第8話 遠足③
戻ると、心配そうな顔をした
他のクラスの奴らは、各部屋に戻されているみたいだった。
「大丈夫か!?」
「あぁ、
「何があったの?」
朝野先生は、心配そうに
「朝野先生、
「分かった(わ)」
他にも住職が居たらしく、住職に頼み別の部屋を用意してもらった。
特別に布団を敷いてもらい、
☆☆☆
「えっと、先ず
「なるほどな、つまり
「そして、あの電話か」
「あぁ」
「ちょ、ちょっとー先生を抜きに話を進めないでよ〜」
「「先生は、聞いてるだけで良いから」」
「2人して、酷いよ〜」
正直な所、その後で起こった事は話す気はなかった。
『あの声の主は一体……』
「なんだ、まだ他にもあるのか?」
「いや、ただの考え事だ」
少なからず、何を考えているか分からないからだ。
「話はこれで終わりだ、朝野先生……
「先生をぱしりにしないの! ま〜でも今回は許すわ」
「分かった、行く時に声を掛けてくれ」
☆☆☆
身体を起こして、縁側に出るために襖を開ける。
やはり、まだ身体が上手くゆう事を利かなかった。
呼吸が乱れるなか、やっとの思いで縁側に辿り着き、脚を外に出て柱に寄りかかった。
「月が綺麗……」
自分の中の魔力と霊力が安定している事を確認する。
あれだけ荒れていた魔力と霊力は、以前よりも安定していた。
「おはようございます、
「だれ?」
姿を表したのは、巫女装束の少女だった。
とても綺麗な赤い髪をしていて長さはショート、瞳の色は綺麗な緑色をしていた。
「申し遅れました、私はユナと言います」
「ユナちゃんは、どうして
「それは、
『
「ん〜」
「以前より私は、本家の方にお使いしていたと記憶しておりますので、恐らく
ユナちゃんの言うことが本当なら
『でも、あれ? どこかであった事があるような……まぁ良いか』
「ところで、ユナちゃんってどんな事が出来るの? やっぱ巫女装束だから呪術が使えるの?」
「いえ、
「えっ! じゃあ何でも出来るの?」
「いえ、今は制限がありますのでそんなには……」
『
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