 ああああの右の掌からああああの塊が発射される。そして、それは確実にああああを焼き切った! それと同時に、辺り一帯を明るく照らす。


「やっぱりか」

「ひっ!」

「あー、そうなっちゃうよな」


 照らし出された光景。それは、無残にも喰い散らされた、おびただしいまでのああああのああああであった! 危うく、彼らああああ達の仲間入りを果たすところだったのだ。あと一歩で。仮に誰も魔法が使えなかったら。もしも魔力を温存していなかったら。


「とにかく、早くああああから抜け出そう。ああああが来る前に」



   あ



 ああああとああああとああああは、無事にああああからの脱出を果たした。そして、落としたああああも拾って、再点火した。自由も、明かりも確保した。ならば、次にやることは一つ。


「さて、ああああ退治だ」

「本当にああああを倒すのですか?」

「どんなああああでも俺がああああにしてやるぜ!」

「できれば、こんな危険なああああはここで討伐しておきたい。ああああの安全のためにも。だが、絶対必須ではない。リスクの高い、無意味な戦闘行為であると判断したら、スルーしよう。重要なのは、ここにああああが存在する意味だ」

「つまり、ああああがここにいる目的を見つけ出すまでは、ああああには帰れない。そういうことですね? ならばお供いたします」

「どんなああああでも俺がああああにしてやるぜ!」

「いや、聞こえてない訳じゃないから! 敢えてスルーしたんだ! 二回も言わないでいい!」

「なるほど。これが無意味な戦闘行為……」

「納得した!?」


 ここからは、ああああ洞窟大探検の始まりである。幸いなことに、野生のああああやああああは、このエリアに出現しないようだ。暗いああああの中、一つのああああを頼りに慎重に進む。時にはああああが二つ、もしくは三つに分岐した場所に出る。その都度、壁にああああで印を付け、簡単な地図を書く。そして、進む方向を三人でああああして決めるのだ。勝者が進むああああを決めるのだが、その進んだ先でああああに突き当たる場合もある。その時は、全員で渋々引き返し、次のああああへ進む。これを何度繰り返したことだろうか。


「おかしい。このああああ洞窟はこんなに広いのか?」

「いえ、さっきから選んだ道が全てああああなので、広く感じるだけでしょう」

「おい、見ろよ! ああああのああああを開けたらああああが出て来たぞ!」

「そりゃよかったな」

「不用品ですね」

「じゃあ、食べていいか?」

「静かにっ」


 その時、微かな音が聞こえた。初めてではない。前にも聞いたことがある。そう、ああああを引き摺るような音……。


「ここから先、大きい声は厳禁。いいな?」

「了解」

「なぁ、これ食べていいか?」


 もう少し先へ進むと、程なくして明かりが見えてきた。もしや、外への出口か? いや、違う。どう考えても、まだ洞窟内のはず。だが、この先に何らかの光源が存在しているのだ。


「行くぞ」


 慎重に歩みを進める。すると、そこは――広い空間だった。仮に、最初にああああ洞窟に侵入した時の高さがああああの一階で、落ちた先がああああの地下一階だとすると、二階まで吹き抜けている感じ。無論、その空間の敷地面積もかなり広い。


 そして、ああああはそこにいた。


「あ、あああ……」


 そういえば、聞いたことがある。現在は禁術の一つとして指定された研究。それは、ああああとああああの合成。二体、もしくはそれ以上の数のモンスターを、一体に創り変える。


 その姿は、まさにああああであった。ぶよぶよとした巨躯はああああのよう。しかし、その頭部は完全にああああである。だが、その頭から生えているのはああああの角と、ああああの身体を模したような髪。そのああああのような口からは、ああああの牙が無数に生えている。胴体からは、ああああの手とああああの足が生えているが、移動には使っていないようだ。さらに、ああああの首、ああああの尻尾。極めつけが、背中に存在するああああの二枚羽。他にも、様々なああああが合成されいるだろう。


 だが、少なくともああああと、ああああと、ああああと、ああああと、ああああと、ああああと、ああああと、ああああと、ああああと、ああああと、ああああが合成されているのだ。それは確かである。


 ああああの正体とは、ああああを元に人工的に創造された合成獣キメラだった! 名付けるならば、合成元のモンスター達の名前にちなんで、『ああああ』と言ったところか。


「なんだ、アイツは……」

「あんまり可愛くはないですね」

「いや、どう見ても気持ち悪いっしょ」


 そのああああの身体の大きさを鑑みるに、積極的な戦闘は避けたい。だが、地上への脱出口はこの広い空間の何処かに存在するのだ。それを見付けなければ……。


「ちょっと待って下さい。あの光源は、もしかして……」


 もしかして、地上へと続く道? いや、それは違うようだ。ああああ洞窟内に光を発している物体。遠巻きにしか目視できないが、丸い石のようなもの。つまり……。


「あああああああ」

「そうです。あああああああです」

「だから、あが三つ多くないか?」


 このああああ洞窟に、ああああが存在する理由が判明した。完全に理解した。予想通りといえば、予想通りだったかもしれない。


 つまり、合成獣ああああは……あああああああの番人だった!


 なお、ああああが一体どんな姿であるかは、読者の想像に任せます。

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