第33話 やっぱり××は素晴らしい
■ マリオン。異世界に落っこちてきた。マリオンに改名する勢い。
■ 〝あいつ〟無限炉の中で会った存在。真理雄に魔法を伝授した。
■ ネム。獣族の女の子、ものすごい美少女。白虎の特徴を持つ
■ ミルテア・大地母神ステルアの神官。ハーフエルフ。ものすごい巨乳。司祭様。
■ ロイド。森であったハンター。体格のいい重剣士
■ リリ。森であったハンター。微妙に露出のおおい魔法使い。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第33話 やっぱり××は素晴らしい
すばらしい夜だった。
やはり『女』という生き物はすばらしいと思う。
そしてリリアはなかなかにいい女だった。
二十歳過ぎでなかなか美人だしスタイルも良かった。
情熱的でエロく、しかもなれているだけあって床上手だった。
なんでこういうことになっているかというと彼女にプロポーズされた…とかではなくこの宿屋の女給の娘さんたちがアルバイトで身体を売っているからだ。
行きずりの自由な恋愛ともいう。有料の。
この宿自体が売春宿というわけではないのだが、宿で働く女達が気に入った客に身体を売るのは割と普通のことのようで、他にも飲み屋のお姉さんとか、旅芸人とかはほぼ娼婦と一緒らしい。
もちろんというと変な話だがこの町にも娼館というのはあって、プロの娼婦の人がいる。こちらは店に行ってお金を払えばだれでも『いたせる』のに対して宿屋の娘さんなんかはまず本人がその気にならないと話にならないので、まず女の子に気に入られるところからスタートする。疑似的な恋愛ごっこであり、抱きたい女がいれば貢ぐのも普通。
図らずもポイポイ上げていたチップがリリアをその気にさせたらしい。
さすがに金貨はなかったが銀貨は結構渡してたようだ。
気前のいいお客にはサービスしたくなるでしょ。
「もちろんマリオンさんが好みなのもあるのよ」
といっていたが、まあリップサービスと受け止めておこう。
そしてもう一つ。この時期はお客が多すぎて部屋に余裕が無く、彼女たちのアルバイトが開店休業中だったというのも大きいようだ。
例えば男六人の部屋に女の子一人で恋愛に行ったらえらいことになってしまうからね。つまりたまってもいたのだ。
俺も大人なので風俗がダメとか言わないが、プロ(?)の売春婦というのは始めてなので少しためらったが、半年間たまりにたまった性的衝動には勝てなかった。
ヤリまくってしまった。
それはもう、何回も。
なれているだけあって最初余裕があったリリアだが、地球では性技なども結構研究した俺もなかなかのものだったと思う。
それに不思議と何処を責めると相手が気持ちいいのか分かる感じがしたのだ。なんというか気持ちよさの流れるラインが分かるみたいな。
で、あっという間に逆転。
半泣きで許しを請いながら貫かれ、ビクンビクンとイキまくる女の子。男冥利に尽きるというものだ。
そして女の子の腹に容赦なく欲望を注ぎ込むというのは男として本懐である。
おまけに、身体機能が最適化した影響か股間の凶器も大きくなっていたというのも大きい。
元からちょっと自信はあったのだ。平均よりは少し…という感じで。
でも今は1.5倍にはなっているかな。
ギチギチ。
そしてHについて。
この世界には基本的に避妊具というのはない。無いらしい。
便利な避妊魔法とか避妊薬というのもないらしい。
避妊方法としては女性の側がなんとなくできる日、できない日を感じ取って、やるやらないを決めるぐらいだ。後、危ない日は中出し拒否とかね。
どちらにせよ確実性に欠けるわけだ。
だからこの世界の女の子はかなり身持ちが堅く倫理観が強い。
なぜならセックス=妊娠の可能性が常にあるからだ。
商売女でない限り、妊娠、出産を考えずに女性が身体を開くことはないらしい。
リリアの話によればこの世界の女は『処女』か『人妻』か『売春婦』の三種類に分類できるらしい。ちょっと荒っぽい分類だけどね。
だから処女に手を出すときは責任を取らされることになる。素人女性は恋愛するときに『結婚』を念頭においている。それを忘れると大変なことになる。
その分そういうお仕事をしている女性も多いので刹那的な恋愛はそれなりに楽しめるようだ。
そしてヤル以上は勝たねばならない。
最後リリア嬢はあられもない格好で放心してびくびくしてました。
勝った。
◆・◆・◆。
翌日はギルドに出向き、初回クエストを受注した。
まじめにやりますよアピールみたいなもので、一種の通過儀礼のようだ。
町の外にでて、薬草を採取する。
薬草は絵と効能が書かれた資料を貸してもらえて、それを探してくるという物だ。
この近くで採れる薬草は五種類ぐらい。極ふつうの薬草だ。
一本だけでも初回クエストは問題なくクリアになるらしいが、みんなアピールのために結構頑張って
と言うわけで俺も頑張ってみよう。
念のため見本となる薬草を見せてもらって魔力視で解析しておく。
なんかいろいろデーターが見えるがよくわからん。わからんがいいのだ。
「では、いってきます」
「はーい、気をつけてねえ」
「気をつけてください」
ネムちゃん達の笑顔の見送りで町を出る俺。
結構怖い。
と言うのも朝、食事で一緒になったらネムちゃんに。
「女の匂いがする。いやらしい雌の匂い…」
と一発で看破された。獣族の人は鼻がよいのだ。
そしてその後なぜか思いっきり腕をかまれた。
ミルテアさんによると『あらあら、心配しなくても大丈夫よ~』とほほえみかけられたが…
ひょつとしてネムちゃんは俺に好意を持っているのだろうか?
なんて思う。
鈍感係主人公ではないがこういうときは防衛本能が発動してしまう。
『イヤイヤまさかそんな事無いだろう?』などと思うのだ。
これは精神的な防衛本能のなせる技で、もし、そうでなかったときの精神的ダメージを軽減しようという心働きだ。
中にはすぐにその気になって、グイグイ押して押し倒してうまくいってしまうという男もいるのだが、俺にはムリだね。
それに噛みつかれた後はふつうと何も変わらないんだよね。
だからちょっと保留で。
彼女たちは王神神殿に、そして俺は町をでる。
門では手形を門番の人に返し、そのまま出る。帰りは身分証を提示するだけで問題ないそうだ。
それでこそギルドに入った甲斐があるというものだ。
そのまま斜めに北上すること30分。
森の端が見えて来た。
途中ラプトルやマストドンで移動する冒険者なども見かけたし、この周辺にも同じく薬草取りをしている冒険者が散見されるが…まあ良いでしょう。
こっちはこっちで薬草探した。
採取すべき薬草は。
【ヨモモギ草】止血効果・貧血解消などに効能がある。
【ヨクイニン】美肌・鎮痛
【ククズ】発汗・鎮痛・感冒薬
【オミナエ】解熱・解毒
【アヤヤメ】婦人病。
の五種類であればOK。
さて、ではどうやって探すのかというと魔力視で草を解析すればいい。
見本を解析した記録した構造やら成分やらのデーターがあるからだ。
そのデーター自体はよくわからないのだが…
ブチッ。
今とったこの草がそのデーターと一致するかどうかの比較は簡単だ。
しかもなぜかしまうぞう君のデーターを表示するコンソールバイザーが稼働していて目の前に情報を表示してくれている。
かなり透けててどこに焦点を合わせるかではっきり見えたり透き通ったりとすごく便利。
いやー、昔の魔法文明。オルソスルーマーというのはすごい文明だったようだ。
「よし、ヨモモギ草みっけ」
データーの適合率は七五パーセントだった。これは外見も比較してしまったからだな。
成分だけなら九九パーセント適合。と。
でここでひとつ発見があった。
このヨモモギ草の成分のうち三〇パーセントと最大量を誇る成分がある。
俺はこれに着目した。
ほかの雑草にはその成分はほとんど含まれていないのだ。
では周囲の雑草からその成分だけを探したらどうなるか。
周辺を解析しながらその成分と適合するものだけをピックアップ。
すると…
出てくる出てくるヨモモギ草の群れ。
その成分を多く含む草を取って鑑定すればほとんどがヨモモギ草だった。
うん、鑑定という言い方はいいね。
しかしこれって凄いよね。
ひょっとして採取の達人とかなれるかも。いや、その気はないけどね。
そうしてしばらくその当たりで採取続ける。
周囲には同じように採取に来ている人がいて、彼等のじゃまをしないように気をつかって仕事しているのだが…彼等の方はそんな気はないようで、あるいは余裕が無いようで、俺がとことこ薬草類を採取しているのを見るとすぐに側に寄ってきて荒らし始める。
まあそれで見つかるなら苦労はいらないのだけれど…俺が取っちゃった後だし。
しかしかなりうっとおしいのは確か。どうせなら声でもかけてくれば一緒にということもできるのに、どうもそういうことはないようだ。
周囲にいるヤツらが俺を意識して一挙手一投足も見逃すまいと睨んでいる様はなんというか…やってられない。
「仕方ない。もっと奥にいくか…」
俺はさりげなく森の奥に進む振りをして、人の目が途切れたところで高速移動を始めた。
もっと人のいないところに行こう。
そうして1時間ほど奥に進むと俺のサードアイに生き物の反応が。
「あっ、なんかちっちゃくて可愛いの見えた!」
自分で言っててなんじゃそりゃ、なんだけど凄く可愛いものが見えたんだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます