第15話 サイクリングロードってどこにあるんだ?

 日曜日。アキラの家では、浮かれたアキラが楽しそうに身もだえていた。

「ルリとデート……いや、サイクリングか。サイクリングデート」

 いままで男とばかりつるんできたアキラにとって、それは非常に珍しい事だった。思えばここ数日、そうして女の子と会話をしていること自体が珍しい。

(今までは、あくまで店員と客なのかなって思ってたけどさ。休日にわざわざサイクリングに誘ってくれるって事は、あれだよな。俺を友達程度には思ってくれてるって事だよな)

 そんなわけだから、朝っぱらから服をとっかえひっかえ。少ない選択肢の中から何を着ていくのか迷っているわけである。どうせ似たような服しか持ってないのだし、どれでもいいのではないだろうか?

 7月の暑さと、自転車に乗りやすい服装という制限もある。変わるのはせいぜいTシャツのプリントくらいだろう。

(これでいいか。この間ツアーに来ていたインディーズバンドのやつ)

 バンドTがお洒落だと本気で思い込んでしまうタイプ。あわよくばここから話題が広がらないかなどと妄想するも、当然広がらない。

(ルリは、どんな格好で来るのかな?)

 ショップで会うときは、ワイシャツに整備用エプロンでスラックスが多い。エプロン自体は店の制服で、やたらと大きなポケットがたくさんついていた印象がある。

 学校で会うときは、普通に女子大生らしい格好だったな。下にレーパン穿いていることが多いせいか、膝より下の長さのスカートを穿くことが多い印象だった。

 物静かなお嬢様って雰囲気だったから、スポーツバイクに乗っている姿はギャップが大きかったのを覚えている。

 時計を見れば、もう9時を過ぎていた。約束の時間は10時。まだまだ余裕はある。

 しかし……

「ここは、俺が先に行って待っているくらいじゃないとな。……いや、まあ別にデートってわけでもなくて、ただのサイクリングなんだけどさ。ただの」

 誰もいない部屋で一人呟き続けるアキラ。はたから見ると不気味ではあるが、はたから見る者が誰もいないのが不幸中の幸いである。


 駐輪場からローマを引きずり出し、ルリに教わった方法で跨る。未だに上手くできない。

(ちょっとペダルに足を乗せた力で進んで、その隙に跨った方が良いのか?それとも止まっている状態で跨ってからペダルを漕いだ方が良いのか?うーん)

 その辺は好きにしてもらいたいところである。



 漕ぎ出しは軽快。変速ギアのおかげだ。アキラはそのギアのコントローラーを、人差し指ではじく。

 音もなく滑らかに切り替わったギアは、さらに速度を上げてくれる。右手で操作するリアだけでも10速。そのうえ、フロントには2速もついているわけだ。合計20段の変速は楽しい。

 フロントをシフトアップする際は、左側のレバーを親指で押す。この時に急にギアが重くなるので、緩和するために右のレバーも親指で押しておく。

(右手は人差し指でシフトアップ。親指でシフトダウン。そして左は逆。人差し指でダウンして、親指でアップ……ややこしいわ!)

 慣れてくれば使いやすいのであろうこの構造は、しかし覚えるまでが大変だ。

(一般人向けのママチャリなんかが、フロント変速を使わない理由も分かった気がするぜ)

 さらにこのフロント変速機は、ペダル側に取り付けられているため、ズボンの裾を巻き込みやすい。おかげで、アキラもストレートジーンズの右裾だけをまくっている状態だ。フレームを中心にしたときにチェーンが右に来るので、左裾はまくらなくていい。

 いろいろと制約が多いクロスバイクだ。ママチャリに乗っていたころはチェーンを保護するカバーもあったが、クロスバイクには取り付けられない。変速の段数が多すぎるため、チェーンが行ったり来たりする幅が広すぎて、覆いきれない。

 そのため、右側の靴の内側だけが真っ黒になる。これもスポーツバイク乗りの宿命だろう。それでも……

(ああ、楽しいな。クロスバイク)

 大事なのは、それが満足できるかどうかだろう。アキラにとってはこの状況も、十分に満足するものだった。

 日差しは強いが、汗は風に飛んでいく。夏の暑さすら楽しめるのも、自転車の魅力かもしれない。




 もっとも、止まると地獄だ。

「ぁぁああ暑っちぃ!」

 集合場所は、いつものショップの前。10時から開店なので、お店はまだ準備中だ。

 先ほどから駐車場の掃き掃除をしている店長が『忙しいなぁ。今日はルリちゃんが休みだから忙しいな。日曜日なのにルリちゃんが休みだから忙しいな』などと怨嗟のこもった呟きを漏らしている。知るか。

「ああ、アキラ君。この間は自転車をお買い上げ、ありがとうね」

 店長がアキラに気づいて話しかけてきた。

「ああ、店長。その節はどうも」

「今日は?どこか車体の調子が悪いのかな?それともまたお買い物?」

「いえ。今日はちょっと集合場所に使わせてもらっているだけなんですよ。ルリと待ち合わせで」

「ああ、そうなんだ。じゃ、ごゆっくり」

 それだけ言うと、再び掃き掃除に戻る店長。『ルリちゃんはデート。バイト休んでデート。リア充はデッド』と呟きながら。

「この店、大丈夫なのかよ……」

「はい。チェーン店ですから。たとえ店長がダメになっても、新しい店長が本社から派遣されてくるだけだと思います。ショップ自体は無くなりません」

「そっか……って、いつからいたんだよ。びっくりするだろう」

 恐ろしいほど音もたてずにやって来たルリが、いつの間にか背後を取っていた。整備の行き届いた自転車は、音もたてずに走る。とはいえ、店長のつぶやきより小さな音量になるのは滅多にない。

 振り返ったアキラは、まずルリの静かすぎる登場に驚き、次にルリの格好に息をのんだ。

 胸元にTOAL-CYCLEと書かれたジャージ。そしていつぞや学校で見たレーパン。まるで競輪選手のような格好だ。そこまでは予想していたパターンだったから気にならない。

 ただ、想像していたよりもピッチリと張り付いているそれは、ずいぶんと薄い。

 スポーツブラの紐や縁取りをうっすら浮かばせるジャージ。胸元まで降ろされたファスナーから、滑らかな素肌が見える。半袖の袖口にはゴムが入っているようで、二の腕に合わせてキュッと閉まる感じは、少し子供っぽい。

 脚のラインを浮かばせながらも、決して締め付けないレーパン。そこから伸びる細い脚。少し筋肉質で長いふくらはぎに対して、柔らかそうな太ももが不思議な対比を描く。自転車乗り特有の筋肉のつき方なのかもしれない。

「アキラ様?どうかしました?」

 ルリが首をかしげる。ミリ単位で眉が寄ってる気がしないでもない。邪な視線に気づかれたか。

「ん、ああ、いや。かっこいいの着てるなって思って、あはは……」

 アキラが言うと、ルリは警戒を解いたように両手を広げる。

「気に入っていただけたなら、今度はアキラ様もいかがですか?このジャージなどは、当店のオリジナル商品です。他のブランド品よりも安い価格でご提供できますよ」

 全国チェーンで展開している自転車ショップは、大なり小なりメーカーに働きかける力を持っている。

 サイクルベース・アサヒの88サイクルというオリジナル自転車や、カインズホームのキラクルをはじめとする通学用自転車。アルペングループのIGNIOやTIGORAといったスポーツブランド商品などは有名だ。

 どんな商品を展開しているのか。それによって自転車店を決めるのも、店選びのファクターになるかもしれない。もちろん立地やサービス、スタッフの腕前や接客態度も重要だろう。


「それでは、ここからすぐそこのサイクリングロードへ行きましょうか。大した距離ではないですので、初心者でも楽しめると思います」

「お、おう。そうだな」

 アキラもこの辺に住んで長いが、サイクリングロードがあるなんて話は聞いたことがない。そもそも、それを見たこともない気がする。

 ルリを先頭に、二人で自転車を漕いでいく。たまに自動車とすれ違う時を除けば、お互いの声はしっかり聞こえる程静かだ。

 車間距離は念のため一馬身ほど開けているが、ルリが急に止まることもないだろう。そもそも20km/h程度を維持しているので安心である。

「ルリって、この辺に住んでどれくらいだっけ?」

「2年目です。大学に入った時に、今のアパートに入ったので」

「実家は遠いのか?」

「ええ、まあ……あまりいいところではありませんよ」

「そっか」

 何やら訳ありだったようなので、それ以上に深くは突っ込まない。

「サイクリングロードなんて、この辺にあったか?」

「はい。もうすぐですよ」

 この時、自転車乗りの『すぐ』とか『近く』とか『この辺』を信用するものではない。ルリのようなロードバイク乗りにとっては、片道10や20kmは『近距離』に相当する場合がある。100kmを『散歩』と称する者さえいる程だ。

 こういう時は、しっかりと訊こう。

「あと何キロだ?」

「大体……1~2kmくらいです」

「そっか。安心した」

 そのくらいなら近くだ。少なくともキロメートル表示は、どの業界でも同じ長さだろう。アキラにとっての1kmは、ルリにとっても1kmだ。

 よく行くアミューズメントパークの横をすり抜け、川にかかる橋に近づく。と、そこでルリがブレーキをかけた。


「ああ、もう見えてきましたよ。あれです」

 そう言って指さしたのは、住宅地の奥の河川敷だ。なるほど。川のすぐ横に一車線ほどの道があり、鉄パイプを曲げた車止めが設置されている。これによって自動車は通れないが、自転車は通れる程度の隙間を確保しているわけだ。

 その道を、確かに自転車が走っていた。

 今いる橋の下を、一台の自転車が走っていく。どうやら信号待ちを必要としないように、立体交差しているらしい。

「日曜日という事もあって、少し台数は多いですね。まあ、邪魔にはならない程度だと思いますが……どうしました?」

「いや、そう言えば河川敷なんて気にしたことがなかったなって」

 子供のころは近所の公園で遊んでいたから、河川敷に来たことは無かった。今いる橋を渡ったことはよくあったが、その横にこんな道があったとは気づかなかった。

「まあ、平日は本当に人がいませんからね。休日だって暖かい季節にちらほら人がいるくらいです。道自体も、自転車用だと言われなければ気付かないでしょう。実際、歩行者やスケボーの方もいらっしゃいますし」

「自転車専用じゃないのか?」

「本来は自転車専用なのですが、法律上は自転車以外の通行を禁止することができません。現在の日本において、本当の意味で「自転車道」など、ひとつもないでしょうね」

「そっか……」

 だとしても、楽しそうだ。

 会話を楽しみながら自転車を漕ぐ数名の学生たち。純粋に乗ることだけを目的にした中年男性。あっちの折り畳み式自転車の女子たちは……ダイエット目的だろうか。きっとまだ始めたばかりなんだろう。道は長そうだ。

「このまま走り出してもいいのですが、せっかくですから端から端まで楽しんでみませんか?スタート地点も近いので」

「そうだな。じゃあ、そこまでは普通の道を行くのか?」

「んー、どちらでも構いません。アキラ様にお任せします」

「じゃあ、普通の道を行こう。最初はスタート地点から始めたい」

 アキラのたっての希望が通り、二人はスタート地点へ向かう。




 サイクリングロードの横にあるベンチに、一人の少女が座っていた。傍らには、一見何の変哲もないママチャリが停まっている。彼女の愛車だ。

「ん?あれは……」

 その少女が、視界の端にアキラたちを捉えた。

「ルリ姉ではないか。友人連れ……まして男連れなど珍しいでござるな」

 言うと、ベンチを立ってクマのぬいぐるみを撫でる。自転車のカゴに入っていたクマは、撫でられた方向に頭を振っていた。

「むー。よし、あの男を潰そうぞ。のう、からあげ?」

 どうやら、そのクマの名前は『からあげ』というらしい。

 ママチャリに乗った少女は、アキラたちが向かったスタート地点に向けて進んでいく。




「へぇ。ちゃんと車線が分かれてんだな。普通より狭いけど……」

「一般的な自動車道の半分未満の幅ですね。自転車ならこれで十分でしょう」

 このサイクリングロードは、中央に白い破線が引かれているタイプの場所だった。ところによって違うらしいが、大体は車道と同じルールが適用される。

「分かっていると思いますが、左側通行で行きます。追い越す際は、対向車線に出て抜いてください。その際、対向車にぶつからないようにご注意を」

「まるで自動車だな」

「はい。私たちが乗る自転車は、シートベルトもなしに自動車並みの速度を出します。『まるで自動車みたい』どころか、『自動車以上にリスクのある車両』と思ってご乗車ください」

 ルリが当たり前のように答える。ヘルメットの位置を調整する彼女は、ついでのように右側頭部を叩いて見せた。あの傷跡があったところだ。

「……覚悟の必要がある乗り物なんだな」

 アキラはやっぱりヘルメットを買っておくべきだったかと後悔しつつ、それでも前を向く。そんな彼を見て、ルリはため息を吐いた。

「まあ実際、そこまで気負うことはありませんよ。スポーツに怪我が付き物なのは、自転車に限ったことではありません。それに、ルールさえ守っていれば案外平気なものです」

「そ、そうか?」

「はい。正直、アキラ様がそこまで深刻に考えてくださるとは思っていませんでした」

 ガチャリ……とルリの自転車から音がする。なんの音かは知らないが、走り出すときに必ずルリが立てる音だ。

「今日は、楽しみましょう。正しく向き合えば、クロスバイクも楽しい玩具です」

「なるほど。正しく、楽しく、ね」

 免許など一切持っていないアキラにとって、車を運転するような感覚を楽しむのは初めてだ。この狭い道で、自転車を使った自動車ごっこ。それでいいのかもしれない。

 ルリも、これ以上伝えておくことはないだろうと判断する。

(あえて言えば、気を付ける対象が3種類。犬の散歩と、遊んでいる子供。そして輪学の殺戮ベアくらいですが……)

 犬に至っては、見ればわかるだろう。子供は言わずもがな。そして、

(殺戮ベアだけは、どう気を付けても仕方ないでしょうね)

 遭遇しない事だけを願いながら、ルリはアキラに勧める。

「せっかくです。アキラ様が先に走ってください。私は後ろをついていきます」

「え?いいのか?」

「はい。丁度、アキラ様の走り方にも興味がありましたので……自由なペースで走って、少ししたら休憩しましょう」

 お言葉に甘えて、アキラが走り出す。軽いギアから漕ぎ出して、ペダルが速く回ってくるタイミングでギアを変速。だんだん慣れてきたのか、非常に滑らかに変速していく。このタイミングだけを見ても、その人の熟練度が分かったりする。

(アキラ様。成長が早い)

 後ろで見ていたルリでさえ、そんな風に思うほどだった。

 一方、アキラは悠々と速度を上げていく。今日は風もなく、からっと晴れた日だ。空気圧をパンパンに入れたタイヤは、滑らかにアスファルトの上を滑っていく。

(本当に、空を飛んでいるみたいだな)

 路面の状況だけでも、オンロードマシンにとっては重要なファクターになる。表面がザラザラなのか、つるつるなのか。ぜいたくを言えばコンクリート張りの滑らかな場所を走ると楽しいのだが、通常の舗装で使われることが滅多にない。コストの問題だ。

 それでも、ここのアスファルトは綺麗だ。日本の舗装技術は高いと評価されることも多いが、たいていは地盤の脆さなどが災いして長持ちしない。そう考えると、この場所は最近出来た道なのだろうか?

 なんにしても、ペダルが軽い。ギアを上げれば上げる程、素直に速度が上がっていく。

(これは……高い金額を払って買った甲斐があるな。半分はルリ持ちだったけど)

 最低限の持ち物と、最高の道路。その組み合わせで得られる満足感こそが、クロスバイクの真価だ。もちろん通学中も楽しかったが、今のライドの比じゃない。

 風になる。

 そう表現した人の気持ちが、本当の意味で分かる気がした。


「ん?」

 向こうに、ママチャリが見える。遥か前方から、こちらに向かってきている対向車だ。

 前カゴにはクマのぬいぐるみ。女子高生っぽいが、ずいぶんと幼い趣味だな。と思った。

 そのママチャリに乗った少女は、アキラににっこりと笑いかけて右手を上げる。かわいい子だった。

(なるほど。ここでは自転車同士も挨拶を交わすのが常識なのか?)

 そう判断したアキラは、同じように手を上げて挨拶をする。

 ルリの顔色が変わった。それにアキラは気づかない。



「さて、拙者と遊んでもらえるじゃろうか。ルリ姉と……誰ぞ知らぬご友人よ」

 すれ違った少女は、すぐにUターンして追いかけてくる。あっという間にルリを抜き、アキラに迫る。

 二人が、並んだ。

「お主、いい自転車に乗っておるのう。速いのか?」

 急に話しかけられたアキラは、その少女に自慢げに言う。

「まあ、この自転車は速いな。俺は乗り始めたばかりなんだけどさ」

「ほう、速いのか。ママチャリより速いでござるか?」

「お、おう。ママチャリと比べたら、ずっと速いぜ」

 アキラが言う。その後ろから、ルリが止めに入った。

「アキラ様、ダメです。その女と話をするのは止めてください」

 必死そうな声。ルリのそんな声を聞くのは初めてじゃないだろうか。初デートで他の女の子を見ていたから嫉妬したのか?とも考えたが、そもそもルリとは正式に付き合っているわけでもない。

 なら、いったいどうして?などと考えていると、隣の少女が前に出る。

「ママチャリより速いなら、拙者に抜かされるのは変ではないかのう?」

 勝ち誇ったような表情の少女は、アキラの癇に障った。

「面白いな。いいぜ。抜き返してやるよ」

「アキラ様。おやめください」

 ルリが止めるが、アキラは余裕で抜かすつもりだった。

「ルリ。俺の自由なペースで走っていいんだろう?じゃあ、ここでペースを上げるだけだ。余裕で抜いてやるよ」

「面白いのう。そう来なくては、つまらぬでござるよ」

 こうなっては、仕方がない。ルリに出来るのは、後ろから様子を見ることだけだろう。


(アキラ様。無理はしないでください。ママチャリよりもクロスバイクが高性能と言いましたが、割とママチャリも捨てたものではないのです。

 それに……


 彼女のママチャリは、特殊ですから……)

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