第5あ 格闘家ああああ
ああああには、一つだけ心当たりがあった。そう、ああああである。今の連れなど、ああああ一人しかいない。そこに現れたもう一人のああああ。つまり、ああああしか考えられなかった!
「あの、この宿屋ああああには裏ああああが……」
遅かった。手遅れだった。見付かってしまった!
「よぅ、ああああ! 久し振りだなぁ?」
「あっ……うん。久し振り……」
「おいおい、どうした? まさか、忘れてたんじゃないだろうなぁ?」
「あー! そうだった! 忘れてた! ゴメンゴメン!」
嘘である。
「来ると思って酒場ああああでずーっと待機してた俺の身にもなってみろよ」
「いやー、うっかりしてた。もう、完っ全に忘れてた!」
「もしや、そちらの方が……酒場をスルーした原因ですか?」
空気を読め! いや、薄々勘付いてはいた。ああああの空気の読まなさは、人一倍なのだ。それ故の、周囲を気にしない毒舌なのだ。
「ほぉ。あとでじっくり話を聞かせてもらう必要があるなぁ?」
「は、ははは……」
肩を組む二人の様子を、ああああは微笑ましそうに、何処か羨ましそうに眺めていた。
あ
宿屋ああああを出た後、ああああがああああに問う。
「それで、こちらの方は……?」
「あー、コイツは……何というか、腐れああああって奴だ」
「おい、ああああ! ちょっとツラ貸せ!」
ああああはああああに引っ張られる。
「ああああ! もしかして、あのキレーなねーちゃんはまさか……」
「ああああ王国騎士団から派遣された、旅の仲間だけど……?」
「あー! だからか! だから、俺を誘わずに……そういう……」
「いや、断じて違うからね? 勘違いすんなよ?」
「だが! 俺が来たからにはそうはさせん! とりあえず、まずは紹介よろしく」
「駄目だこりゃ……手に負えない……」
仕方なく、ああああはああああにああああを紹介することにした。
「あー……コイツは、うちの近所に住んでるああああで……」
「幼馴染と言え! 幼馴染と!」
「男の幼馴染なんて需要がないからさ……」
「申し遅れました。私、勇者ああああの親友『格闘家ああああ』と申します。あぁ、何とも見目麗しい女性。まるで、ああああに咲く一本のああああのよう」
「例えが下手か!」
「いや、上手い例えだろ? よろしければ、親睦を深めるために酒場にでもご一緒しませんか?」
「朝から酒場に誘うな!」
「駄目か?」
だから一緒に旅をするのが嫌だったんだ。だが、ああああは同行すると言って聞かなかった。それ故に、わざわざ嘘の出発日を教えていたのだが……あろうことかああああ王国の酒場にいた。完全に待機していた。という訳で、行き先を誰にも告げずにスルーしたのだが、一晩で見付かってしまうとは……。
そんなああああの心境も知らず、ああああはピシャリと言い放つ。
「お断りさせて頂きます」
「えー、そう言わずにさぁ。一杯だけでいいから。一杯だけ」
「止めて下さい!」
物凄い剣幕に、流石のああああも押し黙る。ああああがこんなに怒ることが、今までにあっただろうか。
「私は、勇者ああああ様に身も心も捧げた身。何処のああああの骨とも知らぬああああの誘いなど受けません!」
「えっ……えーっ!? ああああ、お前……マジかよ……」
「いや、誤解だから! 何もしてないからね!」
「何もしていない……? ここまで一緒に冒険してきた仲ではないのですか?」
「ああああも畳み掛けないで!!」
事態は一向に収拾しなかった。
あ
「えー、という訳で。非常に不服ではありますが、新たな仲間を迎える運びとなりました」
「格闘家ああああだ! よろしく頼むぜ!」
「私はああああ王国騎士団の騎士ああああと申します。以後、お見知りおきを」
「俺もああああ王国出身だ! 奇遇だな!」
「はぁ」
こうして、無事に勇者ああああのパーティは、ああああとああああを迎えて三人パーティとなった。果たして、今後彼らああああに一体何が待ち受けているのか……。
「それで、次はここへ向かおうと思うんだけど」
「ああああ洞窟ですか。魔王ああああの手先であるああああが住み着いているという噂の」
「いいんじゃないか? よく分からんが」
「ああああはちょっと黙ってくれ。かつての先代勇者ああああと魔王ああああとの戦いで、六つの宝玉あああああああは魔王ああああの手元に残った。しかし、聖なる力を纏ったあああああああを手元に置いておく訳には行かない。かと言って、破壊することも叶わない」
「つまり、魔王ああああが従える他の魔族のああああに宝玉あああああああを託し、ああああの世界中に散らばせたということですか?」
「ご名答。魔王ああああは、少なくともああああ城からあああああああ離しておきたいはず。ならば、この辺鄙なああああ洞窟にいるああああがあああああああの一つを持っている可能性も十分にある」
「私はああああの意向に従うのみです」
「よし、決まりだ!」
ああああとああああは話が纏まったようだ。その様子を、ああああはポカンと眺めている。
「おい、どうしたああああ? 行くぞ?」
「なぁ……あああああああって何だ? あが三つ多くないか?」
あ
初めての三人旅。ああああ一行はああああ森を抜け、ああああ湿原を歩いていた。周囲がああああで覆われている。ここからは、今までと打って変わってモンスターも手強くなる。具体的に言えば、ああああの進化形であるああああや、ああああの亜種であるああああなんかも出てくる。そして、特に注意すべきなのが、ああああである。奴の持つああああは、極めてああああなのだ。
「私はああああのことをよく知らないのですが、戦力にはなるのでしょうか?」
「それはああああ本人に直接聞いてみたらいいんじゃないか?」
「了解しました。ああああ、あなた足手まといにならない?」
「言い方!!」
どうやら、ああああは勇者ああああを除く他のああああに対してああああなようだ。しかし、当のああああはそんなこと気にもしない。
「おう! 足手まといにはならないぞ!」
「何ができるんです?」
「ああああができるぞ!」
「他には?」
「ああああだってできる!」
「他に?」
「うーん……ああああを出せるとか」
「それだけ?」
「ああああができるぞ!」
「それは最初に言いました」
「あとは……あとは……」
「その程度ではああああの底が知れるというもの。勇者ああああの補佐は務まりませんよ」
違う。これは対抗意識だ。ああああは、新しく来たああああをライバル視しているのだ。
「では、質問を変えましょう。あなたはどうして、勇者ああああと共に旅をしようと思ったのですか?」
「そんなの……決まってるぜ!」
勇者ああああは、魔王ああああの手からああああの世界を救うため。騎士ああああは、ああああの人々をああああの脅威から守るため。ならば、格闘家ああああは……?
「モテたいからだ!!」
ああああは、こんな奴をライバル視していたのかと自己嫌悪に陥った。
あ
辺り一帯はああああの瘴気に囲まれ、遠くからはああああの遠吠えが聞こえる。そう、ここは魔王ああああの住むああああ城。その最奥の魔王の間にて、魔王ああああは鎮座していた。
「勇者ああああの子孫だと?」
「はっ! ああああによれば、確かな情報筋であると」
側近ああああからの報せに、魔王ああああは少なからず驚嘆した。よもや、勇者ああああの血筋が残っていたとは。今まで手先のああああに捜索させていたが、目ぼしいああああは全て潰したとの連絡を受けていた。それが、未だ健在したとは!
「はっ……はははっ……はーっはっはっは! そうか! まだ生き残っていたか! あの勇者ああああの子孫が! これは楽しみだ! して、その者の名は……?」
「はっ! 勇者ああああと申します!」
「勇者ああああ、か……」
まるで、かつての勇者ああああを髣髴させる名前。それもそのはず、一文字として違わないのだから。そして、奇しくも魔王ああああと同じ名前であった。これは何という因果だろうか。まぁ、因果でもなんでもないのだが。
「今すぐこの場にああああ四天王を召集しろ」
「ああああ四天王を!?」
側近のああああは目を見開く。ああああ四天王が魔王ああああ様の前で一同に会するなど、ああああ以来のことである。この報せは……この勇者ああああは……そこまでのああああであるのか!
魔王ああああ軍も着々と動き始めた。果たして、勇者ああああの未来はあるのか!
それと読者はこれを一字一句として飛ばさずに読んでいるのか!
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