段々おっさんになる自分
野口マッハ剛(ごう)
あー、やだやだ。
カフェが似合う似合わないじゃあないのだ。
段々とお腹が出てくるし、腹筋をすれば十回も出来ない。出てくるのは将来の不安。まだ次の仕事が決まっていない。
カフェで安いアイスコーヒーを飲んでいる。
次第に不安が現実のものとなる。
つまりは、貯金を切り崩して無職生活を送っている。ああ、いつかは終わりが来てしまう。でも、どうしたらよいのかわからないのだ。
安いタバコに火をつけて窓の外を見る。
ざわざわとしたこの街に居場所などあるのだろうか? さて、このカフェを出たら、宝くじでも買おうか。
段々と、夢や希望や目標が遠ざかっていく音が聞こえた気がした。
段々おっさんになる自分 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo
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